なので、もしかしたら原作とは違う展開になるかもしれません。
士郎が帰ってくる。
正直、アイツは途中で辞退なんかするやつには見えないが、どうするか。
「セイバー。俺は戦うことにした。…つまり、マスターになるってことだ。よろしくな。」
そう言って士郎は手を差し出した。
「全く、そうだとは思ったが。」
そう呟くと、士郎は言う。
「こんな出来損ないで不満なのか?」
「いや、私はむしろお前でないと、と思っていたから大歓迎だな。」
そう言って差し出された手を取り、握手をする。
「そう言ってくれると嬉しい。」
そうして、士郎の家へと向かう。
その途中だっただろうか。
少女が立っていた。
単純に私は不愉快だった。
「ねぇ、お兄ちゃん。私と遊ばない?」
遠坂は明らかに不愉快そうな顔をした。
「イリヤスフィール……」
「凛も一緒なのね。2人して、変わったサーヴァントを呼んだみたいじゃない。」
私の前に立つ奴はどうも苛立つ。
だから私は言った。
「邪魔だ。」
「随分と怖いこと言うのね。良いわ。殺っちゃって!バーサーカー!」
現れたのはごつい奴だ。
だが、どう見てもアイツは強いということだけは分かる。
「どう?驚いた?そんな小さなサーヴァントなんかじゃなくて、こんなに大きくて強いのよ。」
小さいのはお前もだろ。少なくとも同じくらいの身長だろうに。
「いい事を教えてやろう。大きければ強いもんじゃないってな。」
多分、本気で殺らなければならない。
こいつは骨がありそうだ。
*決意で満たされた
「ふぅん、とても倒せそうには見えないけど?
そんなちっちゃな赤いナイフでやるつもり?」
こんなやり取りをしているうちに、士郎は遠坂の指示で離れたようだ。
これで、うっかり死んじゃったってことは無いな。
「やめておけ。最悪な目にあいたいのか?」
「殺っちゃって!バーサーカー!」
バーサーカーの力強い一撃が振り下ろされる。
だが、私に当てるのは難しいな。
単純な戦士の1対1なら苦戦はするだろう。
だが、私の戦闘スタイルでなら、大したことは無い。
バーサーカーが追撃で何回も攻撃するが、どれも大したことは無い。
だが、一撃でも喰らえば痛手だ。
隙をつきバーサーカーに一撃当てる。
バーサーカーはダメージが通ってる感覚はあるが、まるで効いてない。
なるほど。宝具の使用は自分の存在を明かすようなもの。無闇には使えない。
「随分と硬いな。脳筋か?お前。」
少し本気で斬ってみるか。
隙は大きい。だから、また攻撃を当てることは出来た。
驚いたことに、奴は真っ二つになる。
「なんだ、大したことないもんだ。」
見ていた士郎は安堵したのか、こちらへ来る。
「終わったのか?」
おかしい。なんとなく違和感がある。
バーサーカーは再び元に戻ってゆく。
「なっ……」
士郎は手を引き、私を退避させる。
そして、激しい爆音。
恐らく遠坂のアーチャーだろう。
「今のでも効かないとな。」
「セイバー!士郎君!今のうちに!」
そうして退避する。
今のままでは分が悪い。
そうして帰ってきた。
戦闘の描写って難しい!
私はほのぼの〜な方がやりやすいんですよね。
なんとかバーサーカーから退避。
ナイフ1本でバーサーカーを真っ二つとは、中々のChara。
戦闘スタイル的に、バーサーカーは攻撃力と生命力以外は驚異ではないみたいですね。