兄というのは苦労するが、やり甲斐はある   作:P&D

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どうもP&Dです。
お気に入り件数100件突破しました!
いつも読んでくださり本当にありがとうございます。
さて、今回はお気に入り100件を記念した完全オリジナルの話となります。
内容はリョーマとココアが初めて出会った頃の話になります。
初めての完全オリジナルなので僕の創造の塊です。ん?と思ってしまうところがあるかもしれません。
それでも全然OKという方はぜひ読んでくれると嬉しいです。
話が少し長くなりました、ではどうぞ。


[お気に入り100件記念] 少し昔話をしよう。

休日の朝、目覚まし時計のアラームをオフにしてカーテンを開いた。今日もいい天気だ!俺はそう思いながらしばらく窓から街の景色を眺めた後、ふと机の方に目を向けると1冊のアルバムがあった。

 

「.....懐かしいな。」

 

アルバムを開くと中には、まだ小さい時の俺とココアの写真がたくさん並べられていた。俺は懐かしい思いに浸りながらアルバムを見ていると、チノが俺の部屋に入って来た。

 

「リョーマさん、おはようございます。」

 

「おはよう、チノ。」

 

「何を見てるんですか?」

 

「俺とココアが小さい時のアルバムだよ。」

 

「私も見ていいですか?」

 

「いいよ。」

 

俺はそう言い、チノにアルバムを見せると興味津々といった表情をしていた。

 

「2人ともすごくかわいいですね。」

 

「ありがとう。」

 

「そうだ!リョーマさんとココアさんが初めて出会った頃の話を聞かせてくれませんか?」

 

「もちろん!」

 

俺は昔を思い出しながらチノに俺がココアと出会った時のことを話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまー!」

 

小学校に入学してから数か月、俺は小学校生活をとても楽しんでいた。

 

「おかえり!」

 

「おかえりなさい!」

 

「ねえ父さん見て!今日テストで100点取ったよ!」

 

「お!よく頑張ったな!偉いぞリョーマ!」

 

父さんはそう言いながら俺の頭を撫でてくれた。テストで100点を取るとご褒美に頭を撫でてくれるので俺はこれが大好きだった。ちなみに母さんからは思いっきりハグをしてくれるのだ。

 

「そうだ!今日はお前に会わせたい子がいるんだ。」

 

「?会わせたい子?」

 

「ああ、お前の1つ年下の女の子だ。」

 

小学校に友達はたくさんいたが、女の子の友達はいなかったので少し緊張したが、友達が増えるならいいかとすぐに前向きになり父さんの言う会わせたい子に会うことにした。

 

 

 

 

 

 

 

少し遠い所にいるのかと思えば歩いて1分も経たずに着いたことに呆然としてしまったのは俺だけの秘密で、家の外観は見るからにパン屋だった。看板に保登ベーカリーって書いてあるし。

 

「ここ?」

 

「そうだ、行くぞ。」

 

父さんについて行き家の中に入るとそこにはその女の子の母親と思われる人がいた。

 

「あら!いらっしゃい!」

 

「こんにちは。」

 

ここに来る前に聞いた話だと2人はとても仲良しで母さんとも仲が良いらしい。2人が少し世間話をした後父さんが本題に入った。

 

「今日はこの子にココアを会わせたいんだが。」

 

「もちろんいいわよ、あなたがリョーマ君ね。よろしくね!」

 

「よろしくおねがいします、おばさん。」

 

おばさんはそう言いながら俺を抱きしめていた。なんだか母さんとすごく似ていたのですぐに親近感が湧いた。

 

「連れてくるからちょっと待っててね!」

 

少し待っていると、小さい女の子をおばさんが手を繋いで連れてきた。

 

「お待たせ。リョーマ君、この子がココアよ。」

 

「俺はリョーマだよ。よろしくなココア。」

 

「リョーマ?......うーん、お兄ちゃんって呼んでいい?」

 

「お、お兄ちゃん!?」

 

いきなりお兄ちゃんと呼ばれて少し驚いたが、別に嫌な気持ちは全然しなかったのでそう呼んでもらおうと思った。

 

「もちろんいいよ。」

 

「やったー!お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

 

ココアはとても嬉しそうにぴょんぴょんとジャンプしながらお兄ちゃんと連呼していた。

 

「お兄ちゃん!遊んで!」

 

「うん、いいよ。遊ぼうか。」

 

「えへへ〜。」

 

これが俺とココアの出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

学校から帰ってくると、家にはココアがいた。ココアと出会ってからはよくうちに遊びに来るようになり、俺が帰ってきたと分かると嬉しそうに玄関に迎えにきた。

 

「あ!お兄ちゃんお帰り!ねえねえ今日も遊んで!」

 

「あー、ごめんな。今から勉強しないといけないんだ。」

 

「え!?遊んでくれないの?」

 

「ごめんな、勉強が終わったら遊んであげるから。」

 

「む〜、終わったら絶対遊んでね?」

 

「わかった。だからちょっと待っててね。」

 

俺はそう言ってココアの頭を撫でた。最近ココアは俺にベッタリだ。俺は元々1人っ子だから妹ができたみたいで俺もすごく嬉しかった。

 

「えへへ〜、お兄ちゃんのなでなですごく好き!」

 

「そう?」

 

「うん!あとハグも大好き!」

 

テストで100点を取ると、父さんと母さんがよくハグや頭を撫でてくれてたので、それを真似てココアにしてあげると満面の笑みで喜んでいたので、よくこうしてスキンシップを取っていた。

 

「じゃあ勉強するからちょっと待っててね。」

 

「うん!」

 

俺は自分の部屋に向かい宿題に取り組み始めた。しかし、しばらくしてココアが早く遊んで欲しそうな顔で定期的に俺の部屋へ覗きに来ていたので、しょうがないなと思い宿題は夜にすることにして、宿題が終わったと嘘をついてココアと遊んであげた。

 

 

 

 

 

「ただいまー」

 

家に帰るといつもいるココアがいなかった。自分の部屋に行ってもいなかったので母さんに聞いてみることにした。

 

「母さん、ココア知らない?」

 

「ココアは今日熱を出しちゃったらしくて家で寝てるって聞いたわ。」

 

「え!?そうなの?ちょっとココアの家に行ってくる!」

 

俺は慌ててココアの家へ向かった。

 

「おばさん!ココアが熱を出したって聞いたんだけど!」

 

「あら?リョーマ君。ココアなら部屋で寝てるわ。熱はそんなに高くなかったから今日1日安静にしていれば治ると思うわ。」

 

「じゃあ今日は俺が看病するよ!」

 

「あら?看病してくれるの?じゃあおねがいしようかしら。」

 

「まかせて!」

 

俺はココアの部屋に入ると、ベッドに横になっているココアがいた。俺が来たと分かると嬉しそうな顔で体を起こした。

 

「お兄ちゃん来てくれたの?」

 

「うん、ココアが熱を出したって聞いたから。」

 

「ありがとー。でもお熱はそんなに高くないってお母さんが言ってたからすぐ治るよ。」

 

喋る調子からするとおばさんの言った通り、高熱ではないとわかったのでとても安心した。

 

「そうだ!おばさんに手伝ってもらってお粥を作ってきてあげるよ。」

 

「ほんと!?」

 

「だから良い子で待ってて。」

 

「うん!お兄ちゃんありがとう!」

 

ココアはすごく嬉しそうに再びベッドに横になった。

 

「おばさん、ココアにお粥作ってあげたいんだけど手伝ってくれる?」

 

「あら?リョーマ君が?ええ、いいわよ!」

 

おばさんに手伝ってくれるか聞いてみると喜んで受け入れてくれた。

 

「今日は来てくれてありがとう。とっても助かったわ。」

 

「ココアが熱を出したんだもん当然だよ。」

 

「もうすっかりココアのお兄ちゃんね。」

 

「ほんとに?」

 

おばさんからお兄ちゃんのようだと言われた時、心の底から嬉しみを感じた。家では遊べる相手がいないからもしかしたら無意識のうちにココアのような妹が欲しかったんじゃないかと思った。

 

「さあ、できたわよ。これをココアの所へ持って行って。」

 

「うん、ありがとう!」

 

俺は少し小走りでココアの所へ向かった。

 

「ココア、お粥できたよ。」

 

部屋に入ると、ココアは早く食べたいといわんばかりの目でキラキラしながら見ていた。

 

「今日は食べさせてあげるよ。」

 

「いいの!?」

 

「もちろん、はいあーん。」

 

「あ~ん!」

 

ココアにお粥を食べさせるとすごく嬉しそうな顔で食べていた。

 

「すっごく美味しい!」

 

「そうか、よかった。」

 

「ねえねえもっと食べさせて!」

 

「しょうがないな、はいあーん、」

 

「あ〜ん!」

 

ココアがお粥を食べ終わるまでこのループが続いた。

 

 

 

 

 

 

 

「ごちそうさまでした!」

 

お粥も食べ終え熱もわずかだがさっきより下がっていたので寝かすことにした。

 

「よし、お粥も食べたしそろそろ寝てね。」

 

「ねえねえお兄ちゃん、今日一緒に寝て?」

 

「今日は安静にしないとだから1人で寝て。」

 

「やだやだー!一緒に寝たい!」

 

ココアはそう言いながらベッドの上でジタバタと駄々をこね始めた。一緒に寝ないと寝なさそうだし仕方ないか。

 

「わかった、一緒に寝てあげるからちゃんと寝るんだよ?」

 

「うん!ありがとうお兄ちゃん!」

 

ココアの横に入るととても嬉しそうにワクワクしていた。もしかしてこれって逆効果なんじゃ......と思ったが一緒に寝ると言ってしまったのでなんとかして寝かそうと意気込んだ。

 

「お兄ちゃんと一緒に寝るの初めてだね!」

 

「そういえばそうだな。これからもたまに一緒に寝るか?」

 

「いいの!?一緒に寝たい!そうだ!お兄ちゃん、頭なでなでして!」

 

「いいよ、今日のココアは甘えん坊さんだな。」

 

ココアの頭を撫でてあげるとふにゃふにゃの笑顔になりながらもっとしてほしいみたいな目で見られた。

 

「お兄ちゃん、これからもずっと一緒にいようね?」

 

「うん、ココアは俺の妹だからな。」

 

そう言うとココアはよほど嬉しかったのか勢いよく抱きついてきた。

 

「よしよし、安静にしないとだから今日はもう寝ようか?」

 

「うん!おやすみお兄ちゃん!」

 

「おやすみ。」

 

ココアと出会ってから毎日がとても楽しく思えてる。一緒に遊んだり一緒に寝たり。父さんに感謝しないとな、こんな楽しい日々がずっと続くといいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とまあ、これが俺とココアの出会いだよ。」

 

「へぇー、昔のココアさんってすごい甘えん坊さんだったんですね。」

 

「今とあまり変わらないけどな。」

 

「でもそんなココアさんだったから今のココアさんがいるのかもしれませんね。」

 

「チノもこの時に出会ってたらココアみたいに甘えん坊さんになってたのかな?たまに腕枕してって甘えてくるし。」

 

「わ、私は甘えん坊さんじゃありません!私はいつもしっかりしてますから////」

 

そんな話をしているとココアが部屋に入ってきた。

 

「ねえねえお兄ちゃん、チノちゃんいい天気だしお散歩に行こうよ!」

 

「昔と変わってませんねココアさんは。散歩行きますか?」

 

「ああ、行こうか。よしココア、散歩に行くから準備するぞ。」

 

「うん!」

 

俺たちは急いで散歩の支度をし、街の散歩へ出かけた。開きっぱなしのアルバムには幼い2人が楽しそうに散歩をしている写真があった。




今回はここで終わりです。
いかがだったでしょうか?初めての完全オリジナルなので変なところがあったかもしれません。
ここが良かったとかここをもう少し工夫したらいいんじゃないかというところがあれば感想を書いていただければ嬉しいです。
ではまた次回お楽しみに!
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