バーサーカーを倒しましたしね。
学校にもいるじゃないかって?
もちろん、長々と休息はしませんよ。
バーサーカーという大きな敵を倒したせいか、一時的な安堵が皆の雰囲気に漂っていた。
凛は相変わらず朝は弱いし、イリヤスフィールもまだ寝ている。
士郎は朝ごはんを作っていて、私はちょっと手伝いをしている。まだサーヴァントは残っているが、バーサーカー1人倒しただけでも大きい。
「セイバー、料理中々のものだな。」
「まぁ、お菓子作りなら昔良くやった。母親が得意でな。その応用みたいなものさ。ナイフの扱い方なら誰にも負けない自信もあるし。」
ここでいう、母親は実の母親ではない。
あっちはいい思い出がないし、そもそもあまり覚えていない。
まぁ、血は繋がってなくとも本当の母親みたいな存在だから、私は母親と呼ぶんだが。
「ははは、確かにナイフの扱いは上手いよな。」
「今度、手ほどきしてやろう。剣に応用できるかもな。」
そんなことを話していると朝食が出来た。
机に並べたら、凛が起きてきた。
「セイバー、あなたも料理出来たんだ…。なんか負けた気分。」
そうして食べていると、イリヤスフィールも起きてくる。
「おはよう…。わぁ、美味しそう。」
こうして見ると、やはりただの少女にしか見えないな。
「どうだ。私と士郎で作った。中々のものだろう?」
「セイバーと士郎が?」
そうして1口食べる。
「美味しい……!」
「ふ、そりゃそうだ…!私が作ったんだからな!」
「かなり自信げに言うんだな…」
そんなふうに言う士郎。
こう、のんびりはしてられないけどたまには良いな。
久しぶりだな。こう家族のように食事をして、笑い合うのは。
朝食も終わり、道場で1人で心を静める。
全く、いい日なもんだな。
小鳥は歌い、花は咲き乱れ…。
「ーーーーーーーーー」
頭にノイズのようなのが流れた。
間違いなく私の記憶。
だけど、それは私であって私でない。
並行世界の記憶。
最悪の時。
審判の間。
考えるのはやめておこう。
「セイバー。さっきのナイフの扱い方を教えてもらおうと思ってな」
「あぁ、言ってたな。私はこの竹刀で良い。お前もどうせこれだろ?」
「まぁな。良いのか?ナイフとかじゃなくて。」
「フェアな方がいいだろ?それに扱い方は特に変わらないしな。」
そうして何度か剣を交える。
士郎は悪くないが、私には届かない。
「もうちょっと隙をついた方がいいぞ。まぁ、お前のは悪くないから、何とかすればかなり良くなる。」
「やっぱりセイバーって呼ばれるだけあって、剣でも強いな……。」
「他にも色々と武器は使ってきたからな。ナイフだけって訳じゃない。」
そうして時間が経つ。
平和に時が過ぎていった。
そして昼飯を食べ、午後になる。
「ふわぁ……眠い。少し昼寝しとくか。」
ちょっと疲れから、それとも昼飯のせいか眠くなる。
私は一応サーヴァントなのだが。
そうして眠りにつく。
「こうして見るとセイバーもただの子供だよな…」
「そうね。でもバーサーカーを倒す子供なんて何をするものかわからないわよ?」
そんなたわいもない会話をする士郎と凛。
見た目はただの子供のようだ。
だが、バーサーカーを倒すほどの実力だ。
只者では無いのは確かだ。
だが、士郎はセイバーのことをかなり信頼している。
それはセイバーも同じことだ。
セイバーもどこか誰かに似ている彼を知らず知らずのうちに信用している。
そして夜になって、楽しく夕飯を食べ、眠りにつく。
そんな1日。
こんな日が続けばいいんだがな。
私は夢を見た。
そこは見慣れた場所だ。
小鳥は歌い、花は咲き乱れ。
でも私は審判をする側だ。
これも私の記憶でもあるが、きっと私ではない。
きっと、何を言ってるのか分からないだろうな。
ただ、それは最悪の時だと言うことだ。
めっちゃトイレ我慢して作ったので、多分ガバガバです。
あと、ようやく投稿できました!