みなさんは夏休みの予定はありますか?
僕はアニメの聖地巡礼をする予定です。
「ん〜、よく寝た〜。明日はみんなでキャンプか。」
明日はリゼの誘いで、みんなで山奥でキャンプをすることになっている。何をしようか迷っているとチノが部屋に入って来た。
「お兄ちゃん、おはようございます。」
「チノか、おはよう!」
「あの、お兄ちゃん!おはようのハグしてください!」
「いいよ!おいで!」
俺が両腕を広げるとチノは嬉しそうに抱きついた。俺はそのまま頭を撫でてあげると、チノはさっきより強く抱きしめてきた。
「チノ、随分と甘えん坊になっちゃったな。」
「私はお兄ちゃんの妹ですから。それにずっと我慢してきたので、その分いっぱい甘えます!」
俺はそのまましばらくハグを続けた。すると、部屋のドアが開き誰かと思ったらココアが元気よく入ってきた。
「お兄ちゃん!一緒にお散歩に......ってチノちゃん何してるの!」
「見ての通りハグをしてるんです!」
「チノちゃんずるい!私もハグする!」
「あ!ココアさん!今は私がお兄ちゃんとハグをしてるんです!ココアさんは離れてください!」
「ヤダ!チノちゃんばっかりずるいもん!」
「あの、2人とも、ちょっと苦しい。」
2人とも力強く抱きしめてきたので少し息がしづらかった。
「お兄ちゃん!今から一緒にお散歩に行こ?」
「お兄ちゃん!それより一緒にボトルシップを作りましょう!」
「チノちゃんはいっぱい甘えてたでしょ!次は私の番!」
「そんなの関係ないです!私だってお兄ちゃんと一緒にいたいです!」
最近はこういった2人の言い合いが多くなった。対応の難しさが日に日に上がっている気がする。
「じゃあこうしよう。午前はチノとボトルシップを作る、午後はココアと散歩をする、これでいいか?」
「お兄ちゃんがそれでいいなら私も大丈夫です。」
「それなら私も大丈夫!じゃあ私部屋で待ってるね!」
2人とも納得してくれたようだ。ココアはそのまま部屋に戻って行ってしまった。
「お兄ちゃん!早速ボトルシップを作りましょう!」
「わかった。一緒に作ろう!」
こうしてチノとボトルシップ作りが始まった。ボトルシップという名前くらいは聞いたことはあるが、詳しいことはわからなかったので聞いてみることにした。
「チノ、ボトルシップってなんなんだ?」
「瓶の中で部品を組み立てていくんです。部品に接着剤を付けてこのピンセットを使って組み立てるんです。」
「よし!やってみるか!」
そう意気込んでやってみたがこれが思った以上に難しい。細かい作業ということももちろんあるのだが何よりも集中力の消費が凄まじい。
チノは慣れているのか、特に疲れているような様子はなく楽しそうに組み立てていた。
「結構難しいけど、意外と面白いな。」
「私もお兄ちゃんとできて楽しいです!」
チノを見てみるとそう言って生き生きとした顔だった。なんとなく頭を撫でてあげたら少し驚いていたが、すぐに笑顔になりもっとして欲しそうに頭を擦り寄せてきた。
「よし!あと少しだし、頑張るか!」
「はい!お兄ちゃん、ここの部品をつけてください。」
俺たちはそのままボトルシップ作りを続けた。
「よし、できた!」
お昼を少し過ぎた頃、ようやくボトルシップが完成した。チノも完成したボトルシップを持ちながら、とても嬉しそうだった。
「お兄ちゃんありがとうございます!」
「どういたしまして。さてと、少し過ぎちゃったけどココアと散歩に行ってくるか。」
そう言った途端にチノは寂しそうな表情になった。
「お兄ちゃん!もうちょっとここにいてください!」
「でも、そろそろココアの所に行かないと。」
「嫌です!もう少しここにいてください!」
チノは俺に抱きつきながら止めに来た。可愛そうだけどここはしっかりと言わないといけないな。
「チノ、約束は守ろう?約束を守れないチノなんて見たくないよ。」
そう言うとチノはシュンとした表情になり俯いてしまった。
「ご、ごめんなさい........約束、守りますから嫌いにならないでください!」
「大丈夫、嫌いにならないよ。でも約束は守ろうな?」
「はい!あのお兄ちゃん、最後にハグしてください!」
「甘えん坊だな。おいで!」
チノはそのまま俺を強く抱きしめ、それを堪能するかのように頬ずりをしてきた。
「お兄ちゃんのハグは落ち着きますね。」
俺は2分程ハグをした後チノに挨拶をし、そのまま部屋を出てココアの部屋に入るといきなり抱きつかれた。
「お兄ちゃん遅いよ!お昼少し過ぎちゃったよ!」
「ごめんごめん、じゃあ早速行くか?」
「うん!お兄ちゃん早く行こ!」
俺たちは準備をし、外へ出た。
「それで?どこに行くんだ?」
「公園で日向ぼっこしたい!」
今日はココアに振り回されそうだなと思いながらまずは公園に向かうことにした。
「よし、じゃあ行くぞ。」
「うん!」
俺たちはそのまま公園に向かった。公園に着くとマヤと似た髪色をした女性が息を切らしながらこちらに向かってきた。
「あの.....すみません!はぁ....はぁ.....この辺りで薄茶色の髪の毛をしてすごくおっとりとした人を見ませんでしたか?」
そんな人、俺の知る中では1人しかいない。
「もしかして青山さんのことですか?」
「知ってるんですか!?」
「はい、よく俺が働いてる喫茶店に来るので。青山さんのお知り合いですか?」
「はい!私、真手 凛と言います。小説家の青山先生の担当の者です。」
俺達は凛さんとお互い自己紹介をし終わった後、何故青山さんを探しているのかを聞いてみると、どうやら青山さんは原稿の提出期限を2週間も過ぎているらしく、それで青山さんは追いかけてくる凛さんから逃げている状況らしい。何やってるんだよ青山さん。
「リョーマさん、もし青山先生を見かけたら私に教えてください!私、しばらくこの辺りを探していますので!」
「は、はい。わかりました。」
「お願いします!では失礼します。」
そう言って凛さんは再び走って青山さんを探しに行ってしまった。
「青山さんも大変だね。」
「いや、あれは青山さんが悪いだろ。」
俺は青山さんが見つかることを願いながらベンチに座った。
「この公園はのどかで良いな〜。」
「そうだよね〜、なんだか眠くなってきちゃうよ。」
日向ぼっこを楽しんでいると、近くにアイスクリーム屋があった。親子連れの人達がとても美味しそうに食べていたので、自然と食べたい気持ちになってくる。
「なあココア、あそこにアイスクリーム屋があるけど食べるか?」
「うん!食べたい!私チョコレートがいい!」
「はいはい、ちょっと待ってろ。」
俺はアイスクリーム屋に行きチョコレート味を2つ頼み、ココアの元へ戻るとココアは目を輝かせていた。
「ありがとう!ふわぁ〜美味しそう!」
ココアはアイスクリームに夢中になりながら食べていた。ゆっくり食べろと言ったが聞かずに食べた結果、頭を抑えながら悶えていた。
「リョーマさーん!」
アイスクリームを食べ終えた後、声のする方へ向いてみると、青山さんが走りながらこちらに向かってきた。
「青山さんどうしたんですか?」
「はぁ〜.....あ、あの、少し付き合ってください!」
「コラー!先生待ちなさーい!」
奥の方を見てみるとさっき会った凛さんが走って来た。
「探しましたよ先生!さあ!早く原稿書いてください!」
その直後青山さんは合わせてくださいみたいな目で見られた。
「あの!俺リョーマです!ぶつかった拍子に青山さんと魂が入れ替わってしまったんです!」
俺はこの時思った、何をやっているんだこの人は....と。
「くだらないことしてないで早く原稿書いてください!締め切りは2週間も過ぎてるんですから!」
「あの、まだ台詞終わってませんけど......」
凛さんは青山さんが言ってることを完全に無視し腕を掴み引きずり戻していた。
「.......なんだったんだろうね?」
「.....さあな。」
公園の時計を見てみると夕方になろうとしていた。いつもならまだ少し出かけているが、明日のことがあるので今日は早めに帰ろうと思った。
「ココア、少し早いけどラビットハウスに戻ろう?」
「え!?もう?もうちょっといようよ!」
「備えあれば憂いなしってやつだ。今日はもう帰ろう。」
「?備え?よくわからないけどわかった!」
俺はそのままラビットハウスに戻った。道中、手を繋いで帰りたいと言われたのでしょうがないなと思いながら手を繋いであげるとココアはスキップをしながら歩いていた。
翌朝の早朝、キャンプの準備が出来た俺はリゼが迎えに来るのを待っていた。
「あ!お兄さんおはよ〜!」
「兄貴!おはよー!」
店の入り口前で待っていると、マヤとメグが到着した。2人は到着するや否やいきなり抱きついてきた。
「えへへ、お兄さん頭撫でて!」
メグの頭を撫でてあげるとニッコリと笑っていた。それを見たマヤは私もして欲しいと言われたのでマヤにも頭を撫でてあげた。
「お兄ちゃんおはようござ......ってマヤさん!メグさん!何してるんですか!」
「見ての通りハグだぞ!」
「ずるいです!私もハグします!」
そう言ってチノは荷物を床に置いて抱きついてきた。昨日の朝と同じシーンだなと思いながら3人に抱きつかれていた。
「リョーマ君おはよう!」
「先輩おはようございます!」
チヤとシャロも到着したようだ。
「リョーマ君聞いて!昨日シャロちゃんの家のエアコン壊れたらしくて、このままじゃ死んじゃうって叫んでうちに駆け込んできたのよ。」
「ちょっとなんで先輩に言うのよ!」
シャロはチヤをポカポカと叩きながら顔を赤くしていた。
「あの時のシャロちゃん可愛かったわ!」
「それ以上言うなバカー!」
シャロは慌ててチヤの口を塞いでいた。そんなやりとりを見ているとリゼが乗った車が迎えに来た。
「みんなおはよう!あれ?ココアは?」
「そういえばいないな。あいつもしかしてまだ寝てるんじゃ.....」
そう思ってココアの部屋に行こうとした途端店の入り口のドアが開き、そこにはまだパジャマ姿のココアがいた。
「お兄ちゃんおはよ〜.....ってあれ?なんでみんないるの?」
「何ってお前もしかして手紙見てないのか?」
「手紙?」
俺が聞くとココアは何のことかさっぱりわからないような表情だった。
「今日はみんなで山奥にキャンプに行くんだぞ。」
「え!?私聞いてない!」
「聞いてないってお前が手紙読んでないだけだろ?まったくお前はいつもいつも!」
「いひゃいいひゃいおひいはんおへんははい(痛い痛いお兄ちゃんごめんなさい!)」
俺はココアの頬を抓り、急いで準備してくるようにいうとココアは部屋へ急いで戻って行った。
「ごめんなみんな、ココアが準備出来てなくて。」
「気にするなよリョーマ。手紙読んでなかったココアが悪いんだから。」
「みんな待たせてごめんね!」
急いで準備をしてきたココアが戻ってきた。みんな揃ったので車に乗ろうとしたがここでも問題が発生してしまった。
「お兄ちゃん!私の隣に座ってください!」
「あ!チノ!抜け駆けなんてずるいぞ!兄貴の隣は私が座る!」
「お兄さんの隣は私が座りたい!」
「3人は3人で座って!お兄ちゃんの隣は私が座るから!」
「ココアさんは1人で座ってください!」
車に乗りたいのだが4人が俺の隣に座りたいと駄々をこね始め、車に乗れないでいた。
「じゃんけんで決めればいいだろ?早く乗ろう?」
俺が言うと4人は納得し、じゃんけんで決めることになった。4人とも目が本気で心なしか4人から炎が見えたような気がした。
「か、勝ちました!お兄ちゃん勝ちました!」
勝負の結果チノが勝った。3人はすごい悔しそうな表情だったが一方チノは嬉しさのあまりぴょんぴょんとジャンプしながら俺に抱きついてきた。
「良かったわねチノちゃん。リョーマ君も大変ね。」
チヤの言葉にチノはお礼を言いそのまま俺の手を引っ張りながら車の席に座った。
「よしみんな出発するぞ!」
リゼが出発の合図の出したのでみんな車に乗り山奥に向けて出発した。
「キャンプ楽しみだね!」
「そうだな、頼むから問題起こすんじゃないぞ。」
「わかってるって!」
こういう時のココアは問題を起こす可能性が高いから気が抜けない。俺はそう思いながら山奥に向かった。ちなみに隣に座っていたチノが山奥に着くまでの間すごい甘えてきたので、3人からの視線がすごかった。
To be continued
今回はここで終わります。
早く夏終わって欲しい!気温40℃とか絶対嫌だ!
冬!早く来てー!