サンタクロースパイ    作:COLK

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21.喫茶店でお茶会。そして、彼女が退職。

数十分後・・・

 

 

 

 

 

「窓河君、ノド、乾いたでしょ?」

 

「う、うん・・・」

 

 

 

 

 

彼女は、

 

コップに水道水を入れて飲ませてくれた。

 

 

 

 

 

「はい」

 

「ありがとう」

 

 

 

 

 

〝ジュー〟

 

 

 

 

 

コレがまた、ただの水道水なのに、とても、

 

そうとは思えないほど、かなり美味しい。

 

 

 

 

 

「ア、アレ?コレ、悪いけど、ただの水道水だよな?」

 

「そうだけど・・・」

 

「何でこんなに美味いんだろ?この前、君が会社で夜遅くにくれた水と同じくらい美味い。何でだろ?」

 

「う~ん・・・疲れてて、凄く苦しいぐらいにノドが渇いてたからじゃない?でも、良く分かんないけど、この前の水も、今飲んでる

 

その水も、窓河君にとって物凄く美味しいなら、何でもないただの水道水でも、窓河君にとっては凄く高価なモノなんだと思う」

 

「そうか~・・・」

 

 

 

 

 

「窓際族・・・か」

 

「うん?」

 

「あ、いや~、さっき言ってた〝窓際族〟って、窓河君は、嫌ってる言葉だけど、私は、

 

「ワケあって周りの人達から受け入れられなくて孤立してるけど、

 

〝渋い孤独のヒーロー〟みたいでカッコ良いと思うんだけどな~」

 

「そうか。君は、とても前向きで真っ直ぐなんだね!!」

 

「そんな事ないよ!!(笑)」この時、

 

窓河は、「この娘はなんて純粋な娘なんだ・・・・・・!!」と

 

思った。そして、彼女は言った。

 

 

「そうだ!!私のおじいちゃんとおばあちゃんさ、小さいけど、

 

喫茶店持ってるの!!

 

最近は、身体が言う事を聞かないせいで

 

やってないんだけど。窓河君も、コーヒー淹れるの上手だから、

 

今度来てよ!!そこで、この前みたいに、

 

皆で一緒にお茶しようよ!!パーティみたいに!!」

 

「急に良くそんな事考えるな・・・(笑)」

 

「良いじゃん!!この前、窓河君が来た時、家族全員、

 

凄く喜んでたし、〝また気軽に来て欲しい〟って言ってたわよ。

 

それに、窓河君、いつも一生懸命頑張ってて疲れてて、

 

大変そうだもん。気分転換も大事だよ!!」

 

「そうだったんだ!!ありがとう!!」

 

 

 

 

 

数日後、彼女の言った通り、そうやって皆で集まって、

 

パーティのようにお茶会をした。

 

 

 

 

 

〝ワイワイガヤガヤ〟

 

 

 

 

 

「ねぇ窓河君、このお菓子作るの手伝って~!!」

 

「は~い」

 

「はいコレ」

 

「ウッス」

 

「はい」

 

 

 

 

 

窓河は、見事な手さばきで、綺麗にお菓子作りをこなしていく。

 

 

 

 

 

「凄~い!!カッコ良い~っ!!窓河君、

 

コーヒー淹れるのが上手いのはこの前から

 

知ってたけど、お菓子を作るのも、凄く上手なんだね!!」

 

 

 

 

 

窓河は少し照れて・・・

 

 

 

 

 

「そ、そうかな・・・?」

 

「うん!!!」

 

「経験あるの?」

 

「まぁね。昔、俺のばあちゃんが、お菓子作るのが好きで、

 

良く手伝ってた。料理もだけど」

 

「へ~!良いね~!!」

 

 

 

 

 

その日、その喫茶店は、家族ぐるみで

 

凄く賑わった・・・・・・

 

 

 

 

 

彼女の祖父は、窓河と共同作業をしている

 

彼女を見て・・・・・・

 

 

 

 

 

「大きくなったな。昔はあんなに世話の焼ける子だったのに・・・・・・」

 

祖母は、「そうね~。とっても優しくて思いやりのある、良い子に育ったわ。もう子じゃなくて大人だけど(笑)」

 

祖父は、「全くだよ」と言った。

 

 

 

 

 

〝ワイワイガヤガヤ〟

 

 

 

 

 

その日、凄く盛り上がり、凄く賑わった。

 

それから、たまに、その日したようなお茶会と同じようなパーティを何度も何度もした。

 

だが、その後、彼女は「これからは、身体が言う事を聞かない祖父母を含め、家族を大切にしていきたい」という理由で退職した。

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