サンタクロースパイ    作:COLK

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24.〝年明けパーティ〟の案内

―ここでまた、現在の〝喫茶窓際族〟に情景は戻る―

 

 

 

 

 

霧河が店長・窓河に「へ~!そうだったんですね!!

 

とっても良いお話ですね!!」と言った。

 

「そうか?(笑)」

 

「はい!!」

 

 

 

 

 

「〝窓河さん〟なんですね。何か、僕と苗字が似てますね」

 

「そうなの?お客さんは、なんて名前なんだい?」

 

「〝霧河竜令きりかわりゅうれい〟です」

 

「へ~!!確かに、苗字の方は俺と似てるな~!!」

 

「はい(笑)。何か親近感沸きます(笑)」

 

「苗字が似てるってだけでか?(笑)」

 

「いや、それだけじゃなくて、店長さん、いや、

 

窓河さんと僕が少し似ていると思って」

 

「そうか?どんなところが?」

 

「〝一人ぼっちだった〟ってところです」

 

「へ~。お客さん、いや、霧河さんも、一人ぼっちだったの?」

 

「はい。というより、今も、一人でいる事は多いし、

 

相変わらず一人が好きです」

 

 

 

 

 

「そうか~。そういや、さっき、〝幼い頃に両親を亡くした〟って言ってたな」

 

「はい。正直言うと、あの時から僕は、ずっと一人だと

 

思ってました。けど、最近、会社で突然、

 

倒れちゃって、その時、夢の中に両親が出てきて、

 

母が〝心配してくれる良い友達が出来た〟って言ってくれて、

 

目が覚めたら、お茶を持ってきてくれた仕事仲間に

 

〝自分の身体を大事にして〟って言ってもらえて、

 

〝僕はもう孤独じゃない〟って思ったんです」

 

「そうか」

 

 

 

 

 

「はい。何か夢を見る時は、〝これでもか〟ってぐらい、

 

両親が出てくる事が多いんです」

 

「そっか。それはきっと、霧河さんにとってそれぐらい、

 

〝思い入れのある大事な両親だった〟って事じゃないのかい?」

 

「そうなんでしょうかね?」

 

「ああ。そうに違いないさ!」

 

 

 

 

 

「確かにそうかもしれませんね。そういえば、それと、クリスマスだった昨日、帰った後、家族との思い出のアルバムを見て、

 

その後、両親から最後にもらったクリスマスプレゼントのギターで作った両親への感謝の気持ちを綴った曲を弾いたんです」

 

「へ~。凄いね!でも、そこまでするって事は、やっぱり絶対、

 

その両親が大好きなんだよ!!!」

 

「そうですね!!!」

 

 

 

 

 

「うん!!!てか、お客さん、ギター弾けるの?じゃあ、今度、元日に〝年明けパーティ〟ってのをやるんだけど、大事なモノなのに

 

悪いけど、もし、その日、仕事が休みなら、そのアコースティックギター、ウチで弾いてくれねぇか?エレキギターはさすがに

 

使える環境じゃないけど」

 

「え?はい。僕は良いですけど・・・」

 

「そうか!!!休みなんだな!!!ありがとな!!!」

 

「いえいえ。でも、個人経営のお店なのに、元日も開店するんですか?あと喫茶店で大きな音を出して大丈夫ですか?」

 

「うん。まぁ、元日にどっかに遊びに行って、ウチに寄る人も

 

多いんでね。それに、毎年、〝年明けパーティ〟をする時は、

 

〝今日はパーティなので、ライブをします。その音が苦手な人は、テイクアウトするか、また後日お越しください〟って看板を

 

店の前の看板の横に置くし、ウチの店の壁、映画館の壁みてぇに

 

大きな音も良く吸収するようになってるから、

 

あんま近所迷惑の事、考えなくて良いし」

 

「そうなんですね(笑)」

 

 

 

 

 

「ああ、掃除や手入れも、いつもしっかりやってるし、

 

小さな店で、別にゴージャスでも何でもねぇけど、さっき話した

 

ように、俺は、昔からギャンブル好きだけど、あの話のあと、

 

色々競馬の事とか勉強して、それが自分でも驚くくらい良く当たるようになったからな。定期的に工事してるから、

 

防音加工と頑丈さだけはあるぜ!!!」

 

「へ~!!!それは凄いですね!!!」

 

「だろ~?!」

 

「はい!!!〝年明けパーティ〟、とても楽しみです!!!」

 

「おう!!!サンキューな!!!」

 

 

 

 

 

その後、霧河はお勘定し、

 

「ごちそうさま」と言って、店を出ようとした。

 

 

 

 

 

だが・・・・・・

 

 

 

 

 

「あ~、そういえば、聞き忘れてたんですけど、このお店、

 

窓河さんが継ぐ前は、一体、なんてお名前だったんですか?」

 

「あ、あ~・・・そういや、それは、俺も覚えてねぇや(笑)。

 

ずっと昔の事だし、年のせいもある。悪いな」

 

「そうですか」

 

 

 

 

 

〝バタン〟

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