話のネタだけ考えて続きを書いていない二次創作集 作:飛翔するシカバネ
男性キャラは少ないながらも好きなキャラが多かった記憶があります。
東方異変コンサルタント
「アンタ、そこで何やってんだい?」
大きな鎌を持った女性に話しかけられる。
「何を、と聞かれましても空を眺めているのです」
「へぇ、こんな空をねぇ……」
生憎の雲で空の全域を影らせ、どんよりと今にも降り出しそうな空模様。
それを私は眺めていた。
どうしてこんな所にいるのだろう。
そんな思いを馳せて(現実逃避も含め)、空を眺めているのだ。
「アタイも一緒に見ようかな!」
そう言って女性は隣に座り込む。
「仕事中では?」
「いいさ!少しくらい。アタイも空を眺めながら話したいのさ……」
女性はニコッと笑みを浮かべた。
何かを察したのだろうか。
こんな殆ど何もない所で空を眺める自分に同情したのだろうか。
気を使ってくれたのだろうか。
「………」
「なんだい?何かあるなら話しなよ。スッキリするよ」
やはり、気を使わせたようだ。
しかし、これを言うのは流石に空気が読めないと言われそうな…
黙り込んでいると女性が顔を掴み、目を合わせてくる。
「話しなよ」
真っ直ぐ瞳を見つめてくる。
これは喋らないといけない流れだ。
「では、失礼して…」
私はコホンッと1度咳払いをして、口を開く。
「サボりはいけません」
「…………え?」
「仕事中なのでしょう?ならばしっかりと責務を果たすべきです。それでは上司に示しも尽きませんし、上司の顔も潰します。なにより貴方のサボりにより、業務が停止してしまうのがいけない。貴方は私くらい…と考えているのかも知れません。その1人が増えると業務というのは破綻するのです。割れ窓理論というのを知っていますか?割れている窓を放置すると誰も関心を払っていない地域と思われ、軽犯罪が起こりやすくなるというものです。つまり、窓を修繕し、軽犯罪を未然に防ぐこととなるのです。それと似たようなものです。小さなサボりを見逃さないこと。それが歪みを作らない方法です。そういう小さなところが全体の業務に影響を及ぼすのです。ですから少しくらいという考えは捨て去り、きちんと働いて定時で終わらせるのが何よりも…」
「ちょ、ちょっと待ちな!いきなりなんだい?何で慰めようとしたらアタイが説教されなきゃならないんだい?!」
言葉の奔流。
いきなりの早口に困惑する女性。
私に気を使ってくれるのは有難いですが、それと仕事は別です。
やるべき事はきちんと……あれ?
「私はできていたのですか?」
自問自答。
しかし、答えはでない。
ここがどこか、とか。
目覚める前何をしていた、とか。
そもそもこの女性は、とか。
よりも、
私は誰なんだ?