ピ、ピ、ピ、一定のリズムで電子音が響くのが聞こえる...
ここは何処だ、確か最後は...
そうだ!部下は!と気を失う前の記憶が甦り、
急いで体を起こそうとするが、全身に痛みが走り起き上がる
ことが出来ず、ただうめき声だけが出るだけだった。
側に誰か居たのか、うめき声を出す私の声に気付いたようで
直ぐに「ドクター!!彼が目覚めたぞ!」と大きな声を出しながら
部屋を飛び出して行った。
痛みが治まって来たので、部屋を見渡すと広い部屋に私だけの
ようで、医療機器以外は椅子が二つしかなく他は何も無かった。
先ほど出て行った人が医師を連れてくるだろうと思い、
只、天井を何もするわけでもなく見上げていた、
二分ほどするとM1921を持った女性と医師と思われる三十代後半と
思わしき男性が入って来た。
医師「目が覚めたようですね、意識ははっきりしてますか?」
「はい。」
と返事したが、喉からのは非常にか細い声だった事に
自分で驚いていると女性が水の入ったストローの刺さった容器を
口元に近付けてきたので「ありがとう」と言い、手で受け取った。
動けるとは思っていなかったのか二人とも驚いた表情をしており
それが面白かったので笑うと、二人とも感心したような目で見てきた。
医師「驚きましたよ、まさかか十日間も寝ていたのにすぐに動けるとは。」
今度は私が驚く番だった、あの出来事から十日間もたっているとは
思わなかったからだ。
「部下はどうなった?」
そう問うと女性が答えた。
女性「アンタの部下は五体満足なのが3人だけで、後は傷が酷かったせいで...」
そこまで言うとあとは言いづらいのか言葉に詰まってしまったようだ。
「そうか、教えてくれてありがとう。」
そう言うと彼女は少し居心地が悪そうにしながらも
「いや、大したことじゃ...」と気まずそうに返した。
するとそれまで黙っていた医師が状況の説明を始めた。
どうやら私は四肢の欠損は無いが少なく無いけがをしていて
血の流し過ぎでここに運ばれたようだ、ほかの三人は
そう言ったことも無かったので、すぐに会社に戻って行ったそうだ。
そこまで言うと医師はこんな言葉を残して部屋を後にした、
「明日の午前にG&Kのクルーガー氏・へリアントス氏お二方が面会に来ます。」
その言葉の意味に悩まされながらも取り敢えず残っている彼女に
いつまでここにいるのか聴くと意外な言葉が返ってきて私は本日
何度目かの驚きに包まれることになった。
女性「私かい?シカゴタイプライターだ、夜露死苦な!!」
彼女が確かにそう言ったからだ。
トンプソンのしゃべり方あまり覚えてないのが仇になるとは...