話のネタだけ考えて続きを書いていない二次創作集 作:飛翔するシカバネ
「死者でも妖怪でも怨霊でも無い人間があそこにいたという訳ですか……」
私は広々とした宮殿の様な場所に来ていました。
あの大鎌を持った女性に言葉の奔流を浴びせた後に彼女の上司がやってきて説教されていました。
私がいたこともあり、早目に切り上げたようです。
その後私は連行という形でこの宮殿のような場所に連れてこられました。
まあ、一切の抵抗をしていないのでスムーズに済んだことでしょう。
その後正直に全てを話しました。
全てと言っても記憶が無いことぐらいですが。
あと説教については感謝されました。
何やら手鏡を取り出し、私を写したのですが何か昔のテレビの砂嵐のように何も映りませんてました。
これには困惑があったようでくまなく、情報収集を行っていました。
私のせいで業務が滞ってしまったようで申し訳なく思いますが、私自身も手伝う立場にありませんし、やれることも無いので正座して待っていました。
「しかし、どうするか。死者でなければ裁けないし、かといって生者にこの者の名前が無い。というか分からない」
待っている間に大鎌の女性(名前は小野塚小町といのだとか)にこの場所について教わっていました。
ここ、地獄だそうで。
ならば自身は死んだのかと運命を受け入れたのですが話によると死者名簿に名前も無ければ空きもないので多分違うそうです。
多分なのは事例がないということと、小野塚様は自身の立場的に知りえないことだそうで。
確かに知り過ぎてしまうというのは無駄に脳を使います。
要領が悪くもなれば、邪魔になる時もあります。
これくらいの方がよろしいのかも知れませんね。
まあ、サボりはダメですが。
話は戻りますが私はまるであの時、空を眺めていた時に誕生したかのようだと言うことです。
それならそれでも問題は無い(地獄では偶に異様なモノが生まれることがある)とのことですが、問題があるとすれば私が唯の人間だということ、それが問題だそうです。
何の力も持たない、唯の人間が生まれた。
普通生まれてくるのは新たな死神や鬼、地獄の生物や妖怪などです。
しかし、私は人間として生まれた。
死神として死者にし、輪廻をくぐらせる案も出ましたが寿命的にも長生きしそうで、未来があるという判定に至ったそうです。
幻想郷という一応人が暮らしているという場所もありますが、1度管理人に問い合わせなければならないそうなのでその間をどうするかも議案の1つです。
偶にそもそも何故人間が生まれたのかを議論していました。
正しく会議は踊る状態という訳ですな。
「アンタはどうしたい?」
議論が白熱するなか小野塚様が私に話しかけて来ます。
「そうですね。1人で出ていっても自身の身を守ることも出来ませんし、幻想郷なるところに行くにしても路銀は必要ですから……よろしければここで下働きさせて頂きたいものです」
そう発言すると白熱していた議論も静まり、こちらを見ていました。
まるで、願ったり叶ったりという表情。
いえ、どちらかと言えば獲物をかる獣の目と言ったところでしょうか。
「よろしいのでしょうか?」
問いますが答えは帰ってきません。
これは読み間違いましたか?
そんな中小野塚様が口を開きます。
「みんな賛成みたいだよ」
そうなのですか。では、
「数日の間でしょうがよろしくお願いします」