サンタクロースパイ    作:COLK

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12.黒いサンタクロースはカッコ良い

そして、正義は再び寝て、

 

朝、起きた。ラッピングされた箱を開けると、中には本当に〝グロリアスライダー〟の変身セットが入っていた。

 

 

 

 

 

「わぁ!!スッゲ~!!!寝る前にあの兄ちゃんに会ったのは、

 

夢じゃなかったんだ!!!」と、とても驚いた。

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ!!母さ~~~ん!!!昨日、サンタさんが

 

プレゼントくれたよ!!!」と正義が言い、正義の母は、

 

買った覚えさえない、その変身セットを見て、とても驚いた。

 

「まぁ!!なんて不思議な!!こんなの買ってないはずなのに!!!」

 

 

 

 

 

そう、正義は、母親に、〝グロリアスライダー〟の

 

変身セットが欲しい事は言っていたのだが、母親は、

 

「ウチの子が他の子達と遊ぶ時に他の子達に変身セットを

 

着ている姿を見られたりでもしたら自分が恥ずかしい」という

 

理由で買ってあげられなかったのだ。

 

 

 

 

 

母親は、

 

(この子がコレを着ている姿をもし、この子の友達に

 

見られたりしたらどうしよう?でもまぁ、もう、そんな事、

 

どうだって良いか!!!)と思った。

 

 

また、時間は遡る。23軒目での出来事。霧河は、

 

「マフラーが欲しい」と言っていた女の子の家に入った。

 

 

 

 

 

(〝マフラーが欲しい〟って言ってたけど、どんなのが好きなんだろ?)

 

 

 

 

 

とりあえず、そこは勘で選んだ。

 

 

 

 

 

女の子の部屋に入り、枕元にそっとマフラーが入った箱を置く。

 

その時、霧河のスマホにメールが届き、着信音が響いた。

 

 

 

 

 

「何だよ!こんな時間に!!」

 

 

 

 

 

そういえばだが、さっき、スマホをいじって、間違えて、

 

着信音が鳴るように設定してしまった。スマホを見てみると、

 

送られてきたのは、迷惑メールだった。

 

 

 

 

 

(何だ~。迷惑メールか~。着信音量はもう一度ゼロにしとこう)

 

 

「う、う~ん・・・」

 

 

 

 

 

音を立てたせいで女の子が起きてしまった。

 

 

 

 

 

「あっ!いっけね!!」

 

 

 

 

 

慌てて壁にぶつかった霧河は、誤って蛍光灯のスイッチを

 

押してしまった。

 

 

 

 

 

「ワ~ッ!!」と女の子が叫ぶ。

 

 

 

 

 

そこでまた

 

霧河が女の子の口を霧河自身の手で抑え、

 

「シ~ッ!!」と言う。

 

 

 

 

 

もう、本日3度目だ。

 

 

 

 

 

(毎度、子供が叫ぶ度にこれだから、ホント焦るな~)

 

 

 

 

 

「ねぇお兄さん、一体誰なの?」

 

「俺は〝サンタクロースパイ〟さ!!」

 

「へ~」

 

 

 

 

 

今回は、いつも言われる言葉がない。

 

 

 

 

 

「ねぇ、ひょっとして君、〝スパイ〟って

 

言葉を聞いた事がある?」

 

「知らな~い」

 

 

 

 

 

霧河はここでまたズッコケた。

 

 

 

 

 

「知らねぇのか~!!」と思わず大声を出してしまった。

 

今度は女の子が「シ~ッ!!」と言う。

 

 

 

 

 

「あ~!悪りぃ!!悪りぃ!!」

 

で、会話をした。

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん、サンタさんなんだね!!

 

サンタさんって、若い人もいるんだ!!!」

 

「ま、まぁね!!」

 

「でも、サンタさんって、赤い服を着てるんじゃなかったっけ?」

 

「あ~、まぁ、本来ならそうだね。でも、まぁ、〝サンタクロースは赤い服を着なきゃいけない〟って決まりはないからね」

 

「そっか~」

 

「うん。そうだよ。でも、黒いサンタクロースも悪くないでしょ?!」

 

「まぁね!!カッコ良いと思うよ!!!」

 

「ありがとう!!!」

 

 

 

 

 

霧河は嬉しそうに笑いながら言った。

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