幸せの後先~ハズされ者の幸せ3~   作:鶉野千歳

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再建が始まった。
秦は、命令が下る前に始めたかった。
そして実行していた・・



再建の始まり

その日は朝から秦が電話を数本していた。

秘書艦の榛名を差し置いて、である。

 

「あ、あの~、提督?」

 

「ん、何だ?」

 

「いろいろと電話をされていますが、連絡なら榛名が致しますのに・・」

 

「ああ。 悪いね。 ちょっとこの件だけは、ね。」

 

そう言うとまた電話をどこかに架けていた。

 

”~~、 えぇ。 そうですか。 分かりました。 では、呉までお願いします。 あ、それはこちらで。 はい。 では、よろしくお願いいたします。”

 

その後も何本かの電話のあと、ようやく終わったみたいだった。

 

「ふぅ。 ようやくメドが付いたかな。」

 

榛名と同じように、怪訝に思っていた鳳翔が聞いてきた。

 

「あなた。 何をされるのですか?」

 

ベビーベッドの二人をあやしながら聞いてきたのだった。

 

「そうです。 提督。 この榛名を差し置いて、何をなさっているのですか!」

 

榛名はちょっと怒り気味だった。

 

「ごめん、ごめん。 これだけは自分でやってしまいたかったのでね。 ははは。」

 

口では謝っていたが、目は笑っていた。

榛名と鳳翔は、???だった。

そんな二人を見て、いや、大石大佐と五十鈴も居たのだから四人だったが・・

 

「そうだな。 では、種明かしをしようかね。」

 

そう言って四人の顔を一通り見渡して、

 

「実はね、皐月たちの艦の手当てをしようと思ってね。」

 

「え? 皐月ちゃんたちの、ですか?」

 

「ああ。 広のドックと広島のドック、玉野のドックに建造中のまま放置されていた艦が3つあったんだ。」

 

「3つ、ですか。」

 

「うん。 それをここ呉に回航してもらうことにしてね。」

 

「それって・・ 三艦を調達ってことですか?」

 

「ああ。」

 

「どうやっ・・ あ! そういう事ですか!」

 

どうやら鳳翔は気付いたようだった。

 

「艦を建造するとなると、艦隊本部やらに上申して、予算をイチから見積もって・・てしなきゃならないだろ? 既に建造されてて放置されている奴なら、”修理”や”改修”って名目がたつだろ?」

 

「もう。 悪知恵が過ぎませんか?」

 

呆れるように鳳翔が言う。

 

「大丈夫だよ。 建造中と言う事は、予算や建造計画はすでに承認されているからね。 問題無いだろうて。」

 

秦一人が、ケケケと笑っていた。

はぁ・・

と呆れる鳳翔たちだった。

 

「遅くとも十日以内にこちらに来ると思うよ。 なので、榛名。 受け入れ態勢をよろしくね。」

 

ニコッと笑ってはいるが、受ける榛名も呆れていた。

 

 

翌日になって、各艦の修理見積が上がってきた。

 

「やはり、月単位で掛かりますね。」

 

「そうだなぁ・・ やはり大型艦は、大きいし、重いし・・ 簡単にはいかないってことだよね。」

 

巡洋艦で2,3カ月。

戦艦で4から6カ月だと。

旗艦だった空母・鳳翔ですら2カ月なのだそうだ。

秦としては、何カ月かかろうと、修理をするしかないので、その見積のまま実行するよう指示をだしたのだった。

 

「時間が取れるなら、いろいろと改造をしたいけど、今はそんなことを言ってられないから、とりあえず、復旧だけだなぁ。」

 

 

その後、1週間程経って、呉の港に建造途中の艦体が3つ、ほぼ同時に曳舟に引かれてやってきた。

港に到着する様子を見ていた秦やこども達。

 

「やぁ、ようやく着いたか。」

 

「父さん、あれは? 3隻あるけど・・ それに、船体は・・睦月型に似てるけど・・」

 

「はは。 ご名答。 あれは、睦月型の船体だよ。 各地にあった建造中の船体をかき集めて来たんだ。」

 

ふぅぅん。

 

「! ていう事は! ボクたち用の船?」

 

「そうなの?」

 

「ああ、そうだよ。 皐月、卯月、弥生の船だよ。 ちょっと驚かそうかと思って、黙ってたんだけどね。」

 

「そうなんだぁ。」

 

「提督。 3艦は一番奥のドックに入渠させます。 既に準備万端整っています!」

 

と榛名が報告してくれた。

 

「ありがとう。 入渠次第、早速作業に取り掛かるよう、指示を。」

 

「了解です。」

 

ニコリと微笑む榛名。

 

「作業?」

 

と聞くのは皐月。

 

「ああ。 船体は睦月型だけど、設備や機器は最新型にするからね。」

 

「え! そうなの?」

 

「やったあ! 新型ぴょん!!」

 

「それはいいじゃん! じゃぁさ、あたいも?」

 

「朝霜は今のまんまね。」

 

「ええぇぇ!! 新型、新型、しんがた!!」

 

今のまま、と言われ、駄々を捏ねる朝霜だったが・・

 

「あー! うるさい!! お前さんのは交換するほどヤラレテないだろ! だからダメ!」

 

「え~~。」

 

「ふふ。 そうは言っても機器類は新しくなってるから、それで我慢しな。 いい?」

 

「なんだ、そうなんだ。 分かったよ。 しれーかん。」

 

「良かったわね。 朝霜ちゃん。」

 

榛名に言われ、へへへっと笑う朝霜だった。

 

 

その後、艦籍簿の再登録・更新を行った秦。

これにより、名義上は皐月、卯月、弥生の三人の艦が復活したのだった。

後日、妖精さんを介してそれぞれの所属艦になる儀式を行ったのだった。

 

「ねぇ父さん。 艤装はどうなるの? 前と一緒なの?」

 

と皐月が聞いてきた。

 

「あぁ。 主な艤装は前と変わらないつもりだけどね。」

 

「なーんだ、そうなんだ。」

 

と期待した反動は大きかったらしく、肩を落とすのだった。

 

「主砲は12.7センチの単装両用砲を三基、酸素魚雷を搭載可能な四連装発射管を二基、連装対空機銃を六基、爆雷投射装置二基は変わらない、かな。」

 

「その辺はあんまり変わらないのかぁ・・」

 

「後は・・ 機関は、新型のガスタービンエンジンで、以前より小型高出力なヤツにするし、電探、レーダーも対空、対水上も新型だし、水中聴音なんかも新型だぞ。」

 

「え! そうなの! じゃあ、速度は・・」

 

「以前より五ノット程度、速度アップするはずだ。 燃費も向上するはずだよ。」

 

やったあ! と喜ぶ三人。

 

「艦橋は最初から屋根が付いてて、射撃指揮室も付けるしね。」

 

「おお! 至れり尽くせり、だぴょん!!」

 

「へぇー。 じゃぁ、当然、自動給弾式だよね?」

 

「ああ、そうだよ。 主砲も極力人手を介さない自動装てんの方法にするつもりだよ。」

 

「それじゃあ、提督、榛名は?」

 

皐月たちと秦との会話を聞いていた榛名が割り込んできた。

 

「あー。 残念だけど、前のまま、かな。 電探類は新型に変えるけど。」

 

「そ、そうなんですか・・」

 

ちょっと残念そうな表情になる榛名だ。

 

「主砲塔はやっぱりでかいからなぁ。 あ、四番砲塔は撤去するから。」

 

「あ、やっぱり、ですか。」

 

「うん。 四番砲塔廻りの装甲版を取り替えたりするから、時間が掛かるんだけどね。 四番砲塔の跡に、回転翼機を搭載しようと思ってるんだ。」

 

「え?」

 

「かいてんよくき?」

 

「ああ。 所謂、オートジャイロってやつだな。 わが艦隊としては初めての搭載になるよ。 ま、空母・鳳翔にも搭載するんだけどね。」

 

へぇーー。

 

皆の感想だった。

 

「あら。 いつの間に・・」

 

鳳翔に言われ、ははは、と笑う秦であった。

 

 

その翌日だった。

 

「提督、横須賀の秋吉提督から通信です。」

 

取り次いだのは榛名だった。

 

「はい、替わりました。 楠木です。」

 

「おぉ。 元気そうじゃの。」

 

「はい。 皆元気です、が、御用の向きは・・なんでしょう?  声を聞く・・そんな事じゃないですよね?」

 

「なんじゃ、そう疑わんでもいいじゃろ。」

 

「いえ、疑いますよ。 過去の例から見ても・・」

 

「なんじゃ、あまり信用度が高くない感じがするが・・ ま、そんなことは二の次じゃ。 国防省やら何やらで方向性が決まったと連絡が来たのでな。 お前さんにも伝えようと思ってな。」

 

「何か決まったんですか? と言う前に、何か歯切れが悪い用な・・」

 

「ほう。 そんなことは、無いつもりじゃったが、お前さんには隠せんのお。」

 

秦からすれば、嫌な予感、しかなかった。

 

「まぁ、お前さんが警戒するのは仕方がないことだが・・ 今後の話だ。」

 

「ついに決まりましたか。」

 

「ああ、決まった。 詳細は抜きにして、結論だけを言うぞ。」

 

秋吉の表情が硬くなった。

 

「今回の作戦の結果、艦娘部隊の必要性が低くなったことにより、同部隊の増強の停止が決定された。 現在入渠中や修理中の艦船以外は、廃艦。 新規の建造も禁止となった。 また、国内の泊地を整理し、横須賀、呉、佐世保の鎮守府以外は大湊、舞鶴に集約されることになった。 海外の泊地も主だった箇所を除いて引揚が決定した。」

 

「おお、大胆ですね。」

 

「まだあるぞ。 楠木、貴様が呉を担当するのだ。 佐世保は大石を転属させることになった。」

 

「え? 私が呉を?」

 

「そうじゃ。 貴様が呉の面倒を見るんじゃ。 これは決定事項じゃ。」

 

「で、大石大佐が佐世保の?」

 

「ああ。 大石を将官にしてな。 でだ、艦娘部隊は総勢で50隻ほどがいるが、鎮守府・警備部一か所あたり10隻程度の予定じゃ。」

 

「やはり、少ないですね・・」

 

「ああ。 生き残りはそれなりに揃っているが、各所に割り振るとなると・・ こうなるわな。」

 

「それも、やむを得ない、ですか。」

 

「そうじゃな。 で、横須賀を中心にして配属をすることになってな。」

 

「では・・ 戦艦、空母は横須賀に?」

 

「ああ、そうなる。 長門と瑞鶴は横須賀じゃ。」

 

「では、大湊は、空母なし、と言うことに・・」

 

「そうなるな。」

 

現状で残っている空母は、瑞鶴、鳳翔、飛鷹、瑞鳳、大鷹など6隻、戦艦は榛名、長門の2隻のみだった。

瑞鶴は大破していて、あと一撃あれば撃沈しただろうとみられていた。

それが横須賀まで辿り着き、入渠していた。

 

「ま、最終的な割り振りはもう少し先になるがな。」

 

「そうですか。 分かりました。 では、連絡をお待ちしています。」

 

「楠木。 ・・・」

 

「はい、どうかなさいましたか?」

 

「いや・・ 後になれば・・分かることだがな・・ 実は・・まだある・・。」

 

「まだ、ですか?」

 

急に秋吉の歯切れが悪くなったのを感じた秦だった。

 

「いや、まだワシも抗っている最中でな。 どうなるか、分からんのだがな。 後で通知書が行くはずじゃ。 その時に驚かんでくれよ。」

 

「はあ・・」

 

「すまんが、よろしくな・・ では、またな。」

 

と通信が切れた。

秦は同じ部屋にいる大石大佐に佐世保の件を伝えた。

 

「大石大佐、君には佐世保に行って貰うことになるようだ。 そこの提督としてね。」

 

「はぁ、聞こえてはいましたけど、私が、ですか?」

 

「何? 嫌なの?」

 

そう言ったのは五十鈴だった。

 

「五十鈴・・ そうじゃないけどさ・・」

 

「歯切れが悪いわね。 はっきりしなさい?」

 

「ああ。 いや、提督って俺でいいのかなってね。」

 

呉では秦が居たから、補佐的な立ち位置だったし、運営も任せっきりだった事もあって、逡巡していた。

 

「ははは。 大佐、大丈夫だよ。 先日もちゃんと艦隊の指揮も執れていたんだ。 何とかなるよ。 それに・・」

 

「それに?」

 

「五十鈴も一緒だし、いつも傍に居るから、二人で事にあたれば大丈夫だよ。」

 

そう言って笑っていた。

言われた大石大佐と五十鈴は、顔を見合わせ、顔を赤めた。

それを見ていた秦と鳳翔は、二人で細く微笑むのだった。

 

 

秋吉との通信があってから数日後だった。

国防省、軍令部からの通達がやってきた。

 

「提督。 国防省、軍令部の連名で届きましたよ。」

 

と榛名が大きめの封筒を持ってきた。

 

「ありがとう。」

 

「それなりの分厚さですが・・」

 

「そうだな、そんなにないはずなんだが・・ どれどれ。」

 

封を切って中身を確認する。

通知書だった。

 

「まあ、聞いていた通りだな・・」

 

途中まで読んで、秦がそうこぼす。

 

「・・これは・・」

 

「どうしたんですか、提督?」

 

秦が、通知書を見てからすぐに黙ってしまったので、気になったのだった。

大石大佐も気になったようだった。

 

「提督。 どうかなさったので?」

 

榛名、大石大佐、そして鳳翔も秦の態度がおかしかったのが気になった。

 

「いや、聞いていた通り・・ の事は、そのまま書いてあるんだが・・ それ以上があるな・・  こいつぁ・・」

 

??

 

「どうしたのですか、あなた? 何か悪い事でも書いてありましたか?」

 

うっ。

 

図星だった。

さすが鳳翔、と思った。

 

「するどいなあ、鳳翔は。 隠し事は出来ないね。 ははは。」

 

乾いた笑いだった。

その乾いた笑いに、鳳翔は余計に”悪いこと”と思ったのだった。

 

「そうですか。 相当に悪い事なんですね。」

 

「「えっ?」」

 

榛名と大石大佐が驚いていた。

 

「ああ・・・ これを・・」

 

秦が通知書を鳳翔に見せた。

 

「聞いていた通り、ですね。 ・・・え? こ、これって・・ あなた、本当ですか?」

 

鳳翔は驚いていた、と言うより衝撃を受けたようだった。

 

「公印があるだろ。 恐らく・・間違いないだろう。」

 

「そんな・・」

 

鳳翔は、榛名に通知書を見せた。

 

「はい、これ・・ え? これ、ホントですか?」

 

榛名もショックの様だった。

秦が皆を見渡して、読み上げた。

 

「本年3月31日をもって、横須賀、呉、佐世保の各鎮守府、各警備部の主要部分を国防軍通常部隊に明け渡し、艦娘部隊を移転する。 その際、規模を縮小する。」

 

と。

 

「「え?」」

 

見な驚いた。

秦はさらに続ける。

 

「なお、移転先は各鎮守府、警備部内の敷地内に置くものとする。」

 

一呼吸分おいて続ける。

 

「艦娘の配属については、以下の通りとする。 横須賀には、---。 呉には、---。 佐世保には、---。 舞鶴には、---。 大湊には、ーーー。」

 

と読み上げ、

 

「以上だ。」

 

と締めくくった。

 

「提督。 ここを引き払えと・・」

 

と聞いてきたのは榛名であった。

 

「そうだな・・ まあ、我ら艦娘部隊の敵勢力は無くなった、と言う事だから、それでも戦力を保持するには、こういう事でしか話を纏められなかったんだろう・・」

 

椅子に座ったまま腕を組んだ秦。

 

「いきなり全艦解体、とまではいかなかったみたいだけど、な。 これはこれで、仕方がないのかもしれん・・。」

 

「あなた、どうするのですか? ここを引き払うとしても・・ 何処へ行きますか?」

 

「これは・・ みんなに説明するのは・・ 難しいですね・・」

 

「うーーん・・ 今思いつくのは・・ ここの敷地の奥にある空き地・・だなぁ。 あそこなら奥まっているけど、それなりの広さがあるし、海にも近い・・」

 

悩む秦に、1本の通信が入った。

横須賀の秋吉からだった。

 

「これは秋吉提督。 今日は何用で?」

 

「通知は届いたか?」

 

「はい。 先ほど。」

 

「すまんな。 抵抗はしたんだがな。」

 

「それはわかります。 ただ、敵勢力が無くなったのに戦力を維持するのは、難しいですから。」

 

「で、貴様の考えを聞きたいと思ってな。 どうだ?」

 

「えぇ。 流れ的にはやむを得ないでしょうね。」

 

「そう思うか。」

 

「はい。 ただ・・」

 

「ただ、なんじゃ?」

 

「私個人としては、退役にちょうど良いのですが・・」

 

「その話か。 貴様の気持ちは分からんでもないが・・ ただな。 再編後の艦隊、戦力を考えれば、横須賀に配属される戦力に次ぐ規模が貴様の元に存在することになるのじゃ。 悪いが、退役はさせられん。」

 

「やはり、そうなりますか・・」

 

「仕方がないのぉ。 諦めてくれい。」

 

はぁ・・ と大きく溜息をする秦だ。

画面越しに分かるほどだったらしい・・

 

「そんなに溜息をつかんでもいいじゃろうて・・ まったく、世話の焼ける奴じゃな。」

 

秦の傍には、鳳翔が居た。

 

「あなた、私はいつでも傍に居ますから。」

 

と。

 

「ん、ありがとう。」

 

「鳳翔、楠木の事、頼むぞ。 お前さんがいれば楠木は大丈夫だと思うがな。」

 

「はい。 お任せください。」

 

ニコリと微笑みながら応える鳳翔だが、その決意は固かった。

 

「それで、移転先じゃが、候補は、決まったか?」

 

「ええ。 ほぼ決めました。」

 

「ほう。 で、その場所は?」

 

「呉鎮守府のエリア内で、串山あたりかと。」

 

「そうか。」

 

「ただ・・ 私としては・・ 呉を明け渡してしまおうかと思うのですが。」

 

「それはどういうことだ?」

 

「はい。 ここ呉は、工場などが立ち並んでおり、現状でも手狭ですし、いずれは完全に移行してしまうのなら、今やっても同じかと。」

 

「その場合は、どうするのだ?」

 

「私的には・・ 以前に居た、相生に戻ろうかと思います。 あそこなら少数の艦艇なら十分ですし。」

 

「なるほどな。 ・・だが、呉をあけることは出来ん。 やはり中枢基地だからな。 通常部隊との連携もある。 相生は忘れてくれ。」

 

「そうでしたら、仕方がありませんね。」

 

「ん、では、串山で新たな官舎の建設を急いでくれ。」

 

「分かりました。」

 

その後、しばらく談笑した後、通信が終わったのだった。

 

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