元戦闘指揮官の行方   作:ブリッツ

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仕事以外で女性と話すのは慣れない(故にからかう)シリウス君。


11話 短期出向

補給問題発生から早一週間が経ちそれぞれの基地の不足している物資が届き

各基地の司令からは感謝の言葉が来ている、ひとまずの問題は解決ししばらくは

大丈夫、そう思いながらスクリーンに映る最後の連絡をしている基地の指揮官と

話していると、端末にヘリアンさんから執務室に来るようにメッセージが届いた。

また問題でも発生したのかと顔をしかめていると『何かありましたか?』と

スクリーンの向こうの彼女に心配をされてしまった。

 

「いや、ヘリアントス上級代行官殿からの呼び出しの連絡が来たので

 また問題発生かな?と思いまして」

 

『シリウス後方幕僚が問題を解決する度に助かる人が居ますから、頑張って下さい。』

 

「その言葉だけでも救われます、ではまた補給の連絡の時に。」

 

そう言い通信を切る、何故か周りがいちゃつくなと言わんばかりに見てくるが

はて?そんなところあったかな...

 

「私宛に連絡があったら端末に連絡お願いします」

 

「わかりました。」

 

いいから早く行けと言わんばかりの空気から逃げるように部屋を後にした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

~ヘリアントス執務室~

 

「良く来てくれた、実は言いにくいのだが...」

 

「告白ですか?」

 

「ち、違う...困った事が発生してな、その対応を任せたいのだ。」

 

「その内容は?」

 

「依然会議の時に君に何故後退してから攻撃することで一時的な損失が増えたと

 問題にした指揮官が居たのを覚えているか?」

 

「シュターデン指揮官でしたっけ?」

 

「そうだ、あの指揮官は基本的には穏健派に近いが勘違いした指揮官達に担がれている、

 問題はそこなんだ。」

 

「担がれていることが?」

 

「担いでいる者が問題を起こしたとき必ず名前を出され関係なくても対応せざるおえない

 こんな馬鹿共に担がれても嬉しくないといつも愚痴をこぼしている。

 今回はそんな彼が疲労で倒れてしまってな一時的な指揮代行官として彼の基地に赴き、

 彼の見舞いと業務の代行が任務だ、基地の人形は皆シュターデン指揮官に

 同情的なので過激派の指揮官への情報漏洩は無いだろうあるとすれば盗聴盗撮だ

 そこら辺は40...45達の小隊とウィルロッドを同行させるので問題ないだろう。」

 

「あー...404、に関しては知ってますので言い直す事もないかと。」

 

「何故知ってる。」

 

「少し前にちょっとだけ関わりましたので...」

 

「そ、そうか。」

 

少し頭を抱える彼女に気まずいながらも話しかける。

 

「まぁまぁ、彼女達とウィルロッドなら諜報関係は問題ないでしょうから、それで今から?」

 

「そうだ、君が来るまでベットの上から指示を出し続けると言われてな

 早く変わってやって欲しい、君が抜き打ち調査に来たとき倒れた事にする

 過激派に指揮権を与えてはならん、やらかすに決まっている。」

 

「信用がありませんね...」

 

「問題を次から次へと起こすことに関してはは信用している」

 

意外と辛辣な事をおっしゃる。

 

「シュターデン指揮官は君を高く評価している、今のうちに心象を良くしておくことだ。」

 

「分かりました、ちなみに過激派が仕掛けてきた場合はいかがしますか?」

 

「ないと思いたいが...その場合は拘束して私に報告を頼む。」

 

「今回は容赦無く、宜しいのですね?」

 

「君が入ったお陰で君の知り合いがこの会社に入りたいと打診してくることが多くてな

 いっその事すげ替えても良いと思ってる、ただヤツ等にそう伝えても無駄に反発するだけ

 だろうからまだ伝えていない、知っているのはクルーガーさんとカリーナ含む数人の

 後方幕僚だけだ。」

 

「わかりました、何かありましたら連絡します。」

 

「ん、頼んだぞ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「只今を持って着任致しました、シリウスです一週間程の予定ですが宜しくお願い致します。」

 

「うむ、この基地の責任者のシュターデンだ宜しく頼む。」

 

白く清潔な部屋にほのかに香るアルコールの匂い、そうここは医務室だ、暫しの沈黙の後

 

「やはり、ベッドの上では格好もつかんな。」

 

そう言い苦笑する彼に少し同情してしまった。

前にあった時より増えている白髪に隈が有り少し老け込んで見える。

 

「貴官には苦労を掛けることになる、悪いが頼むそれと代行中の責任は私が取るので

 何かあったら事後報告でいいから報告を頼む。」

 

「御相談しなくてよろしいので?」

 

「貴官ならば問題あるまい、その時最善と思う事をすると良い。」

 

「分かりました、基地の事でお聞きしたいことがいくつかあるのですが...」

 

「何でも聞くといい。」

 

そうしてこの基地に関する話を始めた...




感想ありがとうございます。
銀英伝大好き故に名前使いたくなってしまいますよね...
この作品のシュターデンは基本的には有能です、
が、相手が彼の予想できる範疇で動いているときに
能力が振るわれ、彼の予想外の出来事(部下の暴走)が
発生すると基本敗北フラグが立ちます。
フォークは……悩む。
お山登って筋肉痛になった私、
果たしてGWの一泊二日登山で生き残れるか!

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