元戦闘指揮官の行方   作:ブリッツ

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少しの思い付きでタイトルと方向性を変えました


3話 来訪と雇用

朝、目がさめると昨夜戦術人形と判明したトンプソンが私のベッドに

上半身を乗せるよう寝ていた。お陰で柔らかい感触が腹の辺りにあり

少しだけ身じろぎしたが、動くのを辞め彼女の顔を見ることにした。

 

起きているときはどちらかと言うと軽いノリの小洒落たお嬢さんな

印象だったが、こうして寝ている姿を見るとそうした姿からは想像出来ない

可愛らしい寝顔をしている。

 

その寝顔をしばらく見ているとふと時計を見てみた七時になる五分前だった。

そう言えば今日はG&Kからクルーガー氏とヘリアントス氏が来ると言ってたなと

思い出していると、扉が開いた。

 

医師が入って来た、続くように二人の男女が入って来た。

トンプソンの様子を見て微笑ましいものを見るような顔をして

 

医師「おはようございます、まずは体調の確認を行いましょうか」

 

と言い、診察を始めた。

途中服を脱いだ時に女性のほうが食いつくように見てきて、

その姿を隣りの男が呆れたように見つめた後、私の肌を見て目を細めていた。

私の傷痕が多い体を見て...

診察が終わると医師が

 

医師「この様子なら、体の治癒が早いですね...これなら明日には

   退院しても大丈夫でしょう。では私はこれで。」

 

 「ありがとうございます。」私がそう言うと手を振りながら出て行った。

 

しばしの沈黙の後、男が口を開いた。

 

クルーガー「私の名前はクルーガー、こっちはへリアントスだ。」

 

 「私の名前はシリウスです。」

 

クルーガー「知っているさPF所属の戦闘指揮官、そしてうちで働いてるカリーナの兄

      君が書いた戦闘教本はうちでは好評でね。」

 

 「良く調べてますね、あれは戦闘教本なんて言えるモノでは無いですし、

  第一に著者名は私の名前では無い筈なんですけどね......カリーナは元気ですか?」

 

私がそう聞くとクルーガー氏とへリアントス氏は顔を見合わせて笑い出した。

 

クルーガー「随分と自己評価が低いようだね、君の妹は...まあ、元気さ...

      後方幕僚としてとても優秀でね、私も助かっている。」

 

クルーガー氏は何やらへリアントス氏に視線を送ると私は何も知りませんとでも

言いたいかのように視線をそらした。

...どうやら元気だが別の問題を起こしているようだ。

 

 「げ、元気なのならよかったです、事務処理のやり方は一応は教えていたので

  お役にたっているなら何よりです。」

 

それを聞くと二人は目を輝かせて迫って来た。

 

へリアントス「あの事務処理能力は貴方仕込みだったのか!!」

 

二人は少し離れてからひそひそと話始めた、はて?そんなに言われるようなやり方を

教えたつもりはなかったのだが...五分ほど話していた二人は話がまとまったのか

こちらに寄って来た。

 

クルーガー「実は今日君に会いに来たのはほかでもない、君をヘッドハンティングに来たのだ、

      君の所属しているPFの社長には既に了承を得ていてね、後は君の返答次第なのだよ。」

 

 「既に社長に...しかしながら私は部隊を壊滅させています、そんな私をなぜ?」

 

クルーガー「実は今回の件は、君の社長からの頼みもあってね。君が自分を責めているだろうし

      今回の事で会社の規模を縮小することにしたらしくてね、君はうちには宝の持ち腐れ

      だからそっちで使ってやってほしいと相談を受けてね...」

 

うちの社長がクルーガー氏が知り合い?意外な人のつながりを感じながらも私は社長が

私のことをまだそんなに言っていることに思わず目に涙がにじんでしまいながらも

 

 「分かりました、お受けしましょう。それで私の待遇はどのように?」

 

クルーガー「それなのだが、君には後方幕僚を具体的に言うならばこのへリアンの

      副官をしてもらいたいのだ。」

 

私がいきなり副官?一体何のドッキリだと思っていると彼は続けた。

 

クルーガー「副官と言っても一か月は普通の後方幕僚としての仕事に慣れてもらい

      その後、へリアンに副官というよりはアドバイザーに近い事をして欲しいのだ。」

 

 「アドバイザー...ですか?」

 

へリアントス「そうだ私の補佐のほうが多いが、戦略戦術における判断が必要になった時に

       私にアドバイスをして欲しいのだ、どうだろうか?」

 

確かにすぐに部下を持てと言われるよりはよほど良い。

 

 「分かりました、いつから出社すればよろしいでしょうか?」

 

クルーガー「うちは指揮官等の住居はすべて基地にあるのでな、明日迎えを寄こす

      出社は8日後にしておく、基地の設備は明日から使えるようにしておくから

      好きに使って体調を整えてくれ。」

 

へリアントス「期待している。」

 

二人はそう言うと部屋を後にした...G&Kのツートップがここに一時間も居られるなんて

会社としての土台がしっかりとしているのかな?なんて思いながらトンプソンに

「いつまで寝たふりをしてるんだい?」と声をかけると

 

 「いやぁ、起きたらうちのツートップと話してるもんだからなぁ?それにあんたが

  ずっとアタシの頭を撫でてただろ?意外と気持ちがよくてな、つい。」

 

悪びれる様子もなくそう言っているので思わず苦笑いしながら「もっとしてやろうか?」

と茶化すように言うと「本当か!?」なんて言いながら丁度良い位置に頭を差し出してきたので

頭を撫でながら「口は禍の元...か…」というと撫でることに専念した。

 

-----------

 

~廊下~

へリアン「良かったですね、優秀そうな後方幕僚が採用できて。」

 

クルーガー「アイツたっての願いだってだからな、しかし戦闘指揮官は増え続けているが

      それを支える後方幕僚が少ないのではな、今回の採用が後方で働くものに

      追い風になれば良いのだがな。」

 

へリアン「そうですね...」

 

そんな会話をしながら二人は、この後の仕事の山に頭を抱えたくなっていたのだった...




やっとこさG&K就職ですね...
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