脳内選択肢のせいで何回も死にかけるんですけど   作:七不思議

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明けましておめでとうございます。

新年早々の投稿です。今年は良いことあれば何とか生きていける様な気がする年なんです。……主に受験なんですけどね。

前置きはこれぐらいにしてそれでは本編どうぞ( ・∀・)つ


絶対選択肢ってさ…良いことあると後から最悪な追撃してくるよね(号泣)

◇◇◇

 

目を覚ます、体を起こす。すると、とても暖かい匂いがした。どうやらこのベットから香ってくる。

 

「……?わたしは?誰?」

 

自分が何者か。此処に住んでいるのか。何もかもが判らない。記憶が無いのだ。私は不安になり、何かから逃げるように布団をかぶった。やっぱり、この暖かい匂いは落ち着く。何でだろうか。先程までの不安を振り払ってくれる。私の匂いではない。なら、誰の匂い?もしかしたら、この匂いの主なら私のことを知っている人なの?

私は再び体を起こし、部屋から出る。階段を降りていき、1人の女性がいた。彼女は私のことを知っているの?

そう思い、声をかけようとしたとき。

 

「あ、あの─────きゃあ!!」

 

躓いてそのまま真っ直ぐ跳んだ。そう、跳んだのだ。なんで、何もないところで躓くの!?それより、危ない!しかし、彼女は私に気付いてくれて上手く避けてくれた。良かったと思っていると頭に物凄い衝撃が来た。ノイズが走る。少し何か思い出せそう。

 

「えっ!?にゃん!危なかったにゃ───」

 

グチャと生々しい音の方を向くと大きなケーキが倒れていた。もしかして、私が倒したの?それなら謝らないと。そんな事を思い、振り向く。

 

「わ、私とエル君のウエディングケーキが……」

 

「あ、あのすみません!」

 

「にゃははは、この堕天使は私とエル君のケーキを……よろしいならば戦争にゃん」

 

「へぇ!?」

 

ブォンという音が耳元で聞こえた。彼女の腕が耳すれすれにあったのだ。私は驚き、逃げようとする。

 

「待つにゃん!」

 

彼女が私の服?を引っ張る。私は恐怖のあまり、背中から何かを出した。それに驚き、彼女は退く。

 

「にゃ!?堕天使と天使の羽根が対になってる!?」

 

何かに驚いているようだ。今の内に逃げないとと考えていると先程よりも肌寒い感じがする。まさかと思い、私は自分の服装見てみると

 

「───きゃあああああ!!」

 

何も着ていないのだ。その場に座り込み、背中の羽根?で体を隠す。私は先程の女性を睨む。しかし、彼女は何かを考え込んでいる。

「……こんな事は有り得ないにゃん。半分堕天使していて、半分天使……こんな中途半端な事は有り得るのかにゃん。有り得るとしたらそれは神のふざ───」

 

「私の服?返してください!!」

 

私はそう言って腕をぶんぶん振る。すると、振った腕の先から光なにかが女性に飛んでいった。彼女はそれに気付き

 

「っ!?危ないにゃん!」

 

腕でその光を振り払う。

 

「残念だけと昔と違って光は苦手じゃないにゃん。これはお返しにゃん。自然の気と自信の気を混ぜて───」

 

彼女の手のひらに光球体が出来る。私は直感した。あれは危ないもので避けなければだめだ。

 

「ドラゴン波ならぬ、にゃんにゃん波だにゃん!(弱)」

 

私の真上を何かが通り過ぎた。確認しなかったけれど、後ろの何かが壊れる音が響いた。再び私は恐怖し、出口を探す。そして、玄関を見つけ、走り出す。走り出した先に人が立っていることに気がつき、止まろうとするが

「ちょっ!?この堕天───違った。堕天使と天使の中途半端!待ちなさい!」

 

「や、やめてください!」

 

後ろから追いかけてくる彼女が何かをしようとしているため止まれない。

 

「ちょっ!?そんなに走ったら危ないよ!?」

 

「えっ!?エル君なの!?なんで胸が大き────」

 

私はまた何もないところで躓いた。

 

「きゃ!?」

 

そのまま目の前にいる人に向かって跳んでいってしまう。危ない避けてと思うが──

 

「むぐっ!?」

 

避けれなくそのまま私の唇が何かにぶつかった。そして、私の頭と腰に手を当てられる形で抱かれ、私も首に腕を回し抱く。押し倒す形になってしまったのか衝撃がきて、私の口の中に温かいものが入ってきた。そして、先程の匂いが香ってくる。落ち着く。しかし、よく見れば私はキスをしていたのだ。しかも、ディープなキスになっている。下にいる方が慌てて何かを言おうとするがそれは逆効果になりくちゅくちゅと卑らしい音が鳴る。

 

「な、何してるにゃん!!」

 

先程の女性が何かを言っているが私もパニック状態に陥り、自分でも有り得ない位の力を入れていた。

 

「ああ!もう!こんな事のために仙術なんて使いたくなかったにゃん!」

 

「きゃあ!」

 

私は引き剥がされた。その際、暖かい匂いが遠ざかっていく。私は名残惜しみながらもキスをした相手を見る。キスをした相手は殿方だった。その殿方の顔を見て心臓の鼓動が速くなり、ドキドキが止まらなくなる。もしかして私は─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────恋をしたのだろうか

 

 

◇◇◇

 

 

今、俺は倒れているウエディングケーキをバックにソファーに何故か正座をさせられている。隣には銀髪の女性が同じく正座で座っている。流石に全裸は拙いので俺の服を貸した。貸す際に黒歌さんが物凄いオーラを出しているのを俺は感じ取った。この頃、俺ってなんか危機感知能力が上がってきてるのかもしれない。

 

話が逸れた。取りあえず、なんで黒歌さんが銀髪の女性……ああ、もう面倒だ。俺は銀髪の女性の方を向き

 

「俺の名前は天野エルシャ。好きに呼んで。それで彼女は黒歌さんです」

 

突然自己紹介をする。銀髪の女性は自分も自己紹介をしようとするが

 

「レイ…ナ…すみません。思い出せません」

 

「「えっ!?」」

 

その言葉に俺と黒歌さんが驚く。どうやら銀髪の女性は記憶喪失らしい。というかどう考えても俺のせいだよな。俺が殴って……語弊だ。事故で当たったからなったんだよな。

 

「す、すみません!それ俺のせいです」

 

俺は全力の土下座をした。

 

「そうですか。でしたら───」

 

怒られて当たり前だ。どんな罰でも受ける覚悟をした。人の人生を壊したのだ。死んでと言われても、はいと答えるしかない。

 

「私に名前と此処に住まわせてください。あ、勿論、私も家事はしますので」

 

「なっ!?待つにゃん!そんなの───」

 

黒歌さんが何か言おうとしたが俺がそれを遮る。

 

「分かりました。此処に住んで貰って構いません。名前の事は覚えていた所までで、レイナさんでいいでしょうか?」

 

そう言って俺はレイナさんの事を見る。すると凄く嬉しそうに微笑んでくれた。俺は内心ホッとした。

 

「それではエルシャ様。不束ものですが宜しくお願いします」

 

「さっきから、この中途半端!エル君に近付きにゃん!なんでそんなにくっついてるのかにゃん!!」

 

黒歌さんがレイナさんに近付き今にも喧嘩をしそうな雰囲気だったので俺は立ち上がり、正面から抱き付き──もとい壁になって抑える形になる。

 

「く、黒歌さん落ち着いてください」

 

そう言うと黒歌さんは静かになり、不思議に思い顔を横に向けると黒歌さんの顔が真っ赤になっていた。……ヤバい。滅茶苦茶可愛いんだけど。そう思っていると黒歌さんも此方に顔を向いてきた。見つめ合う形になり、鼓動が速くなっているのが分かる。恐らく、黒歌さんは気付いているだろう。そして、黒歌さんが顔を近付けてきた。そして、顔が重な────

 

「きゃあ!?」

 

───らなかった。レイナさんが横から俺を押し倒したのだ。

 

「痛てて、す、すみません。足が痺れて転んでしまいました」

 

さっきまで正座をしていたせいだろう。それならしょうがない。けど、あのまま、もし、レイナさんが転ばなかったら俺は黒歌さんと───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───キスをしていたのだろうか

 

 

 

 

◇◇◇

 

その後、紅茶を注ぎ、3人分用意した。理由は落ち着くためだ。それにしても何で黒歌さんは、レイナさんを追いかけていたのだろうか?

 

テーブルに紅茶と今朝作ったお菓子を持っていく。何やら黒歌さんとレイナさんが睨み会っているんだけど、どうしたんだろうか?

 

「お待たせ、紅茶とお菓子だよ」

 

俺はそう言って彼女達の目の前に紅茶とお菓子を並べる。気分的に執事な感じだ。

 

「それで、気になったんだけどなんでレイナさんが黒歌さんに追いかけられてたの?」

 

「それは、私が目を覚まして上から下に降りてきたときに黒歌さんがいまして、その……黒歌さんに私のことを聞こうとしたら、躓いてそこにある大きなケーキにぶつかって」

 

「ああ、それで倒れてたわけか。それでなんで黒歌さんが追いかけてたの?」

 

俺達の前に立っている黒歌さんの方に顔を向ける。黒歌さんは顔を逸らす。

 

「そ、それはにゃん」

 

顔を真っ赤にしながら言いにくそうにする。するとレイナさんが答えた。

 

「私のウエディングケーキがと言って追いかけてきました」

 

「にゃ!?それは言わないでにゃん!」

 

恥ずかしがる黒歌さんとても可愛い。けど、驚きだな。女の子はスイーツが好きって聞いたときがあるけど。

 

「黒歌さんって意外と食いしん坊なんですね。初めて知りました」

 

その言葉に黒歌さんの様子が変わる。というよりも恐怖心を抱く。

 

「エル君?私は食いしん坊なんだね?ならエル君を食べてもしょうがないよね?大丈夫、お姉さんが優しくするから」

 

「ちょっ!?黒歌さん!?」

 

「駄目です!?エルシャ様は私の───だ、旦那様なんです!?」

 

な、何を言い出すの!?なんで、そう言うことになっているの!?と言うか油に火をつけてるようなものだよね!?

 

「ねぇ?中途半端?なに戯れ言を言い始めたの?エル君がアナタの旦那様?冗談はその羽根だけにしなさい。堕天使のカラスの羽根と天使の真っ白い鳩みたい羽根のなんて中途半端なアナタしかいないと思うよ?」

 

「こ、この羽根がどういうものか知りませんが、エルシャ様に……その…唇を…その………」

 

先程の事故を思い出し、俺は物凄く恥ずかしくなる。レイナさんも顔を紅潮して人差し指を合わせてもじもじして恥ずかしがっている。

それより、先程なら気になることがある。

 

「あ、あのレイナさん。なんで、俺のことを様付けして呼んでるの?」

 

「えっと、それは……その…わ、私の初めてを……奪った殿方ですから」

 

「わ、私だってエル君の色んな初めてしたよ。一緒にお風呂に入ったり、同じベットで寝たり。………それに、エル君に私の初めのキスもあげたし、したのは一年ぐらい前だし」

 

俺は黒歌さんが最後に何を言ったのか判らなかったが、レイナさんは聞き取っていたのかそれに反応する。

 

「エルシャ様!エルシャ様の初めてのキスって黒歌さんにあげたんですか!?」

 

「えっ?えぇぇ!?いや、黒歌さんとはそんな事してないよ。それに俺のファーストキスは……その……な、何でもない!」

 

初めてのキスと言う言葉に過去の出来事を思い出した。子供の頃というよりは三年前に奪われたし。あれは一方的だったな。どうして、ああなったのかいまだに判らないんだけど。

 

 

◇◇◇

 

あの後は、何とかして2人の口喧嘩?を止めることが出来た。レイナさんには余っている部屋を使ってとお願いした。掃除はちゃんとしてある。使わない部屋だからといって掃除は怠らなかったのが今の結果を生んだということだ。服については────

 

「なんで私の服を貸さないといけないにゃん!」

 

「いや、だって俺の服は大きすぎるし、それに男が一度来た服なんて着たくないだろ?」

レイナさんにそう質問する。

 

「いえ、エルシャ様のだった───」

 

「わかったにゃん!私の服貸すにゃん!」

 

「黒歌さんありがとう」

 

そう言い俺は微笑んだ。本当に黒歌さんにはお世話になっているために顔が上がらないな。そんな事を思い、2人を見ると俯いている。

 

「…?どうしたの?」

 

「「な、なんでもないにゃん(です)」」

 

「そう?ならいいんだけど」

 

『選べ

─1「黒歌に抱き付きキスをする」

─2「レイナに抱き付きキスをする」

─3「問答無用性転換。期限は男にプロポーズされるまで」』

 

………泣くよ?俺、泣くよ?マジで泣いちゃうよ?1、2番は駄目だろ。3番は俺が永遠に女になれって意味だろ。俺にどうしろと言うんだ。

 

泣いて良いんだよね?

 

 




長くなったので一端切ります。続きは次回に。

それとアーシアの神器についてなんですけど。魔改造しようと思います。と言ってもアーシアの神器は今や記憶喪失のレイナーレことレイナさんが持っていますので、オカ研が殺っちゃったダミーに廃スペック使用の神器があり、それをアーシアの元に行っちゃったという設定です。アーシアの神器については焼き鳥戦で御披露目となりますのでお楽しみにしていてください。

それではこの小説を今年もよろしくお願いします。

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