個性:『斬島』   作:毎日健康黒酢生活

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続きました。


裏十三家

「死柄木さん」

 

そう聞こえ薄暗いバーの扉が開かれる。

 

「こっちじゃ、あんたがなんかするんじゃないかって話で持ち切りだぜ?」

 

裏の商人『義爛』が現れる。

それに続いて3人の人影がバーの中に入ってきた。

 

「生で見ると気色悪ィな」

 

「私も入れてよ!ヴィラン連合!」

 

「、、、」

 

 

三者三様で死柄木を見る。

それに答えるように死柄木が言葉を発する。

 

「黒霧こいつらはいらねぇ。

 俺の大嫌いなもんのフルコースだ。」

「餓鬼と礼儀知らず、意思のない奴。」

 

「まぁまぁ、せっかく来ていただいたんです話だけでも聞きましょう。死柄木。

 それに『あの義爛』の紹介です。」

 

そう黒霧が義爛に話を振ると3人の紹介に入る。

 

「こちらの可愛い女子高生、連続失血死事件の犯人だ。トガヒミコ。」

「こっちの男のほうは荼毘。目立った犯罪はしていないが『ヒーロー殺し』の思想に固執している。」

 

と、2人を紹介したところで死柄木の細い堪忍袋の緒が切れたのかブツブツ言いながら二人に迫る。

 

「いけ好かないな。気分がよくない。ダメだお前ら。」

 

2人に向かい手が伸び、手を向けられた2人も迎撃しようとする。

 

『『『ザンッ!』』』

 

空気を切り裂く。

ありきたりだがそうとしか言えないような音を立てて

死柄木と2人の間に斬撃でできたのか深い亀裂がカウンターまでできていた。

 

「うっせぇな!黙って話も聞けねぇのか?」

 

先ほどまでのダウナー系な大人しいそうな雰囲気の少女が激昂していた。

その手にはカッターナイフが握られていた。

すると、落ち着いた雰囲気を感じ取った義爛が激昂している少女を紹介する。

 

「最後に紹介するのがこの子。『斬島切彦』だ。

 俺の所属している『組織』のヒットマンだ。

 報酬は高いが質は保証できるぞ。なんってたって『あの』キリシマだ」

 

「は?誰だよ、知るかそんなの。」

 

交渉を決裂させようとした死柄木に黒霧が声をかける。

 

「待ってください!死柄木!

 義爛の言っていることが本当だとしたらジョーカーを手に入れられます。

 高いお金を払うぐらいで済むなら『彼女』を雇いましょう。

 それに他の2人にも許容を、今は組織拡大のチャンス排斥ではなく許容を。」

 

「うるさい!」

 

そういい死柄木は、カウンターの奥へと引っ込んでいった。

 

「返答は後日でよろしいでしょうか?」

 

黒霧がそうまとめその日は解散となった。

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

 

 

『そんなことがあったのかい。弔。』

 

「そうなんだ。あいつら生意気だ。」

 

薄暗い部屋の中で死柄木がモニターと会話する。

『先生』はさっきの会話で気になったことがあったのか死柄木に尋ねる。

 

『それで義爛は少女を『自分が所属している組織』の人間だ。と言ったんだね?』

 

「あぁ。」

 

『で、彼女の苗字は『キリシマ』と』

 

「あぁ!それがどうしたってんだよ!黒霧も『先生』も!」

 

『少し昔話をしようか。』

 

そういうと『先生』は珍しく感傷に浸るように弔に語り掛ける。

 

『あれは超常黎明期のことだった。』

 

『あの頃、僕は勢力を伸ばしていって裏社会を完全に牛耳ろうとしていたんだ。』

 

『ヤクザを潰しまわっていたのもその時期だね。』

 

『ある日、『悪宇商会』なる組織にもケンカを売ったんだよ。』

 

『その組織はカンタンに言えば裏社会の人材派遣会社だったんだ。』

 

『戦闘屋、殺し屋、呪い屋、払い屋、逃がし屋、護衛屋様々なその道のプロが所属してたんだ。』

 

『プロと言えど僕相手には敵わない、そう思ってたんだ。』

 

『当時の僕は全盛期と言っても過言ではなかったからね。』

 

『そこで出会ったんだ。』

 

『当時のこの国の裏世界の頂点(裏十三家)にね。』

 

『裏十三家はどういうわけか個性ではない超常的な能力を持っていてね。』

 

『その圧倒的戦闘力で古来から裏世界を支配していたんだ。』

 

『僕の個性でも奪えなかったんだよ。』

 

『あの時は驚いたよ。』

 

『超常黎明期とはいえ、超常的なことは個性によるものだと思ってたからね。』

 

『裏十三家との抗争は熾烈を極めて結局協力関係という形で落ち着いたんだ。』

 

『その時多くの家が断絶してね。今では2家しか残ってないと()()()()んだ。』

 

『すまない。話が逸れたね。』

 

『つまり、義爛が所属している組織『悪宇商会』は全盛期の僕でも手打ちにするしかなかったんだ。』

 

『その『悪宇商会』が『斬島』の名前を騙るなんてありえないよ。』

 

『あぁ、『斬島』っていうのはさっき言った裏十三家の1つで断絶したと()()()()んだよ。』

 

『討ち洩らしが3家かぁ。昔の自分が恥ずかしくなるよ。』

 

『色々と昔話をしたけど結局僕は戦力にはなるって言いたかったんだ。』

 

『でも、弔。答えを出すのはキミだ。よく考えなさい。』

 

 

 

言い終えると同時に通信は切られる。

 

薄暗い部屋の中、死柄木弔はこれからのヴィラン連合について考える。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

思っていたよりも多くの方に見てもらってて嬉しいです。

残ってる2家はなんだろうなー(棒)

最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m

  • 英雄と敵の二重生活
  • 『風見幽香』な私。
  • 『AFO』はアホ、ハッキリわかんだね
  • 個性:斬島
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