サンタクロースパイ    作:COLK

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22.次から次へ目まぐるしく

それから5年後の1984年。彼女の祖父は、

 

病気で死んでしまった。胃ガンだった。

 

祖母はまだ生きているが、〝うつ病〟にかかっており、もうかなり進行していて、もう、他人とまともに話す事すら出来ない。

 

どちらの病気の事も、彼女は知っていた。

 

 

 

 

 

「病気だったのか」

 

「うん」

 

「でも、おじいちゃんは、最後まで頑張って生きた。それに、

 

窓河君の事、凄く気に入ってたわよ!!私に〝あんな良い友達が

 

いたのか!!〟って。おばあちゃんもだけど」

 

「そうなんだ」

 

「あと、前に、何度もウチでお茶会したけど、

 

窓河君は、いつも、お菓子作るの手伝ってくれて、どれも、

 

あまりにも美味しかったから、

 

〝いつか自分が死んだら、もし良ければ、窓河君にあの喫茶店を

 

営んでくれたら良いな〟って言ってた」

 

「え!?そんな!?俺に!?いやいや!!

 

出来ないよ!!そんなの!!」

 

「そうかな?私は、素質あると思うんだけどな~。でも、窓河君、今、会社の仕事もあるから、夜だけ開店するお店とか?それか、

 

休日だけ開けるとか?」

 

「いや、良いよ。遠慮しとく」

 

 

 

 

 

窓河は、それからさらに1年後の1985年。

 

窓河は、ある日、窓河を嫌う上司の策略に

 

ハメられ、「Wind’s Delivery」を辞めさせられる事に

 

なってしまった・・・窓河は、絶望した。ただただ、絶望した。

 

 

 

 

 

「そ、そんな・・・、やっと、この仕事に

 

ようやく慣れてきたっていうのに」

 

イヤミな上司は、ほくそ笑みながら

 

「悪いな。じゃあ、今までお疲れ様でした」と、

 

窓河に皮肉を言った。

 

 

その後、また、

 

彼女の家へ向かった。相談するために。

 

 

 

 

 

そして、ドアを開けようとすると・・・

 

 

 

 

 

〝ドンッ!!〟

 

 

 

 

 

彼女が突然出てきて、窓河は、ビックリする間もなく、

 

顔を思いっきり打って、同時に鼻血を出した。

 

 

 

 

 

〝バン〟

 

 

 

 

 

「痛って~!!!」

 

「あ~!!ごめん!!来てくれたの!?でも、ごめん!!私、

 

今から、おばあちゃんのいる病院へ行くの!!!」

 

「え!?」

突然過ぎて、窓河は焦った。

 

「どういう事だよ」

 

「話は後!!!」彼女は、道路でタクシーに向かって手を上げ、

 

「すいませ~ん!!!」と言う。

 

 

 

そのタクシーに乗って、

 

タクシーの中で話を聞いた。祖母の様子が

 

おかしいというらしい。病院に着いて、様子を見てみると、本棚に置いてあるお菓子のレシピの、写真が映っているページを破り、それを食べている。

 

 

 

 

 

「おばあちゃん!!」そう言って、

 

祖母のその異食を止めたが、祖母はまだ、

 

「ケーキ・・・ケーキ・・・」、あるいは、

 

「プリン・・・プリン・・・」、あるいは、

 

「クッキー・・・クッキー・・・」と言っている。コレらは、

 

全て、窓河があの喫茶店のお茶会で作ったモノだ。

 

 

 

 

 

窓河は、

 

「アレ?何かおかしいぞ!!コレは!?」と

 

言った。

 

 

 

 

 

「え!?」

 

「いや、コレ、全部、俺があの喫茶店で作ったヤツだろ!?」

 

「あ~!確かに、そう言われてみれば!?じゃあ、私、ちょっと、急いでコンビニで買って来るわね!!」

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