前から沁みていた歯がとうとう本格的に痛み出して昨日病院に行ったら即答で虫歯ですねと言われました。
麻酔怖い(泣)
ラビットハウスで仕事をしていたある日、ココアの実家から自家製ジャムが届いた。
「みんな!実家からジャムが届いたよ!」
「あ!ジャムか!実家のジャム久しぶりに見たな。」
「こんなにたくさん届いたんですね。」
「ココアの実家ってジャムも作るんだな。」
みんながジャムに興味津々になっているところ、ココアが突然スコーンを作って欲しいと言い出してきた。
「ねえお兄ちゃん!スコーン作ってよ!」
「え?スコーンを?」
「ココアさん、スコーンって何ですか?」
「パンとすごく似てるよ。焼く前にレーズンとかドライフルーツとかを混ぜて丸く焼いたら完成!お兄ちゃんの焼くスコーンすごくおいしいよ!」
ココアは俺の作るスコーンを絶賛していた。昔よく俺の作った菓子パンが食べたいと強請られたことがよくあったな。
「へぇー、リョーマってなんでもできるよな。」
「そうか?ありがとう。せっかくだしみんなで作ってみるか?」
「私、作ってみたいです!」
珍しくチノが進んで言ってきた。そのあとココアもリゼも作りたいと言ったので、スコーンの材料の準備をし4人でスコーンを作ることにした。
「なんだか前にみんなでパンを作ったのを思い出すね!」
「そうですね。」
「そういえばチノを初めてハグしたのもあの時だったな。」
チノも思い出したのか、みるみる赤くなっていった。
「は、恥ずかしいこと思い出させないでください!」
「でもチノちゃんあの時少し嬉しそうな顔してたけどね!」
「//////ぅわーーーーーー!!」
「おい!どこにいくんだ!スコーン作りは!?」
大きな声で叫びながらチノは自分の部屋へ駆け込んでしまった。この後なかなか部屋から出てこなかったのでスコーン作りが始まるのに結構時間がかかってしまった。
「さて、時間が経ってしまったけど早速始めるぞ。」
俺の合図でスコーン作りが始まった。ココアは何度か作ったことがあったので苦戦はしなかったがリゼとチノは初めてだったので少し苦戦していた。
「チノ、大丈夫か?」
「少し難しいです。」
「パンの作り方とほとんど同じだから、パン作りの時のことを思い出しながらやればいいと思うよ。」
「わ、わかりました、やってみます////」
なんだか余計なことを思い出してしまったみたいな顔をしていた。
「リゼは.....ってなんでそんなにドロドロなんだ!?」
リゼの作っているところを見てみると明らかに小麦粉の量が違っていた。
「わからない、なぜか固まらないんだ。」
計量機の記録を見てみると小麦粉の時だけ桁数が1つ少なかった。リゼに言ってあげると恥ずかしそうにしており少しポンコツみたいなところが出たが、小麦粉の量を足すと普通に固まっていった。
「よし、みんな固まったな。前みたいな鮭とか梅とかは無しにして今回はレーズンを入れよう。」
あの時(6話参照)は食欲が全然そそらなかったからな。今回は普通でいくことにし、オーブンへ生地を運んだ。
「パンが焼けていくところはいつ見てもいいですね。」
チノはパンを焼くときはいつもオーブンに釘付けになる。前に釘付けになっている時に首をちょんと突いたらものすごいびっくりして怒られたがあの時はかわいかったな。
「よし、焼けたな。」
スコーンを完成し、チノとリゼに見せてあげると目を輝かせており早く食べたそうな顔をしていた。テーブルに並べさっそく食べてみるとみんな美味しそうに食べていた。
「スコーンって美味しいな!リョーマってなんでもできてすごいな。」
「リョーマさんが作ったスコーンが1番美味しいです!」
「やっぱりお兄ちゃんが作るパンは美味しいね!」
まだ食べたそうな顔をしていたので追加で作ってあげることにした。追加で作ったはいいがその追加分もあっさりと平らげられたので嬉しい気持ちもあったが驚きの気持ちもあった。
翌日、仕事をしようとするとチノから俺とココアは今日は休んでいいのでどこかへ出かけてほしいと言われた。何故かを聞いても、秘密ですの一点張りだったので俺はココアと出かけることにした。
「お兄ちゃんと2人だけでお出かけっていつ以来かな?」
「本当に久しぶりだな。」
「なんでかわからないけどせっかく休みもらったんだから今日はいっぱい遊ぼうね?」
ココアはスキップをしながら街を歩きだした。とても上機嫌のようだ。
「じゃあまずどこに行きたい?」
ココアに聞いてみると、少し考え甘兎庵に行きたいと言い出した。俺は行きたい所が思いつかなかったのでココアの提案に乗ることにした。
「あら!いらっしゃい!」
甘兎庵に入るとチヤが笑顔で迎えてくれた。何故この時間に?見たいな顔をしていたがラビットハウスでの出来事を話すとチヤも不思議そうな顔をしていた。
「そうだったの。チノちゃん何か隠し事でもしてるのかしら?」
「も、もしかして!新しいお姉ちゃんができたとか!?それで私たちに隠して目一杯甘えてるとか!?」
「いや、それはないだろ。」
ココアはああなんじゃないか、こうなんじゃないかとすごい慌てていたが俺はそのままココアを引きずってテーブル席へ座りそのままチヤに注文をした。
「む〜、もし本当にチノちゃんに新しいお姉ちゃんができてたらお説教だね!」
「なんでそうなるんだよ。まあ、帰ってから聞けばわかることだし今は気にしなくていいんじゃないか?」
「それもそうだね。今はお兄ちゃんとのお出かけを楽しもう!」
「2人ともおまたせ!」
チヤが注文したものを持ってきてくれた。
「チヤが作る和菓子はいつ見ても美味しそうだな。」
「ありがとうリョーマ君。」
「チヤちゃんは将来絶対良い奥さんになるよ!」
「そうかしら?嬉しいわ!」
「間違いないな。こんな美味しい和菓子が作れるんだ。立派な奥さんになれるよ。」
「そ、そう?.....////わ、私まだ仕事があるから失礼するわね////」
そそくさとチヤは仕事に戻ってしまった。
「じゃあいただくか。」
「そうだね!あ!お兄ちゃん、せっかくだから食べさせて!」
「もうそんな年じゃないだろ?」
「いいじゃん!小さい頃はよく食べさせてくれたでしょ!」
「高校生になったんだから自分で食べろよ。」
「お願い食べさせて!お願いお願い!」
頬を膨らませながら駄々をこね始めた。本当に高校生だよな?
「仕方ないな。ほら口開けて。」
「やったー!あ~ん!」
ココアはとても美味しそうに食べていた。この街に来てからなんだかだんだん我儘な甘えん坊になってきている気がする。小さい頃からそうだったが。
「さて、俺も食べるか。」
1口食べてみたが、相変わらずとても美味しかった。ココアはまた食べさせてほしいみたいな顔をしていたが俺は見なかったことにして食べ続けた。
「はぁ~、美味しかったな!」
「ねえお兄ちゃん、次はお買い物に行きたい!」
どんな買い物なのか聞いてみるとアクセサリーショップに行きたいと言っていた。
「よし!じゃあ行くか!」
「うん!」
数十分歩きアクセサリーショップに着いた。店内にはネックレスやブレスレット、髪留めなどがあった。
「うわー!いろんなアクセサリーがあるね!」
「そうだな。よし!見て回るか!」
俺たちは店内のアクセサリーを見て回った。ココアはいろんな物を手に取りどれがいいか葛藤していた。
「いろんな物があるんだな。」
俺はココアとは違う所を見て回っていると桜のようなピンク色の花の髪留めが目に留まった。
「...........。」
俺は無意識にその髪留めを手に取りココアの所へ持って行った。
「ココア、この髪留めつけてみてくれないか?」
「え?この髪留めを?」
「うん、何故かわからないけどココアにすごく似合いそうな気がして。」
ココアはその髪留めを受け取り、自分の髪に付けた。見てみると予想以上に似合っており、とても可愛く思えた。
「どうかな?」
「うん、思った以上に可愛い。ほら、鏡で見てみろよ。」
ココアをスタンドミラーの前に立たせて見せてあげると自分でも少し驚いた様子でほんの少し頬を赤らめ、髪留めを付けた自分の姿をしばらく見ていた。
「......私、これにする!」
「え?それでいいのか?他にもいろんな髪留めがあったぞ。」
「ううん、これがいい!...........絶対にこれが/////」
「そうか、じゃあそれ買ってあげるよ。」
「え?いいの?」
「ああ、すごい似合ってたからな。俺に買わせて。」
「ありがとうお兄ちゃん////」
ココアが気に入った髪留めを買ってあげると早速ココアがその髪留めを付け店を出た。ラビットハウスに帰るまでココアは少し顔を赤くしていたが出かける前よりもすごい上機嫌だった。
「ただいまー!」
「ココアさん、リョーマさんお帰りなさい。」
ラビットハウスに入るとチノが迎えてくれた。
「ごめんな、留守にしちゃって。」
「いえ、私から言ったので気にしないでください。......えっと、それでですね。」
チノは何かを言いたそうにそわそわしていた。
「これ作ったんです!食べてみてください!」
渡された物を見てみると昨日作ったものと同じ、スコーンだった。訳を聞いてみると俺たちを出かけさせてる間にスコーンを作り驚かせたかったらしい。
「そうだったんだ.、ありがとうチノ。食べていいか?」
「はい、どうぞ!」
1口食べてみると昨日よりはるかに美味しかった。チノは上手くできたかどうか不安な様子だった。
「すごく美味しいよ!たった1日だけだったなのによくできたね。」
俺が味の感想を言うと、チノの顔の緊張が一気に緩みとても安心した表情だった。
「ねえねえ、私も食べていい?」
「ええ、いいですよ。」
ココアもスコーンを食べてみると美味しそうに食べており、どうやらココアも好評みたいだ。
「とっても美味しいよチノちゃん!」
「喜んでくれて良かったです////」
「そうだ!今日せっかくチノがスコーンを作ってくれたから、今日を『妹が兄のために記念日』にしようか。」
「じゃあ私、『妹がお姉ちゃんのために記念日』にする!」
「や、やめてください!それに妹じゃないです!」
チノが慌てて止めに入った。俺たちの記念日騒動が治まった後チノがココアの付けている髪留めに目が留まった。
「ココアさん、その髪留めどうしたんですか?」
「これ?お兄ちゃんが買ってくれたんだ!」
「すごい似合ってたからな。」
「ええ、とても似合ってます。」
「大切にするね!お兄ちゃん!」
ココアは嬉しそうに髪留めに手を当てた。気に入ってくれたようで良かった。
「あと2時間くらい時間あるし仕事するか!」
「そうだね!よし!あと少し頑張ろー!」
俺たちは残りの仕事に取り組み始めた。嬉しそうに仕事をしているココアの笑顔と髪留めが相まって髪留めがとても輝いているように見えた。
To be continued
今回はここで終わりです。
ちょっと歯医者のトラウマが蘇りそうな今日この頃です。
皆さん虫歯には気をつけて!