「禁忌目録違反だけど愛さえあれば関係ないよねっ!」「えっ」 作:練れば練るほど色の変わるお菓子
まぁ投稿しようとして寝落ちしただけなんですけどね(白目)
…感想、評価ありがとうございます。作者が生き延びる為の必要物資です…
合言葉は
システム権限<愛の力
ルクス君の陵辱は文字的に次です…ごめんなさい…
そのかわりもっと激しく陵辱しますね!
帝立北セントリア修剣学院は、敷地を三割程うっそうとした森が占めている。
そして今日、僕とユージオ君、キリトの三人はお互いの傍付きとの顔合わせを兼ねて、親睦会として一緒に昼ごはんを食べることになっているのである。
「あ、ロニエ。おはよ。」
朝支度を済ませてキリト達の部屋へ向かおうとしたところで、僕の部屋まで迎えに来ようとしたらしいロニエと出会った。
「先輩!おはようございます。しっかり時間までに起きられてますね。偉い偉い。」
「…キリトとかユージオ君の前じゃ絶対やめてねそれ。」
おかしい。春休みでは僕がロニエを散々甘やかしたはずなのに、気がつけばこうして頭を撫でられている。…しかもそれがそこまで嫌じゃ無いから悔しい。
「さて!それじゃあ行きましょう!目的地は決まってますから、ゆっくりで大丈夫です!」
「うん!フレニーカさんと、ティーゼさんだっけ?実際に会ったことはないし、楽しみだなぁ…あわよくば、友達に…」
友達。あぁ、なんと甘美な響きだろうか。先日ユージオ君から敬語が抜けた時なんか、思わず泣いてしまいそうになった。この数ヶ月で二人も友達が出来たのだ。きっとこの調子で、友達がどんどん増えるに決まっている。
「はぁ…先輩。多分無意識だと思いますけど、その言い方だと誤解されますし、私もあの二人に嫉妬しちゃいそうになるのでやめて下さい。」
「そ、そう?気をつける」
よくわからないロニエの言葉を聞きながら、僕達は二人の部屋へと向かうのだった。
キリト達と合流し、取り敢えずの紹介を済ませた僕たちは、野遊びの意味も込めて目的地へと向かっていた。まずはお互いの傍付きと仲を深めるべし、ということで二人行動になったのだが…。なにせ僕とロニエは十年来の仲だ。二人になったところで、特に普段と変わらない。
「…先輩先輩、見てください。可愛いですよ。」
「わ!ほんとだ!キントビギツネだっけ。赤ん坊だぁ…可愛いなぁ…」
尤も、道中は僕よりも目が良いロニエが、僕のツボをついた可愛い動物だったりを見つけてくれるので、退屈なんて全くしない。
小動物を見ていうと…こう、胸が暖かくなって思わず頰が緩んでしまうのはどうしてだろうか。特にモフモフしている動物なんて堪らない。
「…ロニエ、キツネちゃんと見てる?なんだか視線を感じるんだけど。」
「ん?ええ。可愛いですよ。」
「そう?」
「はい。とっても可愛いです。」
そう言っている割には僕から視線が動いていないような気がする…。こういう所は十年間過ごしていてもいまいちよくわからない。
…ユージオ君やキリトはどうしているだろうか。少し気になって、聞き耳を立ててみる。
「つまり、コルバルト流は一部の特殊な動きと速さにさえ慣れてしまえば、動きは直線的だ。対処は剣を置くだけ。それで向こうは突っ込んできてくれる。でもその速さが重要で、特に長年受け継がれて洗練されたブラッディ家のものだと…」
「…なるほど。ちなみに、この構えだとどんな秘奥義になるんですか?」
「それは
キリトとフレニーカ女史は、秘奥義についての話をしているようだ。こんなところでも剣の話をするのが彼らしい。それに乗っかっているところを見ると、フレニーカ女史とは相性が良かったのかもしれない。
フレニーカ・シェスキ女史は、ロニエとその親友兼ユージオ君の傍付き、ティーゼ・シュトリーネン女史とも仲が良いらしい。茶色の髪を長く降ろして凛とした様は、どこか卒業したリーナ先輩を思わせる。そんな彼女がキリトに教えを請うとはまた不思議なものだな、なんて思ったりして…
「あのぉ…先輩?」
「あぁ、ごめんね。フレニーカさんとキリトが上手くいってるか気になって。」
「…それは結構ですけど、私のこともしっかり見てくださいね?私、フレニーカに嫉妬して神聖術撃ちたくないですよ。」
「嫉妬したら撃つこと前提なんだね…」
過激だ。友達にもっと優しくしてあげなさい、なんて言いたくなる。「友達が二人の先輩に言われたくないです」なんて言われたら立ち直れないから言わないけど。
「おーい!そろそろお昼にしようよ!自己紹介も早い方がいいだろうし!」
気がつけば、ユージオ君が目的地から呼びかけてくれていた。話を聞いている間に結構距離が離れてしまっている。
「ごめん!今行くよ!ロニエも行こう!」
「あ、はい!」
僕はロニエの手を取って走り出した。…手を繋ぐほど仲が良いということを知られるのを気が付かずに。
「えっと、キリト達は同室だから知ってるんだっけ。改めまして、ルクス・ブラッディです。フレニーカさん、ティーゼさん。僕の傍付きのロニエがいつもお世話になってます。」
「あ、いえ!とんでもないです!ティーゼ・シュトリーネンです。よろしくお願いします!」
「フレニーカ・シェスキです!主席修剣士殿の噂は
…何だか態度が固くないだろうか。もっとこう、近所のお兄さんぐらいの感覚で接してほしいものなのだが。
「別にそんなに固くなる必要あるか?もっと気楽に接しても良いんだぞ?」
「そうだよ。もっと楽にして接してほしいな。」
「あのねぇ…。ティーゼ達の態度が普通なの!キリトは緩すぎ!ごめんねティーゼ。フレニーカ。まぁ、ルクス君は優しい人だから、そこまで畏まらないくていいんじゃないかな。」
「「ぜ、善処します!」」
声が揃った。やっぱり引き締まりすぎじゃないかな。軍隊じゃあるまいし。
とにかく、僕の紹介は終わったことだ。となりに座るロニエへ紹介を促す。
「では今度は私が。ロニエ・アラベル初等錬士です。キリト上級修剣士殿とユージオ上級修剣士殿にはルクス先輩がお世話になっております。今後とも、仲良くして下さると嬉しいです。」
…彼女は僕の母親だろうか。
「母親みたいなこと言うね…」
「母親みたいだな…」
三人の気持ちが一致した。…違うよ!そんな目で見ないで!いつもは僕がロニエを甘やかしてるんだから!
「キリトだ。よろしく、ロニエ。」
「ユージオです。よろしくね。」
キリトとユージオ君が、それぞれロニエに握手をしていく。
………あれ?なんか、こう。変な感じだ。
嬉しいのに、ムカムカする。友達と好きな人が知り合ってくれた。その事実はとても嬉しいのに、少しだけ胸にしこりが残った感じ。何だろうか。この気持ちは。
「…まぁとにかく、お互いの自己紹介も終わったんだ。メシといこうか。」
にこりと笑うキリトの顔が、ほんの少し眩しくて、また心がズキリと痛んだ…気がした。
籐かごから取り出された料理は、薄切りの肉や魚、チーズや香草類を挟んだ白いパンに、香料の効いた衣をつけてあげた鶏肉、干した果物と木の実をたっぷり入れて焼いたケーキなど、豪華な品目だった。
全ての料理の天命を確認し、全員で食事の聖句を唱える──や否や、キリトが真っ先に揚げ肉へと手を伸ばした。流石の手腕と言うべきか、大きく口を開けて肉を頬張った彼は、評論家のような口調で言う。
「美味い。跳ね鹿亭にも勝るとも劣らない味だよ、フレニーカ君、ティーゼ君、ロニエ君。」
「わぁ、本当ですか!」
思えば場を和ませる為の言葉から、少し早めの昼ごはんは始まった。まずは白パンを取って、一口頬張る。ツンと効いた山椒の風味が、魚の旨味と一緒に広がる。
「美味しい…。これ、誰が作ったんだい?」
「あ、私です。お口に合えば良かったのですが…」
おずおずとティーゼさんが手をあげる。うん。彼女は良いお嫁さんになりそうだ。
「美味しいよ。君は良いお嫁さんになれるね。」
「あ、ありがとうございます!上級修剣士の方々が、食材を購入して下さったお陰です!」
「え!?方々ってことは…君たち二人ともかい?」
「錬士は放課後、外に出るなんて許されてないからね。昨日ユージオ君が図書館に行ってる間、僕ら二人で行ってきたんだ。」
ユージオ君は、唖然としつつ料理にがっつくキリトをジト目で見ていた。
「どうりで昨日、跳ね鹿亭の蜂蜜パイがあったわけだ…というかキリト、そんなに仲良くなってたなら逃げようとしなくたって良いだろ!」
どうやら、キリトは昨日また脱走を試みたらしい。ギクリと体が跳ねた。脱走癖は治っていない様子だ。
「あ!その件はキリト上級修剣士殿、ありがとうございました。先日の蜂蜜パイ、美味しくいただきました!」
「あぁ、美味しかったなら何より。あそこの蜂蜜パイは美味いからな。味わえないのはもったいなくてなぁ…」
「ん、このケーキ美味しい。これはロニエが作ったの?」
「はい、そうですよ。よくわかりましたね。」
「わかるとも。君が作った味だからね。」
そのまましばらく咀嚼していると、ロニエ以外の視線が僕に集まっていることに気がつく。…顔に何かついているだろうか。
「いや、何というか…さっき手を繋いでたことといい、傍付きだけにしては、凄く仲がいいなと言うか…」
うんうん、とユージオ君が首を振って肯定の意を示す。
…そうか。キリトとユージオ君には伝えていなかった。これは改めて伝え直すべきだろう。
口の中のフルーツケーキを飲み込み、座り方を整える。
「こちらロニエ・アラベルさん、僕の傍付きでもあるんだけど…許嫁です。改めて、ロニエさんどうぞ。」
「…改めて、ルクス先輩の許嫁のロニエ・アラベルです。よろしくお願いします。」
これでいいだろう。やはり報・連・相は大切だなぁ、と考えてもう一口ケーキを頬張る。
「は」
「「は?」」
『はああぁぁぁぁ!?』
弩級の大声が森に
「おいルクス!聞いてないぞ許嫁がいるなんて!」
「そりゃさっき言ったし、訊かれなかったし。」
「いやいやいやいや。そう言うことじゃなくて!ロニエさんみたいな人がいるなら僕らだって付き合いに色々さぁ!」
…?ロニエがいることに何の関係があるのだろうか。別に、そこまで変わるものもないと思うけれど。
「ちょっと聞いてないよ!ルクス先輩と許嫁だったの!?」
「そうだけど…言ってなかったっけ?」
「言ってないわよ!!いっつもルクス先輩可愛い可愛いって繰り返してるだけだから、てっきり幼馴染なだけかと思ったら…」
「そもそも、ルクス先輩と許嫁ってどういうことなのかな!?どんな紆余曲折があって二人が結ばれる事態に…凄く面白そう!」
「えぇ…」
どうやらロニエの方も同じような事態になっているようだ。露骨に面倒臭そうな声色の相槌が聞こえてきた。
とにかく、中断した昼ごはんを再開しなければならない。別にいいじゃないか。僕とロニエが許嫁でも。
「あーもー!!とにかく!僕とロニエは許嫁だから!だから…」
「…だから?」
………だから?だから…何を言おうとしたのか。何だったか、よくわからない。まただ。ズキリと心が痛む。こちらを覗き込むキリトを見ていると、無性に、胸を、掻き毟りたくなるような、衝動に、駆られて……。
「お、おい。大丈夫なのか?」
流石にうずくまったままいれば、キリトもこちらを心配してきてくれた。その顔を見ていると、また、体がむず痒くなって…
「う、うん。大丈夫。ごめんね。なんか。」
「な、ならいいけど。」
僕自身もわからないようなトゲトゲした感じに戸惑う中で、
「…ふふっ」
誰かが、笑った。耳を澄ませていなければ、聞こえないぐらいの声量だった。それでも、何者かがほくそ笑んだのを、しっかりと耳は覚えていた。
てな訳でキリト君の傍付きは
『下着姿で体を揉みほぐしてもらった(意味深)』でおなじみフレニーカ・シェスキちゃんです。
え?ウンベールの方が指名先だからフレニーカちゃん残らないだろって?ウンベールは当日風邪でしたよ(すっとぼけ)
次回!ルクス君の陵辱だけで一話を埋めてみせる!
嘘です。