【管理官】も異世界から来るそうですよ?   作:ネェリ

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第7話 コミュニティ

「お、おんし…その力は一体…」

 

「…これは正確には私の力ではありませんが……私をあまり舐めないでもらいたいですね」

 

 

誰も、何も言うことができなかった。先ほど白夜叉が放った威圧よりも、明らかに強すぎる威圧感に言葉を発することができなかった。

 

 

「おいおい何だよそれ!さっきの白夜叉よりも面白そうじゃねーか!」

 

「…面白そうですかね?……とりあえず、納得してもらえたみたいなので”もう抑えていいですよ”」

 

管理官が告げると、途端に威圧感が消失した。

 

「…私には”彼ら”が付いてるからいいですが、お二人は本当に死ぬかもしれませんのでお気をつけてください。”命は元には戻らないのですよ”」

 

「え、えぇ…気を付けるわ」

 

「……うん」

 

リセットできるなら消耗品扱いしますがね……。

 

 

 

 

「今日はありがとう。また遊んでくれると嬉しい」

 

「駄目よ春日部さん。次は対等な条件で挑むんですもの」

 

「そうだな。次は渾身の大舞台で頼むぜ」

 

「…私も白夜同士をぶつけてみたいですね」

 

「ふふ、望むところだ。私は三三四五外門に本拠を構えておる。いつでも遊びに来い。……管理官のはシャレにならなさそうだからやめてくれ」

 

「…残念です」

 

 

 

 

●〇●〇●

 

 

 

白夜叉とのゲームを終え、ノーネームの居住区画に着いた一同は門の先を見て言葉を失った。

 

 

「っ、これは……」

 

街並みに刻まれた傷跡。残骸が転がる廃墟がそこには広がっていた。

 

「…ひどいですね」

 

「……おい、黒ウサギ。魔王のギフトゲームがあったのは何百年前の話だ?」

 

「わずか三年前でございます」

 

「そりゃ面白いな。マジで面白いぞ。この風化しきった街並みが三年前だと?……断言するぜ。どんな力がぶつかっても、こんな壊れ方はあり得ない。膨大な時間をかけて自然放火したようにしか思えない」

 

十六夜はあり得ないと結論付けながらも、冷や汗を流していた。

 

「魔王とのゲームはそれほど未知の戦いだったのです。僅かに残った仲間たちも心を折られて……箱庭を去っていきました」

 

「……面白そうですね。魔王…。博士へのお土産になりそうです……」

 

 

 

―――――ノーネーム居住・区水門前

 

「みなさん!貯水池と水路の準備は終わってます!」

 

「ご苦労様ですジン坊ちゃん♪皆も掃除を手伝っていましたか?」

 

「黒ウサねーちゃんお帰り!」

 

「掃除手伝ってたよー」

 

「ねぇねぇ、新しい人たちって誰?」

 

「強いの!?かっこいいの!?」

 

(…私、子供はあまり好きじゃないんですよね。見た目に騙されやすいですから……【TheQueenOfHatred】とかもいますし…)

 

 

 

「……さて、自己紹介も終えたし水樹を植えましょう!十六夜さん、お願いできますか?」

 

「あいよ」

 

「それでは根を張りますので、十六夜さんは水門を開けてもらえますか?」

 

十六夜が水門を開けると、多量の水が激流となって貯水池を埋めていった。

 

「ちょっ、マテやゴラァ!」

 

濡れるのが嫌だったのか、十六夜は慌てて石垣まで跳躍した。

 

「すごい…。これなら生活以外にも使えるかも」

 

「…農作業でもするんですか?」

 

「近いです。水仙卵華などの水面で自生する花を植えれば、それだけで収入になりますから」

 

「ふぅん。…で、水仙卵華ってなんだ御チビ」

 

「す、水仙卵華は薬湯や観賞用に取引されている花です。確か噴水広場にもあったはずです」

 

「あの卵っぽい華のことか。一個ぐらい取っておくべきだったな」

 

「だ、駄目ですよ!ギフトゲームのチップに使われるものですから。採ってしまえば犯罪です!」

 

「おいおい、ガキのくせに細かいことを気にするなよ御チビ」

 

(…御チビとは、また懐かしい呼び名ですね。【Laetitia】を思い出します…)

 

ジンは癪に障ったように言い返そうとする。

 

「悪いが、俺が認めない限りリーダーとは呼ばないぜ。この水樹も気が向いたから貰ってきただけだ。なぁ、あんたもそう思うだろ?管理官さんよ」

 

「…ここで私に振るのですか。……そうですね、私もリーダーとは認めていません。リーダーとは部下の管理をする者のこと。リーダーの選択一つで全てが失敗に終わることもありますから。……私のように

 

 

 

 

最後の言葉は聞き取れなかったのか反応されることはなかった。

 

 

アブノーマリティの名前は日本語と英語どっちがいいですか?(現在英語)

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