今年、最後の投稿です。そして、もうすぐ地球防衛軍が始まりますね。とても楽しみで仕方ないです。
今年最後の本編どうぞ( ・∀・)つ
黒歌さんを説得した後、大変な事態が起きた。大変な事って何かって?俺の寝床だよ。あの女性は今俺のベットで休養中。ということは俺の寝るところがない。
「どうしたことか………」
そんな事を思っていると携帯の着信音が聞こえた。こんな時間に誰だろうと思い、携帯を見る。そこには塔城子猫と表示されていた。何故俺の番号を、と思いながらも出ることにする。
「もしもし?」
『……今どこにいるんですか?』
その言葉に固まった。そういえば皆には何にも伝えないで帰ってしまったことを思い出したのだ。非常に拙い。まさか、人を殺しかけて急いで治療するために帰りました。なんて言ったら殺人未遂で警察行き?取りあえず今は返事をしないと
「……家にいます」
『……何も言わないで帰らないでくださいよ!もしかしたらの事があったと思うじゃないですか!皆さんも心配してるんですよ!』
「うっ!?……本当に申し訳ないです」
『……黙っていなくならないでください。あんな思いは二度としたくないんです』
何やら嫌なことを思い出させたようだ。自分で言うのもなんだけど人の悲しいという感情には敏感なんだ。今、電話越しでも塔城さんの感情が読み取れる。
「…本当にごめんね。……そうだ!明日、お詫びとお礼にケーキ持って行くから───」
『楽しみに待ってますから』
なんて現金な人なんだ。一瞬にして声が明るくなったぞ。
「う、うん。じゃあまた明日」
『はい。……明日が楽しみです』
通話が切れる。それにしても嬉しそうだったな。これは張り切って作らないと。不味いものは作れないからな。
よし、丁度いいから今日は寝ないでケーキ作りだ。ホールで作った方が良いよな。無難にチョコでいくか。もしもの為に一応ショートケーキ。後、マフィンとかも作っていけば大丈夫かな。
「ふふふ、今夜は眠れないな」
何か忘れてるような気がするけど……まあいいか。
こうして俺は眠れない夜を過ごした。
あっ!?なんで携帯番号知ってるか聞くの忘れた!
◇◇◇
翌日の朝。俺は昨日ケーキ作りもとい、お菓子作りの時におかしなテンションになってしまったため。
「や、やりすぎた……」
家にある材料を使い果たし、目の前のテーブルには様々なお菓子がある。
そして、一番やりすぎたのは───
「昨日の俺はおかしかった。お菓子だけに……」
「エル君でも流石にそれは笑えないにゃん。それにしてもエル君良く作ったにゃん。このウエディングケーキ」
そう、ウエディングケーキを作ってしまったんだ。何があったんだよ俺。気付いたらもうすでに完成させてるとか。
「エル君、もしかして、無意識に作ってたのかにゃん?」
「……言い訳はしないよ。というか出来ない」
「…はぁ~、またエル君の悪い癖にゃん。このお菓子どうするにゃん?」
ん?そう言えば黒歌さんに言ってなかったっけ。昨日、作ってる最中居たような気がするけど。主に摘み食いしてたような。そう思い、黒歌さんの顔を見る。……口元に生クリーム付いてますよ黒歌さん。というか今も摘み食いしたんですか!?まあいいか。
「このお菓子は助けてもらったお礼と昨日の心配させたお詫びでグレモリーさん達に持っていくんですよ。後、黒歌さん口元に生クリーム付いてますよ」
そう言って指で黒歌さんの口元から生クリームを取り、その生クリームを舐める。
「……にゃ!?にゃにゃ!?」
ん?黒歌さんの顔が凄く真っ赤になってる。
「ふにゃ~ん。……えへへへ。エル君がぺロってしてくれた」
黒歌さんは両手を頬に当て物凄く恥ずかしそうにしている。
……ヤバい。物凄く黒歌さん可愛いんだけど。それによく見ると改めて思う。黒歌さんって美人だよな。
「それにしても流石にコレは持ってけないな。……黒歌さん帰ってきたらウエディングケーキ一緒に食べましょう」
「…………ケ、ケーキ入刀、夫婦初の共同作業。エル君とふ、夫婦、結婚……にゃ、にゃあ~ん」
黒歌さんが何やらぶつぶつと呟いているけど大丈夫だろうか?
俺はそんな事を気にしつつ時計で現時刻を見る。
「ん、もうこんな時間なの!?拙い、朝食作ってない」
そこから俺は大慌てで朝食を作る。時間がないせいか簡単なものになってしまったが、しょうがない。
朝食を食べ終わり、作りすぎたお菓子をダンボールに詰め込み、ぐちゃぐちゃにしないように急ぎ足で学校に向かった。
そう言えば黒歌さんずっと何か呟いていたけど
「……ち、誓いのキスをして、その後ベットで初夜をエル君と……にゃぁーーん。……あれ?エル君?どこに行ったの?エルくーん!」
◇◇◇
部室に行くと皆がすでに集まっていた。そこに、始めてみる顔がいたので少し驚いた。
まさか、こんな部活に入る人がいるとは。そう思った俺は悪くない。
俺に気付いたのか金髪の女の子は頭を下げ、丁寧な自己紹介をしてくれま。
「は、始めまして、アーシア・アルジェントです。アーシアと呼んでください」
「此方こそ始めまして、天野エルシャだ。好きに呼んでいいよ」
アーシアさんは顔を上げ、微笑んだ。そして、俺の顔を見て不思議そうにしている。
やっぱり俺の顔って女顔なのかな?そんなことを思っているとアーシアさんの口が開く。
「あの、どこかでお会いしませんでしたか?」
「いや、会った事無いけど」
「だぁあああ!!天野!!お前アーシアまで毒牙にかけようとするのか!!」
「どう考えても俺から言った訳じゃないよな。それに『まで』ってどういう意味だよ!?まるで他にかけたみたいな言い方するな!」
俺と兵藤はそんな言い争いをする。というかこんな女顔で女性が惹かれるわけないだろ。くそ、兵藤はオープンスケベじゃなければモテるのに。
「……天野先輩。そのダンボールは?」
「ん?ああ、これは昨日言ったお詫びの品だよ」
そう言って近くのテーブルの横に置く。するとグレモリーさんが片手にケーキを持ってきて言った。
「さて、皆が揃ったことだし、アーシアの歓迎会を兼ねたパーティーをしましょう」
「それじゃあ丁度良かったですね。俺も色々と作って持ってきたんです。……寧ろ作りすぎて困ってるのが事実なんですけどね」
俺はダンボールを開け、乗せれる限り乗せた。すると、周りから(主にグレモリーさんと姫島さん)驚きの声が上がる。そして、姫島さんが質問してきた。
「……確認に聞きますが、このお菓子やケーキはエルシャ君が作ったんですか?」
「ええ、昨日、塔城さんから電話があった後からずっと作ってましたから」
「そうですか。……悪いことをしてしまいました。…後、天野先輩、私のことは子猫でいいです」
「えっ!?塔城さんじゃあ……わかりました。それじゃあこれから子猫さんって呼ぶよ。後、皆も俺のことを好きに呼んでもらって構わないから」
ジト目で見てくる子猫さんに少し恐怖した。それにしてもグレモリーさんと姫島さんなんであそこで崩れているんだろう?
「「お、女としての自信が……」」
そんな2人を気にせず、子猫さんと兵藤、アーシアさんに木場君は美味しいと言って食べてくれている。
その言葉で俺はとても嬉しくなったが木場君のプロポーズ紛いの一言で固まってしまう、
「美味しいね。これなら毎日食べていたいな」
ピキィと世界が音を鳴らし、凍った様な気がした。まさかの発言に木場君とアーシアさん除く全員が固まる。発言した本人は、どうしたのみたいな顔をしてるのを見ると天然でやったようだ。恐らくアーシアさんも天然だ。
『選べ
─1「俺は木場君の息子を食べたいな。と人差し指で唇をなぞりながら言う」
─2「突然の性転換。誰かにキスをすれば元に戻る」』
冗談でも1番はやばいって!?2番もアウト!!というかなんて言う選択肢が今回は来るの!?拙い、コレはどうすればいいんだ!
「……エルシャ先輩、急に黙り込んでどうしたんですか?」
「…あ、いや……その…………」
腹を括るしかないのか…けど、良くて2番。悪くても2番。
「……2番」
言ってしまった。俺としては最善を尽くしたんだ。すると、身体に異変が起きてきた。胸が膨らみ始め、くびれが出来、そして、男の象徴がなくなった感じがする。その異変に気付いたオカ研は声を揃えて驚く。
「「「「「「えっ?えぇぇぇぇぇ!!!」」」」」」
というか肩重いなこれ。なんでこんな大きいんだ?
「……ちょっ!?アタナ、天野エルシャよね?」
グレモリーさんが俺の顔を…というより身体を見て質問してくる。
皆驚きの表情でいるが兵藤だけは俺の胸を視姦してやがる。
「そうですけど。って声高っ!?」
「……エルシャ君は女の子でしたか」
「むっ!なんでそんなに大きいんですか」
「あれ?男の方でしたのに今は女の方に?」
「えっと……天野さん?」
「おっぱいがおっき──────」
上から俺、姫島さん、子猫さん、アーシアさん、木場君の順だ。ん?最後のはって?知らないよそんなの。さっき俺の拳に何かぶつかって壁に埋まってるとかそういうのじゃないから。それにしても誰にキスをしろと。というか男に戻りたいんですけど!!
◇◇◇
あの後、俺は寝れば治りますよとか適当な事を言い、その場を丸くおさめた?が内心ではかなり焦っていた。
拙い。拙いんだけど!?誰が俺なんかとキスをしてくれるんだ?……この女顔ならそこら辺の男と……駄目だ。元の性別は男。だから、生理的に受け付けない。かといって女性にキスを求めたら百合の人って思われて引かれて逃げられる。
そんな事を考えながら帰路を歩いている。理由はオカ研のメンバー(兵藤を除く)に寝て男に戻ってきなさいと言われ、強制的に帰らされたわけだ。それにしても、休みの日に限ってなんでこんなに駒王の生徒がいるんだ?それに俺のことをチラチラ見ている様な気がするけど。後に、男装する可愛い、カッコいいの二拍子が揃っている女生徒がいると言う噂を耳にする。
家に着く。この状態を黒歌さんになんて説明すればいいのか。
「ただいま」
不安になりながらも家の中に入る。すると中が騒がしい。
「ちょっ!?この堕天──違った。堕天使と天使の中途半端!待ちなさい!!」
「や、やめてください!」
段々と此方に近付いてくる気配がする。それして、昨日、俺が怪我をさせて治療した銀髪女性が全裸で此方に向かってくる。その後ろを黒歌さんが怒った表情で追いかけてきている。
「ちょっ!?そんなに走ったら危ないよ!?」
「えっ!?エル君なの!?なんで胸が大き───」
「きゃ!?」
銀髪の女性が俺の方に向かって跳んできた。いや、どういう原理か分からないけど何もないところに躓いてそのまま俺の方にきて───
「むぐっ!?」
唇と唇がぶつかった。所謂、キスだ。そして、そのまま俺が押し倒される形で倒れた。その際、銀髪の女性の頭と腰辺りを抱く形になった。そして、後頭部が玄関のタイルにぶつかり、強い衝撃を受ける。その衝撃により俺は腕に力が入り、銀髪の女性の頭をグッと引き寄せてしまい、唇を触れ合っていただけのキスが互いの口内に舌が入ってしまった。
俺は慌てて退いてと言いたくて口を動かしてしまい、更にディープなキスになってしまった。そして、くちゅくちゅと卑らしい音が鳴る。
「な、何してるにゃん!!」
黒歌さんが銀髪の女性を引き剥がそうとする。しかし、銀髪の女性も俺の首に腕を回し抱きついている為に、引き離すのにてこずっている。
「ああ!もう!こんなの事のために仙術なんて使いたくなったなにゃん!」
「きゃあ!」
そう言うと簡単に銀髪の女性は引き剥がされた。引き剥がされた際に銀色のアーチが架かった。それにしても、仙術ってなんだ?と思っていると身体に異変もとい元の性別に戻った。
それでは皆さん来年またお会いしましょう。
そして、来年もこの小説を宜しくお願いします。
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