「この部屋を見ても分かるけど、君は戦隊ヒーローやアニメが
凄く好きなんだね!!」
「うん!!」
「やっぱりね!!そうだよね~!!」
「でも、兄ちゃんさ、一体何者なの?」
「俺?俺はね、〝サンタクロースパイ〟さ!!」
「ロース・・・パイ・・・何か美味そうな響き!!」
またさっきと同じ事を言われた。しかし、
二度目はズッコケはしても、驚いたりはしない。
「そ、そうかな?(笑)でも、俺の事は、
絶対、たたえお父さんとお母さんには言っちゃダメだよ!!!」
「うん!!!」
霧河は男の子に聞いた。
「君はいつから何をきっかけに特撮を好きになったの?」
「特撮・・・?何それ?」
「あ~、特撮っていうのは、今言った、戦隊ヒーローとかもそうなんだけど、特殊撮影、つまり、色々と工夫して撮影して、実際にはありえない事を本当にやっているように見せてる映像の事だよ」
「へ~!そうなんだ~!!色々工夫して作ってるなんて凄いな~!!でも、〝グロリアスライダー〟とか凄くカッコ良いもんな~!!
俺は、テレビのチャンネルを変えてたまたまやってるとこ
観てみたら面白くて、それからずっと好きだよ!!」
「そうか。〝グロリアスライダー〟・・・か。懐かしいな~」
「え?兄ちゃん、〝グロリアスライダー〟知ってんの?」
「あぁ!!もちろんさ!!!かなり昔からある超長寿シリーズだもん!!俺も、子供の頃はめっちゃハマったよ!!!」
「そっか~!!それに、今じゃいっぱいシリーズ出てるからな~!!すげぇよな~!!」
「あぁ!そうだよな!!あのバッサバッサ敵を斬ったり
殴り倒すところ、毎週、観ててめっちゃワクワクしてたよ!!
カッケーったらありゃしねぇ!!!男のロマンさ!!!」
「ところで兄ちゃんはさ、初代のヤツだったら、どのシーンが
一番好きだった?」
「ん~、最終回の、主人公が〝正義が勝つのは正しいからじゃない。守りたい人達のために誰よりも必死だからだ!!〟って
言うシーンかな?」
「あ~!分かる!!マジカッコ良い台詞だった!!!」
「だろ?!惚れるよな!!シビれるよな!!
てか、その年で初代まで観ただなんて、君はモノ好きだな!!!」
「うん!!まぁね!!俺、〝グロリアスライダー〟
めっちゃ好きだから、DVDとかでも観たんだよ!!!」
「へ~!!良い趣味してんな!!!」
「へっへへ~ん!!!
そうして2人は〝グロリアスライダー〟の魅力を語り合った。
すると霧河が
「俺も昔は、あんなたくさんの人を助けて、
たくさんの人から愛されるカッケー男になりたかったんだけどな~・・・」と言った。
「え?何言ってんの?もうなってんじゃん」