サンタクロースパイ    作:COLK

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5.サンタクロースの好物は?

そして、

 

帰る途中、この前も行った「喫茶窓際族」に

 

立ち寄った。そう、前に来た時に、店の雰囲気も良くて、店長がとても良い人だったから、霧河は、この店がとても気に入ったのだ。

 

 

 

 

 

〝カランコロン〟

 

 

 

 

 

「いらっしゃい」

 

「すいません。今日はブラックコーヒーでお願いします」

 

「かしこまりました」

 

 

 

 

 

〝コト〟

 

 

 

 

 

店長はまた、霧河に話しかける。

 

「久しぶり!お!今日はコーヒーかい?」

 

「はい」

 

「コーヒーも好きなんだね」

 

「まぁ」

 

「この前はコーンスープだったけど、今日は

 

コーヒー。大人らしい飲み物も飲むんだな」

 

「はい」

 

 

 

 

 

〝ジュー〟

 

 

 

 

 

そこで店長も、霧河にクリスマスの話をした。

 

「そういや、もうすぐまたクリスマスがやって来るね。お客さん、何が欲しいんだい?」

 

「え?クリスマスって、大人がプレゼントを

 

もらうモノじゃないでしょ?」

 

「そうだけどさ、何か欲しいとは思わない?」

 

「ん~・・・大人になってからは、考えた事がないですね」

 

「そうか。で、子供の頃は、サンタクロースを信じてたかい?」

 

 

 

 

 

店長のおじさんもそんな事を聞いてきた。

 

 

 

 

 

「はい。信じてましたよ」

 

「そうか。俺も昔は信じてた」

 

「え?店長さんも?」

 

「ああ。でも、いつから信じなくなったっけな~。でも、サンタクロースって魔法使いなのに、何で子供の頃はあんなに素直に信じちゃうんだろうな。不思議だな」

 

「そうですね。なぜか信じちゃいますよね」

 

「うん(笑)。でも、子供の頃を思い出すと、何か懐かしくなるな」

 

「はい」

 

「そういえば、サンタクロースの好物って何だろう?」

 

「え?」

 

 

 

 

 

そういえば、霧河は、そんな事を考えた事は

 

なかった。

 

 

 

 

 

「サンタクロースもオッサンだから、やっぱ

 

酒とか煙草とか?クリスマスは、深夜に活動するから、ブラックコーヒーも飲むのかな?

 

まぁ、本当はいねぇから、考えても仕方ねぇけど(笑)」

 

「そうですね(笑)」

 

「ブラックコーヒーか。そういえば、昔は俺も、飲めなかったな~。それが大人になると

 

こうやって好きになるから、人の味覚の変化って不思議だな」と霧河は思った。そして、

 

霧河は、コーヒーを飲み干し、

 

喫茶店を出て行った。

 

 

 

 

 

〝カランコロン〟

 

 

 

 

 

「ありがとうございました」

 

 

 

 

 

帰った後、霧河は店長との会話を思い出した。

 

 

 

 

 

「久しぶりにあの店長さんと交わした会話、

 

楽しかったな~。しかし、なかなか普通なら

 

考えない事を考えてるんだな。面白い」

 

そして、布団に入った。

 

(サンタクロースの好物・・・か~。そういや、絵本とかにも、そんな事は書いてなかったな。サンタクロースは、色んな子供達に

 

色んなモノをあげてるけど、サンタクロース自身は何が好きなんだろ?もし、店長さんの言う通り、酒や煙草が好きなら俺と真逆だな)そうして、霧河は眠りについた。

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