「禁忌目録違反だけど愛さえあれば関係ないよねっ!」「えっ」 作:練れば練るほど色の変わるお菓子
あと…感想と評価ありがとうございます。実際のところ、めちゃくちゃ嬉しいんですよね…
あと、最近自分が一番生き生きしてるのがルクス君がいじめられるシーンを書いてる時だなって自覚しました。
合言葉は
システム権限<愛の力
さて、皆さんお待たせしました!ルクス君の陵辱シーンだよ!貯めに貯めたルクス君の威厳がジェンガにハンマーを叩きつける勢いで崩壊します!
今回は作風を変えてロニエちゃん視点です。
「えへへ…親友…親友…」
「先輩…いつまで同じ言葉繰り返してるんですか。正直不気味です。」
(可愛いっ!可愛いっっ!!)
時は夜。庭園に呼ばれた私は、先輩に頼まれてある神聖術をかけさせられた。内容は『記憶の削除』だ。
どうやら、先輩が脅しとはいえ地面で無様に気絶する貴族二人に「殺す」宣告をしたらしい。流石に今後の人間関係に響くし、何より禁忌目録違反とも取られかねない。よって貸し1という条件で、私は汚らわしいことに二人の記憶を漁ってここ数時間の記憶の削除と偽造を行った。
まぁ、私としても先輩へ貸しを作れるのは願っても無いことだ。存外悪く無い気分で神聖術をかけていった。…普通に頼んだらしてあげるのは教えてあげない。
が、二人を宙に浮かせて部屋に運んだあたりで、先輩の様子がおかしいのに気がついた。
しきりにニヤニヤしたり、手を上下に振ったり、とにかく落ち着きがない。最初は、あ、可愛いな。ぐらいの感覚だったが、流石に何十分も続くと何故そんなことになったのか気になる。
というわけで先輩にお願いして部屋に入れてもらい、経緯を話してもらっている訳なのだが…。
「そんなことで舞い上がるなんて、先輩って子供ですよね…」
「そ、そんなことないよ!ロニエだって、友達と仲良くなった時は嬉しいだろう!?」
「そりゃあ、そうですけど…」
可愛い。可愛い。可愛い!友達ができたから、とっても仲良くなったから、それで嬉しくなっちゃったからとか、理由が一々可愛すぎる!たまにえへへとか声を漏らすのやめてほしい。襲いたくなってしまう。
とりあえず友達になったらしい、あのキリトなんて名前の黒い人には感謝しなくてはならない。嫉妬してないと言えば嘘になるが、
あのだらしない表情は、からかわれた時の赤い顔でも、好物のお菓子を用意してあげた時の子供ような顔でも、性欲と快感でグズグズに蕩けさせた顔とも違う。きっとわたしには一生作れない表情だろう。
「…あと、ユージオ君って新しい友達も紹介してくれるって…。楽しみだなぁ…。」
「威厳ないなぁ、もう。」
可愛い。それはもう可愛い。口では不満を口にしようと、先輩を見ているだけで抱きしめたくなるほど愛おしくなる。これで包容力まであるんだからズルい。可愛い。
(髪の毛振ってる…可愛い。)
先輩は気がついていないだろうが、先輩の髪の毛のとんがったところは、まるで別の生き物みたいに動いている。(一度根元を確認してみたが、ただの髪だった)
今なら嬉しさを表してブンブン振られているし、落ち込んだり悲しんだりした時はヘニャリと垂れ下がる。緊張している時はピンと張って、先輩がどれほど表情を取り繕っても隠せないようになっている。
毎日毎日普通の顔を保とうと鏡の前でやっている訓練は無駄なのだ。そんな無駄な努力もまた可愛い。
けれど、こんなに私が先輩で心を動かされているのに、先輩は私以外の話しかしない。先輩が幸せなのは結構なことだが、それはそれで少しイラっとくる。
…こういう時は先輩を弄くり回すに限る。
「…ところで先輩、見ていただきたいものがあるんですが。」
「ん、なぁに?」
私は手頃な水晶を懐から取り出して見せる。何処にしまってあったのかは乙女の秘密だ。
「システム・コール。フォトグラフ・クリスタル・パストイベント。ワン・タイム。コーディネート・X19847・Y4・Z20835。
「……映す?一時間前…あれは座標…?…もしかして、その神聖術は!?」
私に神聖語を教えたのは先輩だから、当然先輩も意味は理解できただろう。だが、もう遅い。神聖術はとうに完成しているのだから。
『天命を、命の息吹を感じない。それと、この不快な匂い。君たち、あの子達を、殺したね?』
「ぎゃぁぁぁぁぁあ!!」
水晶から、過去の事象が音声と共に映し出される。丁度指定したのはいい時間帯だったらしく、久々に聞いた先輩の怒った声が流れ出した。と同時に、先輩は大声を出して寝台でのたうち回り始める。
「先輩、カッコいいです!『命の息吹を感じない…あの子達を、殺したね?』だなんて!」
「やめてぇぇぇ!!消して!消して!!!」
私が声真似をしてみると、たちまち先輩の顔は赤く染まり、事あるごとに体がビクンビクンと上下する。
この現象は、私にはよくわからない。さっきの褒め言葉は本心からのものだし、どこか気品のある先輩が言っても違和感は無いものだ。
しかし、先輩からしてみればこういう場面は、言っている時は大丈夫なものの、振り返ってみると恥ずかしくて死にたくなるらしい。可愛い。
『君たちが今後狼藉を働いた場合、慈悲はないと知れ。ブラッディ一等爵家の名に賭けて、このルクス・ブラッディの剣が、君達の首を断つだろう。
「あーあーあー!!聞こえない聞こえない!!」
「やっぱりカッコいいですよ。あんな気品に溢れながら死を宣告されたら、私感動で泣いちゃいます!」
「やめてよぉぉぉ!!あーー!!なんでこんなこと言っちゃったかなぁ僕はぁぁ!!?」
足をバタバタさせて、寝具にくるまって必死に耳を塞ごうとする先輩を見て、大分気分が良くなったのを感じて……水晶の音量を最大になるよう調節した。この部屋には防音の神聖術をかけておいたので平気だ。
『君が育てた花は、そんなに貧弱かい?違うでしょ。この子達はあんな奴らに負けない。大切なのは想像力。感じて。この子達の息吹を。君なら、きっとできるよ。』
「命の息吹!いつも言ってますよね先輩!わたしには感じられませんけど、先輩は感じられるんですよね?」
「音下げて!!周りに聞こえちゃう!!感じるよ!感じるけど!!自分のクサい台詞を大音量で振り返らされるってどんな羞恥プレイかなぁ!?」
『……あぁ、他の子達も、応援してくれてる。ちょっとだけ、分けてくれる?』
「自然に語りかける先輩!なんて素敵なんでしょう!確か会話もできるんですよね!」
「出来るけどぉぉ!出来るけどぉぉぉ!!もぉぉぉ…うやぁぁぁ…うぅっ……」
いっそ殺して…と先輩が泣き出したところで、流石の私も満足して水晶の映像を止める。ちょっとやり過ぎただろうか。
(…むっ…)
そんな考えは、水晶が先輩の人差し指を立てた顔を映して消えたことで消滅した。…あんな綺麗な顔を、それも私以外の人に見せるなんて…。これはちょっとおしおきが必要みたいだ。
「うっ……うっ……こんな大音量で流して…周りに知られた…もうお婿に行けない…」
…別に知られたところで問題は無いと思うんだけどなぁ。ただ、私という者がありながら先の発言は聞き捨てならない。おしおき追加だ。
「何言ってるんです。先輩は私の許嫁なんですから。どんなに先輩が泣いたって、今更離してあげませんよ。ほら、こっち向いてください。」
涙を流す先輩を無理やりこちらに向かせて、手巾で涙を拭き取ってあげる。いつも私が幼児退行した時に慰めてくれる先輩は、逆のことをされるのがとても恥ずかしいらしく…ほら、また顔が赤くして顔を背けた。そういう仕草がこちらをそそらせるのに気がつかない。
「はい先輩。…キス、でしたっけ?しちゃいましょうね…」
「…ぁぁ……」
そのまま自然に唇を奪う。先輩との接吻は、心がとても暖かくなる。そして、一方的に口の中を蹂躙していくのは…ちょっと興奮する。その甘美な雫を全部、全部。溶かすように舐めとっていく。
「…また禁忌目録違反ですよ。先輩。これで何度目でしたっけ…?」
「ぁ──…七十八回目…」
「わざわざ気にしてるんですね。…可愛い。」
先輩の顔が、禁忌を犯した罪悪感と、背徳感と恍惚、そして羞恥でぐちゃぐちゃになっていく。もっと凄いことをしたことだってあるのに、先輩はわざわざ禁忌を犯すことに罪悪感を覚えている。そして、先輩に無理やり境界線を越えさせるのは、私にこれ以上ない興奮を与えてくれる。
「ほら、先輩。七十九回目ですよ…」
もう体に力の入らない先輩は、私の舌を拒むことすらなく受け入れた。抱きついて、そのまま寝台へ押し倒す。先輩が、キリトとかいう人の事じゃなく、私のことしか考えられなくなるように、調教してあげる為に。
「ロニ……ェ…」
「そんなに可愛く呼ばないでください。私はここにいますから。私はずうっっと、先輩と一緒にいますからね…」
先輩を貪る。息を吸うと、先輩だけの匂いがする。流石に行為へ及ぶのは時間が足りない。だから、
「アハッ…先輩、すっごく、いい表情になりましたね?私のまだ見たことのない表情です…」
「ロニエ…ロニエぇ…」
うわ言のように私の名前を呟く先輩には、もう意識と呼べるものが朧げになっているはずだ。ただ、感情だけがむき出しになった、何もかもを曝け出した先輩が出来上がる。
「先輩。大好きです。」
「…ぅん……ボク…も…」
理性がドロドロに溶けた先輩は、本心を隠せない。隠そうとすらしない。こんな先輩も、たまにはいいものだ。勿論、私を甘やかしてくれる兄のような先輩も、好きなのだけれど。
「先輩、可愛いです。もっと、もっと、もっと。頭の中を真っ白にして、何も考えられないぐらいおかしくして、私の色で、私だけで、染めてあげますね…」
ここから三十分。先輩の理性を戻してあげるまで、私はありとあらゆる先輩を堪能したのだった。
目覚めた先輩が、何も言わずにふて寝してしまったのは言うまでもないだろう。
「ただいまー…」
「もう!遅いよロニエー!就寝時間まであと五分だよ!?」
「ごめんねティーゼ。ちょっと呼ばれてて。」
「また例のルクス先輩?相変わらずだね。」
「当たり。今日も先輩、可愛かったなぁ…」
「もう、寝る準備するよ?明日も朝早いんだし。私達は頑張って傍付きにならないといけないんだから。」
「そうだね。私はともかく…ティーゼはユージオ先輩の傍付きになりたいんだもんね。」
「な、ななな!何で知って!?」
「えー…だってユージオ先輩、前にティーゼが話してた好みにぴったりじゃない。学院ですれ違った時目で追ってるの、気づかないと思ったの?」
「うぅぅぅぅ…。だ、だって、前に見た先輩の演舞、凄く綺麗で…。」
「あ、そういえば。ルクス先輩が紹介してもらうって言ってっけ。ユージオ先輩と仲良くなったみたいだったら、それっぽく指名してもらえるように言ってもらおうか?」
「ホントに!?」
「ホントだよ。その為には…まず傍付きにならないとね。また神聖術、教えてあげるよ。」
「あ、ありがとう!私、頑張るね!」
「うん。頑張ってね。じゃあ…おやすみ。」
なおこの後ゼフィリアの花をもらって満面の笑みを浮かべたルクスを見てキリトに神聖術ぶっぱする模様。
因みにルクス君が個室なのは、一等爵士ということで同室の生徒がどんなことで機嫌を損ねるかわからない、ということと、同室になった生徒が謎の頭痛や病にかかって次々に辞めていくからです。あれっこれ神せ(ry