作者がずっと見てみたいと思ったお話。
その日、僕は切島くんに誘われてかっちゃん、瀬呂くん、上鳴くんと一緒にゲームセンターに来ていた。
最近は、中学の時のようにかっちゃんにいじめられることもなくなり、小さい時のようにこうやって遊ぶようになれて良かったと思う。
僕と瀬呂くんはかっちゃんがさっきからやっている格闘ゲームを見ていた。切島くんと上鳴くんはダンスゲームを一緒にやっているようだった。
「だあー!なんでこんな勝てねぇんだよ!」
かっちゃんが得意なゲームだったのに負け続けているからか大きく声を上げて怒っている。
「10連敗したからってキレるなって!」
「そうだよ。かっちゃん、お店の迷惑になっちゃうよ。」
しかし、かっちゃんは僕らの制止も聞かずに、向かい側の機体に座っている対戦相手に詰め寄った。
向かい側にいたのは黄色い髪の冬でもないのにマフラーをしたダウナー系な雰囲気の大人しいそうな女の子が座っていた。
「なんであのコンボ躱せるんだよ!チートでも使ってんのか!?」
「いや、、、」
女の子が困ったように小さく呟く。かっちゃんの大声で店内の視線が一斉にこちらに向く。ゲームをしていた切島くんと上鳴くんもこちらに気が付いたようで寄ってきた。
このままではおおごとになると思い、僕は女の子の手をとって駆け出した。
「ごめん!かっちゃんが冷静になるまでちょっとこっちに来て!」
「あの、、、」
お店を出て、大通りで女の子に向き合う。
「いきなりお店の外に出てごめんね!」
女の子に謝る。すると、女の子はこんなことを言った。
「その、、、私はここで犯されてしまうのでしょうか??」
『『『オカっ!?』』』
急に言うのでびっくりしてしまった。
冷静に女の子の方から考えるとゲームをしていたら、対戦相手にキレられて、その仲間にいきなり外に連れ出されたことになる。
そういう風に暴力を振るわれると思っても仕方がないと思う。
すかさず、訂正して謝る。
「そんななんじゃないよ!ごめんなさい!
僕の友達が冷静になるまでちょっとだけ待っててくれないかな。」
「そうですか。良かった。」
ひとまず納得してもらえたようで安心した。
「その制服、、、雄英高校ですか?」
僕の制服を見て、女の子が訪ねてくる。
「そうだよ。雄英高校1年の緑谷出久って言います。」
「私は斬島切彦って言います。」
『ぷりーず、こーるみー。きりひこ』
そう言ってお互いに自己紹介をすると女の子は立ち去ろうとする。
「ゲームセンターにはまだ行かない方が!」
そう言って女の子を制止すると、小さく首を振られた。
「違います。もう帰ります。」
「そうなんだ。友達がごめんなさい。」
「それにお互い会わない方がいいです。さようなら。」
そう言って女の子は人ごみに消えて行こうとした。
「えっ!?なんで?」
小さく振り返り女の子は言う。
『あいむ、ひっとまん』
そう拙い英語で言う。もう女の子の姿は見えなくなった。
多分、あの女の子なりの冗談なんだろう。
そう思い僕はみんなの待つゲームセンターへ戻っていった。
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side 切島
緑谷が走り去った後、興奮している爆豪をなんとか冷静にさせる。
緑谷が手を引いていった、女の子の後ろ姿を思い出す。
「、、、あの髪の色」
小さい頃、祖父に無理やり連れられていった双子の妹を思い出す。
あいつも無事に育っていればあんな感じの女の子になっていたのだろうか。
妹は俺が幼い頃、『この子だ!この子なら『キリシマ』を再興させられる!』と言った俺の爺さんが両親の承諾もなしに誘拐された。
「クッソ、■■■、、、無事でいてくれ」
兄は今なお見つからない妹を探している。
続くかはわかりません。
作者は『英雄と敵の二重生活』という作品も連載しているので、そちらもどうぞご覧ください。
最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m
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英雄と敵の二重生活
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『風見幽香』な私。
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『AFO』はアホ、ハッキリわかんだね
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個性:斬島