Devil May Stratos. ~Devil or I.S?~ 作:eeeeVIL
それではどうぞ!
ここは、とある町。空はいつも暗く曇っており、毎日夜の様な天気が特徴的な町である。そんな町には、何でもやってくれる便利屋がある。大きい道から、ちょっと外れ裏路地に入った所にその店はあった。
その店は、店と呼べるのか怪しいくらいボロく、廃墟の様だ。だが、店前には大きなネオンの看板が出ており、そこには『Devil May Cry 』と書いてある。
その中に1人の男が椅子に座り机に足を乗せ寝ていた。彼の名は『ダンテ』この店のオーナーであり、悪魔と人間の間に産まれた『半人半魔』の男である。
『ジリリリ.....ジリリリ....』
その廃墟の中で黒電話が鳴り響く。その音を聞き、男は眠りから覚める。
「ふぁぁ〜たく、折角寝てたのに」
男は面倒くさそうに、黒電話の受話器を取り耳に当てた。
「Devil May Cry ?」
これは、彼が考えた電話での依頼を受ける際に言う挨拶みたいなものである。と言っても、掛けてくる人間は代々が意味が分からないだろうと彼は言う。
『あら?ダンテ。まさか、寝てたの?』
受話器の奥からは、女の声で彼の名前を呼ぶ声が聞こえて来た。更に、彼女は彼が先程まで寝ていた事を知っているかの様に話した。
「ああ、トリッシュか?何の用だ?」
『何の用だ?じゃないでしょう。今日から
「あの仕事?」
ダンテは、座っていた椅子から立ちがり、店の掲示板に貼ってあるカレンダーに目をやった。そして、今日の日付けの所を見てみると、その日付けの数字に◎が書かれており、下には『Japan 』と書いてあった。
「ああ、そうか。そう言えばそうだった」
『早く来てよね。私達はもう出発してるんだから』
「あー、はいはい。すぐ行く」
ダンテは面倒くさく答えると、持っている受話器を後ろに投げた。受話器はくるくると回り元あった場所に黒電話の上に戻った。
「さて.....」
ダンテは、いつも自分が着ているだろう赤いコートを手に取り、手を通した。そして、壁に刺さっている愛用の武器〈リベリオン〉を背中に背負い、愛用の銃〈エボニー&アイボリー〉をコートの中にあるホルスターにしまった。
「行くか!」
ダンテは、ドアを勢い開け外に出て行った。
2時間後、ダンテは最近の依頼で手に入れたバイク型の武具、〈キャバリエーレ〉に跨りながら空を眺めていた。かなりの距離を走った為か、ダンテの顔には少し疲労の様子が伺える。
なんと言っても、彼は受けた依頼の為に日本に行かなければならない。いまの時代は、飛行機に乗ればいいものを、彼は飛行機が大の苦手な乗り物である為あり得ない距離をキャバリエーレで走り、日本に向かっている。
「たく、あんな依頼受けるんじゃなかったぜ」
ダンテは、バイクの上へと器用に寝転び先月の事を思い出していた。
先月のある日、Devil May Cryに1人の男が来ていた。その男は、ダンテにとある依頼を持ち込んできた。
「あぁ?ボディーガード?」
「そうです。1人の学生を守って貰いたいんです」
その依頼は、1人の学生を守るためボディーガードをして欲しいと言うものだった。
「はぁ?悪いがお守りはごめんだ。帰ってくれ」
「何故です?」
「逆になんで俺が、ガキのお守りをしなきゃいけねぇんだ?」
男に対し、皮肉ここもった口調で言葉を返した。しかし、男は動じず1枚の封筒をダンテの前に出した。その中には、何枚かの写真がは入っていた。
「これは?」
「1週間前、日本政府が撮影した写真です。あなたなら見覚えのあるだろうと、聞きましてね」
ダンテは、写真を手に取り見てみると、そこには自分のよく知る奴らが写っていた。
「これは....あ「
ダンテの喋りを遮る様に女が、入り口から入ってきた。
「おい、トリッシュ。この人は俺に、用事があるんだ。お前は引っ込んでろよ」
彼女の名は『トリッシュ』。彼女は、かつてダンテに悪魔退治の依頼をしてきた人間の1人で、その依頼の際にダンテに救って貰った事をきっかけに、このDevil May Cryでダンテの手伝いをしている。そして彼女はムンドゥスが作り出した純粋な悪魔なのである。
「いいえ、ダンテ。その依頼は私達の為に受けるべきよ」
そして、もう1人女がダンテに向け言葉を発しながら、店の中に入ってきた。
「お前もか、レディ」
彼女の名は『レディ』。彼女はダンテが自分の兄である、バージルの企みを止める際に出会ったのがきっかけとなり、最初は決別をしていたが、その後ダンテと和解をしバージルの企みを阻止する事を決意し、企みを阻止した。そして、その後ダンテの店に入り浸る様になり、手伝いをしている。
「えっと、あなた名前はなんて言うの?」
「おっと、これは失礼。遅れながら、私の名前は
男は、自分の名を名乗りこの場いる3人向け頭を下げた。
「それで?その写真本物なの?」
「ええ、間違いありません。その際に撮影した者達、全員が口を揃えて『悪魔を見た』と言っていましたので」
「ふーん、それなら間違いなさそうね」
「そうね、私もそう思うわ」
「おいおい、簡単に信じて大丈夫なのか?まさか、お前ら日本に行けるからって受ける訳じゃねぇーよな?」
ダンテは、簡単に信じてしまったトリッシュとレディに向かい、疑いの目を向けていた。彼女らは、前から日本に行きたいと言うのをダンテは聞いていた。
「何言ってるの?ダンテ。私達の仕事は、悪魔を倒す事でしょう?」
「そうよ。私達にぴったりな仕事じゃない?」
しかし、2人はやれやれとダンテは、頭を抱えて笑っていた。
「結局受けてくれるって事でよろしいのでしょうか?」
「仕方ねぇ!久しぶりに悪魔退治と行こう!」
ダンテは仕方なく依頼を受ける事にした。レディやトリッシュ、そして翔も嬉しそうに笑っている。
「貴方達なら、受けてくれると信じていましたよ」
翔はそう言うと、ダンテの前にカレンダーを差し出した。そのカレンダーには、とある日付けに◎が書かれていた。
「この日に、日本に来てください。今よりも詳しく説明をさせていただきます」
翔はそう言うと、そのまま入り口に向かい歩き出した。そして、ふと何かを思い出した様に振り返り、ニコッと笑い去って行った。ダンテ達は、その笑顔からは『必ず来い』と言っているような笑顔だった。
これが、ダンテ達が日本に行く事になった依頼である。
「ふぁぁ〜、ヨイショっと」
『ガチャ.....ブォーンブォーン』
先月の事を思い出して、ちょっと昼寝をしていたダンテは、キャバリエーレに跨り直しハンドルをひねり、エンジンをふかしながらまた走り出した。彼の日本への道はまだ、始まったばかりである。
その後、彼が日本に着いたのはそれから4時間後の、夜になった頃だったと言う。
キャラの詳しい説明は、次回書こうと思っております。
それでは、また次回。