自分勝手に生きた男が殺される話(仮題) 作:masa ハーメルン
原作:アトリビュート・スレイヴ
タグ:R-15 残酷な描写 シェアワールド アトリビュート・スレイヴ クズ クズ主人公 因果応報 デッドエンド
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本作はシェアワールド企画「アトリビュート・スレイヴ」参加作品です。詳細はこちらの企画立案者とぅりりりり様のURLをご参照くださいhttps://syosetu.org/novel/185460/
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俺はスラム出身のノンマンだ。いつの頃から居たのか覚えてはいない。覚えているのは、生きるために他者を騙し、虐げ、蹴落としてきた事ぐらいだ。
そして何年も棒切れや盗み出した剣を持って振ってみたり、何かが出るよう念じてみたりと、試行錯誤を繰り返したが俺に属性らしいものは何もないと判断した。
しかし、ノンマンというだけで属性を持っている者には蔑まれるし、いいカモだと思っていた者もすぐに死んでしまう。
そのため俺は日々を生きるのがぎりぎりの生活を続けていた。
そんな俺に転機が訪れたのは呪術結社カースドが属性を奪う方法を開発したらしいという噂が流れてからだった。
俺は居ても立っても居られずにカースドの門を叩いた。
そこで起きた詳細は省くが当然俺が受け入れられることはなかった。なので俺は強行手段に出た。
それは何かというと、カースド内部に忍び込んだのだ。
途中ひやひやする場面も多々あったが、俺はなんとかそれらしい道具を手に入れることが出来た。
道具の使い方などは分からなかったが物は試しだと次の日、その道具を隠し持ち大通りをあてどもなく歩いていた。
そうして歩いていると、人だかりが見えてくる。なんの集団だと覗いてみると、どうやら属性を使った大道芸のようだ。
糸の属性なのだろう、指から糸を出して人形を操っている。操っている人物を見ると15、6歳くらいの少女だ。周りに囃されて楽しいのだろう、その表情は満面の笑みだ。
気に入らない。全く持って気に入らない。属性を持っていないだけで自分はこんなにも苦労してきたのに、たかだか持っているというだけで周りにちやほやされている少女に憤りを覚える。
そこで自分には、属性を奪えるかもしれない道具があることに思い至る。いい機会だ、あの少女を相手に実験してみよう。
俺は人混みを掻き分け、少女の背後にまわる。道具を懐から出し、そのままそっと近づいていく。
どう使えばいいのか分からないがとりあえず道具の突き出ている部分を少女に当ててみる。
するとどうだろうか、少女の指から糸は消え人形が倒れる。突然の事に少女は困惑し慌てている。周囲の者たちは不思議そうな顔をしている者もいれば、怒号をあげている者もいる。
そんな周りの反応を見てか、自分の属性が使えなくなったことに対してか分からないが、少女は泣き出してしまった。
最高だ。俺の人生、これほどまでに気分が高揚したことはない。
これからあの少女はノンマンとして一生を過ごすのだろう。これはいい。俺と同じ目に会う人間をいくらでも増やせる。
それから俺は多くの人間をノンマンにしていった。
俺の奪い取った属性は多岐に渡るが持っているものは1つだけだ。たくさん持っていた方がいいと思われるかもしれないが、それは生まれもって神に祝福された者だけだ。
元々ノンマンだった俺にはたった1つ、されど1つということなのか使えるようになるのに数ヶ月、使いこなせるようになるまで数年かかった。
これは、俺の盗んだ道具が試作品だったのか不良品だったからなのかは分からない。
そんなものをいくつも使えるようにしようとするのは効率が悪い。だから俺は1つの属性しか持っていない。
その属性とは最初に少女から奪った糸の属性だ。苦労したが、その分の見返りはあるものだった。
奪う相手の目隠しをしたり、逃走する際に屋根に糸を伸ばして空中を移動したりと何かと便利な属性だった。
自分に付与した方法だが、道具を自分に当てると手に入れることが出来た。最初は使うことができなかったので、不安だったのだが、使えるようになって本当に安堵した。
それから俺は、奪ったあとはその辺のスラムの奴にこっそり属性を渡していった。
大多数は気付かないまま人生を終えるだろうが、気付いた奴は幸運だ。ちょっとしたおすそ分けというものだ。
そうして何人からも属性を奪っていった俺は、いつしか簒奪者と呼ばれるようになった。
今日も属性を奪い、いい気分に浸っていた
振り向いてみるとフーッ、フーッと息を荒くした男が。
「お前が、お前が悪いんだ。俺から属性を奪うから……ざまあみやがれ」
男はそう告げると走り去っていく。
男に何かを押し付けられた背中を触ってみれば、そこには液体が。いや、ただの液体ではない。このドロドロとした感触と鉄錆びの匂いは血だ。俺は血を流しているのだ。
「ちっ、油断したな。こんなところでまさか刺されるとはな」
本当に油断した。人生最大の失敗だ。こんなところで俺は終わるのか?
「いやだ。まだ俺にはやりたいことがあるんだ。こんなところで終わりたくない。いやだ、いやだ、いやだ、いやだ」
いくらそう願ったところで流れ出る血は留まることをしらない。こんなところで終われるか!
俺は糸の属性を使い傷を塞ごうと試みるが、上手く発動しない。こんなことは今まで無かった。何が起きているんだ?
そこで俺ははっとする。あの男が持っていたナイフ。あれは俺が持っている道具と同じ効果を持っていたのではないかと。
俺は無念のまま、血溜まりに身を沈める。意識が朦朧としていくなかで思うのは。
「あぁ……もっと幸せに……生きたかった……」
裏設定。実は糸を出せなかったのは魔法で出していたから。本来、属性だけでは糸を自由に操れる程度だった。
何故少女は糸を出せなくなったかというと、属性を失ったものはマイナス補正が入るためです。この2つの部分の定義は個々間で異なると思うので他の方にこうだったよと伝えるのはお控えください。
主人公が突然、無詠唱で出せたのはある意味才能があった。
また、奪った属性が上手く扱えるかどうかという点もこの作品では主人公の勘違いですので、他の作者の方に指摘するのはお止めください。
ネタ潰しをするつもりはないので自分と被った設定を使いたいという方はどうぞお使いください。報告の義務はありません。一緒にアトリビュート・スレイヴを広めていきましょう!