もしも士郎が召喚したのがCharaだったら   作:ロッキード

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新元号になって初めての作品です。
文化祭用の作品も書かないとなので、本当はこれを書いてる場合ではないのですけど、書きたいから書くのだ!
ということで、ごゆるりとどうぞ。




ゲームばっかやってたんだけです。本当は。
え?Charaがどうしてここに……
うわなにをするやめ
(ここで言葉は途絶えてる)


第8話 友情という形

バーサーカーの激しい攻撃が続く。

最初はもちろん、ギリギリで避けてたが、簡単に避けられるようになった。

「流石、英霊だ。そこらのとは大違いだな。避けるのが一苦労だ。

こういう戦いは私は不得手なんだけどな。」

そもそも何かを飛ばされたら、避けるのは容易に出来るが、こういう1つの武器をぶん回す戦いは慣れない。

故に所々ミスをして傷を受けてしまう。

一撃がかなり大きい。モロに喰らえば普通にやばいのは目に見えてる。

しかも、こいつは言葉を発しない。

Friskだったら、頭を抱えるだろうな。

なら、私流でいってやろう。

『戦わない』事だけが友情なんじゃないとな。

 

順調にナイフで斬る。

ジワジワ効いてる気がするが、こいつは多分厄介な類だ。

理由は簡単。私の予想が正しければ何回か殺さなきゃ、コイツは死なない。

正面戦闘だと厄介だろうな。

恐らくだが、何回か殺してる。

それは確かだ。

「はぁ………。強いなお前。久しぶりだよ。こんな高揚感は。」

戦ってて分かってきたが、コイツは多分自分で進んでマスターを守ってるんじゃないか。

マスターにとっての『ヒーロー』ってやつか。

全く、こういうのって戦いづらいんだよな。こういうのってさ。

なら、多分Friskならこういう選択をするだろうなというのとを言っておこう。

「なぁ、バーサーカー。

もし、私が勝ったらマスターのことは私が守ろう。聖杯戦争の間だけなんだけどさ。

だから、純粋に今は戦いを楽しもう。

私の決意が無くなるまでさ。」

私に出来る最高のことがこれだろうな。

バーサーカーの目が変わった気がした。

安心したような、信用したような、私があまり見なかった目だ。

すると、戦い方が変わった。

もちろん激しいのは変わらないんだが、さっきまではマスターを守るような戦い方だった。

だがそれが無くなり、単純に勝ちに行こうとする戦い方になった。

それはバーサーカーが私を信頼したという事だろう。

『あの時』とは別の感覚だ。

冷たい感覚は何も無い。

戦っているのに、温かい感じだ。

 

あともう少しだ。

あともう少しでバーサーカーを殺れる。

最高の一撃をプレゼントしよう。

 

ナイフはバーサーカーを大きく斬り裂いた。

バーサーカーは倒れる。

イリヤスフィールは駆け寄る。

「バーサーカー!そんな……。私のバーサーカーが……。」

私は声をかける。

「なぁ、このバーサーカーに誓ったのさ。

お前を倒したら、お前のマスターを代わりに守ろうってさ。」

涙を流したまま顔を上げ、言う

「誓った…?何故そんなことを?」

何故、か。

それは1番回答に困る質問だ。

ただ、後悔はしなくなかっただけなのかもしれない。

「はは、そうだな。士郎。

お前でもこうするだろ?こいつを救おうとするんだろ?」

士郎は私を見て、真っ直ぐな目で言う。

「当たり前だ。」

「だろうな。聞いただけだ。なら、マスターの意向に背く訳にはいかない。

何故かと聞かれればそういう事だ。」

 

そうしてバーサーカーは倒し、ひとまずは終わった。

士郎の家でイリヤスフィールは保護した。

城にいたら、悪趣味なやつにぶっ殺されるのは目に見えてる。

 

なぁ、お前はどう思うんだろうな。

殺さない選択肢はあったんだろうか。

多分無い。聖杯戦争なんだ。戦う以外に選択肢はない。

なら、あいつはどうするんだろうか。

私はあいつのようには出来ない。

なら、私なりに出来ることをしよう。




あれ?バーサーカー普通に倒せるって強くね?
まぁ、Charaにとっての多分1番の敵は、骨のアイツですし。
戦うのであれば1番「骨」がある相手ですよね。
\ツクテーン/

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