話のネタだけ考えて続きを書いていない二次創作集 作:飛翔するシカバネ
光が収まるとそこは噴水前の広場だった。
流石、父さんだ。
開発局長の名は伊達では無い。
感慨に耽っているが、直ぐ思考を戻し、少し前に歩く。
このゲームの仕様がどうなっているか知らないが、キャラメイクが同じ場所なら重なってしまうかもしれない。
父さんなら改善しているだろうが、一応マナーだ。
しかし、広いな。
九乃達も始めたっていうからフレンド検索かけたが名前が無いからまだ、始めてないのだろう。
どうせ九乃はクノってつけるだろうし。
と思ったら噴水前に新たにキャラメイクが完了したものが現れる。
全身黒ずくめの男は動作やアイテム、スキルを確認するかの動きをする。
アレだな。
九乃って何考えているか分からないって言われる事が多いけど、割かし読みやすいと思うな。
多分予想通りなんだろうな。
話しかけようとすると何かに気づき、その方向に向かう。
どうせ、玲花がいたのだろう。
自分もそっちに向かう。
そこでは玲花が明らかに顔を弄っておかしい形になった男達に絡まれていた。
しかし、装備は上等なのでβテスターなのだろう。
それを傘にしているのだろう。
まあ、ジャッジ通報一発な行為なんだがな。
案の定ジャッジが呼ばれ、その間に2人は草原に向かった。
そして自分もついていく。
「デート中済まないが俺も混ざっていいかい?」
様々な反応をしている玲花と九乃の和に混ざっていく。
デート中と言われ、顔が真っ赤になっている玲花の横で九乃が話してくる。
「その姿…洋一か」
「ここではバトラって呼んでくれ。そっちはクノとフレイでいいかな」
「そうだな。よろしくなバトラ」
「よろしく」
握手を交わす。
「というかやっぱり、黒装飾にしたんだな。この分だと極ぶりにでもしたんだろ。クノの事だし」
「よく分かるな。バトラの言う通りSTRに極ぶりした」
「まあ、リアルでモンスター倒せる学生第1位だからな」
「なんだそのランキング」
「俺が作った」
「なにやってんだ」
「2位は俺」
「なにやってんだ。あとフレイはそろそろ戻ってこい」
「九乃さんとカップル……ハッ!今のは夢!?」
「幸せな夢見てるところ悪いけど、そろそろ狩りに行かない?」
「そうですね……ってそうだ!クノさん極ぶりにしちゃったんですよ!だから走れないんです!!」
「AJIに振ってないと走れないからな」
AJIに振るとすばやさの補正だけでなく、走る際のスタミナにも補正が入る。
それが無いということは走ると体力を消費するということ。
それではフィールドの移動が全て徒歩といことになる。
健全な学生がこのゲームを楽しみたいならAJIに振らないと移動だけで1時間使うこともあるかも知れない。
「まあ、俺はAJIにしか振ってないけど」
「何考えてんですかっーーー!!!」
俺とクノは熱い握手を交わす。
「STR振ってないと武器ダメージにしか入らないんですよ!他にも必要なものだからステータスにあるんですからね!」
「当たらなければどうということはない」
「何時間戦闘する気ですか!」
「最初は寄生プレイみたいになったらすまん」
「俺もなるかも」
「私が引率役!?」
「いや、これだけステータスに差があるならそれは非効率だ。バラバラに動いた方がいいな」
「そうなのか」
「相変わらずクノさんは事前知識ゼロですね。それも1つの楽しみではあるんですけど……一撃が大きいなら西の森がいいと思います。まだ、人も少なそうですし」
「俺はこの極ぶりステータスで新開拓してくる。ついでに狩りぐらいで行くわ」
「私はバトラさんほどではないですがAJIよりなので東の方ですね」
「じゃ、また後でな」
俺はそれだけ言い残し、走り去っていく。
「最初からあんなスピードでないんですけどね」
「やっぱ極ぶりは正義だな」
そんな2人のセリフが聞こえた気がした。