元戦闘指揮官の行方   作:ブリッツ

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7話 本部会議

5月○□日

~S-09地区後方のR地区統括司令室~

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昨日の戦闘の後S‐09地区の撤退を成功した私たちは撤退した先の基地にて

借りた施設と送り出した物資を使い態勢を整えていた。

へリアンさんは《一時的な放棄》と言っていたので何時攻勢作戦が

起きるにしろ早いうちに準備しておいたほうが良いからだろうと

用意を進めていたのだが各方面との調整をしていた私に呼び出しが

かかった、何でも本部から私に本部への出頭命令が出たのである。

はて?と思いながらもこの地区の統括官殿に後を任せて私は本部へ

行くために車に乗り込んだ(引き継ぎの時、彼が顔真っ青にしてたのを気にしながら)

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

~G&K本部~

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本部に着いた私達(FAL小隊含む)を迎えたのはヘリアンさんだった

 

「すまないが、歩きながら状況を説明する。」

 

そう言うと彼女は歩きだした、着いていきながら「何故呼び出しに?」と聞くと

 

「S-09地区放棄は最初容認されていたのだが……君が鮮やかなバックハンドブローを

決めて尚且つ敵の一時的な攻勢停止に合わせての撤退戦で損害が

全く出なかったせいで何故引いたかと幹部がうるさくてな……

君から説明してもらうしか無くなった、すまない。」

 

「いえ、そう言うことであればやぶさかではございません

して、反攻作戦はいつ頃になりますか?既に補充は逃亡した元指揮官が

溜め込んでいた資材を使いほぼ終わりつつあり攻撃プランもいくつか

 草案が済み、各方面との調整が進んでますR地区統括官殿に聞いていただければ

 どの程度進んでいるか分かる筈です。」

 

その言葉にヘリアンさんは立ち止まってこちらを見た、

はて?どこかに驚くところがあったかな?

 

「も、もうそこまで進んでいるのか?昨日の今日だぞ?本部は

 まだS地区陥落で情報が止まっていた、なぜその情報が本部に来ないのだ。」

 

「本日0500時には既に本部宛にメールと伝令で確実に伝わるように情報は

 R地区統括官殿が送信したと私に彼が報告してくれましたが?」

 

ヘリアン(なぜ統括官が彼に従ってるんだ!?)

 

「いや、私とクルーガー氏は聞いてない……誰かが意図的に止めているな……

 クルーガー氏には先にその事を伝えておこう。」

 

「ありがとうございます、因みに攻勢部隊は本日1500時にはS地区との

 境に配置がすみます、後は指揮官の選定と開始日時が決まれば何時でも、

 ただし日数が過ぎれば奇襲効果は無くなりますので作戦は成功率が

 下がり損害も大きくなることに御留意を。」

 

「分かった、ただ攻勢は直ぐは無いだろう……幹部は急な局面への対応が

出来ない指揮官だった者が多くてな2ヶ月近く後になるかもしれん。」

 

「むしろそれだけ遅ければ自然と鉄血の総数は下がりますので今の部隊でも良いでしょう、地区の設備は全て破壊 されてるでしょが……」

 

「ここだ。」そう言い部屋に入るヘリアンさんに続いて入ると20個程席が用意されていた。

 

「この椅子に座って待っていてくれ、直ぐに集まるはずだ

 私はクルーガー氏と話してくる。」

 

そう言いヘリアンさんは退出した、彼女が出るとふと興味無さげに

してた幹部が皆こちらを見てきた。

居心地の悪さを感じながらも待っていると、ぞろぞろと他の幹部が入ってきた。

それから五分ほどたった頃ヘリアンさんとクルーガー氏が部屋に入ってきた

 

「会議を始める。」クルーガー氏の宣言と同時にヘリアンさんが立ち上がり

 

「今回集まったのは他でも無いS地区陥落に伴う方針決定の会議である

 貴賤無き活発な発言を期待する。」

 

成る程先に私が発言することを容認すると牽制を一部幹部に投げ掛けたのか

存外強かなのだなと思っていると、遅れて入ってきた幹部の一人たった

 

「まずシリウス後方幕僚が何故S地区の指揮を取っていたのです、

 彼処には指揮官が居たでしょう!越権行為では無いですかな。」

 

すると別の幹部が立ってこちらに捲し立てている幹部に向かって

 

「こちらにはその君の小飼の指揮官は敵前逃亡でR地区で拘束されてると聞いたがどうなのかね?」

 

と投げかけたことで、言葉に詰まった彼は

 

「ならば参謀役はどうしたのです彼は居たでしょう。」

 

と負けずに話している、これは私が答えないといけないかな?と思い手を

挙げると直ぐにクルーガー氏が頷いたので立ち上がり

未だに立ってこちらを睨んでくる幹部を無視して

 

「その参謀殿は私が司令室に行ったときには部屋の隅で何やらぶつぶつ呟いてましたので確認の

 ために指揮を取りますか?と聞いたところ君に任せるといって司令室を出てしまわれましたが?」

 

流石に絶句したのかその幹部は座り込んでしまった。

 

「それと反攻作戦はいつ許可が降りるのでしょうか?

 既に本日1500をもって発動可能になりますが。」

 

その場を沈黙が支配した私より先に来ていた幹部は初めて聞いたと言ったような驚きを、

後から来た幹部は朝の報告しか聴いてないのか別の驚きかたをしている。

成る程、この半数近い前者がマトモな幹部か……

問題は……来たか。

 

「貴様は撤退までの指揮官の筈だ、何故攻勢計画を立てているのだ!!

 第一に貴様がS地区から撤退しなければ良かったのだ!鉄血の三割近くを

 倒したのに引くとはどう言うことだ!」

 

子供じみた言葉に私は呆れて彼を見ているとヘリアンさんの隣に座っている幹部が此方を見ながら言った。

 

「まぁまぁ、シュターデン指揮官もあまりお暑くならずに冷静に話しては如何かな、

 フォーク指揮官もそこまで言うのなら反攻作戦はご自身が指揮を

 お取りになりますかな?」

 

その言葉に二人は黙ってしまった、畳み掛けるのは下策そうだ、彼らの名前も

分かったし補給関連で彼らの嗜好品を少し減らすぐらいは許されるかな?

等と考えているとどうやら反攻作戦の指揮官決めに話を進める事にしたらしい。

 

「では、S地区奪還の指揮は誰が取りますかな?」

 

「隣の地区の指揮官は無理だぞ、自分の地区も圧迫されているし

 この規模だから誰かの指揮下に付くのが精々だ。」

 

「ミュッケンベルガー指揮官は?」

 

「彼は休暇で呼び戻そうにも三日は掛かる、それに漸く休暇を取らせたのに

 呼び戻しては本末転倒だ、他の主だった指揮官も皆出払っている

 早急に任じられるのは此所に居るものだけだ……」

 

「結論は出ているのではないのかな?彼に任せれば良いではないか。」

 

「だがヤツは!」「なら貴官がやれば良い」「し、しかし私では」

 

そんな会話を幹部がしているとそれまで黙っていたクルーガー氏が

 

「この件はシリウス後方幕僚に一任する、良いな?」

 

と言ったのを機に、意義なしとマトモな幹部達が言い押されるように

他の幹部も同調した。

 

「では解散、シリウス後方幕僚君は残りなさい。」

 

そう言うと幹部達はそそくさと退室していった。

 

「すまないな私の会社なのにああ言った者達がいつの間にか上位を

 占めるようになっていてな、もし気に入らない事があれば私に言うか

 後で彼らの嗜好品を減らすぐらいは赦そう」

 

「いえ、その御言葉だけでも助かります。」

 

良し抜こう、向こうが謝ってくるまでやってやるぞ

 

「では、私は戻らなければなりませんので。」

 

「奴等が何か仕掛けるかもしれん、見送りをしよう。」

 

「ありがとうございます。」

 

クルーガーさんは良い人だなと思いながらクルーガーさんに着いていくと

本当に何かするつもりだったのか彼等が通路に立っていたがクルーガーさんを

見ると散った、その姿を見てため息をしながら歩く彼に後で何か贈るか

なんて考えた、前方にトンプソンやFALが立っているのを見るとクルーガーさんが

「彼女達との仲は良いようだな」と切り出した。

 

「ええ、とても良くしてくれてます、良い子ばかりです。」

 

「彼女達を大切にしてくれ、人形だからと雑に扱うものもいるが彼女達も感情を持っている、

 大切にすれば彼女達もこたえてくれるだろう。」

 

「はい、胸に刻みます。」

 

「頼んだぞ薔薇の騎士殿」

 

そう言うクルーガーさんに敬礼をしてから、彼女達が待つ場所へ向かった。




説明してね...いや流されたことにしておこう。
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