自称、単なる普通の転校生 作:流行に乗せてもらえないかわいそうな奴
「どのよう流れだったのかは存じませんが、勝負に負けた相手に追い討ちをかけるような真似は見過ごせませんね。」
「がふっ....」
般若の面を被った女子に覆いかぶさっていた男子を蹴り飛ばす。
「大丈夫ですか、お嬢さん」
「ゲホッ....ゲホッ....。貴様は確かもう一人の転入生だったか、助かった」テトリ
タッタッタッタ....
「知らない男に変わっているけど、輪お姉さまを放せぇのですッッッ!!!」
「待てのの、これは誤解っ!」
ガキンツ!!!
「「「!!!!」」」
音がおかしい。とても警棒で頭を強打した音ではなかった。
「.....勘違いをさせたと思いお詫びに敢えて受けましたが、僕が避けたらどうするおつもりだったのですか....。先ほど咳き込むようなダメージを受けたばかりのカラダに先のような渾身の一撃を妹分からもらったらどうなつかわかりますか?肉体的にも精神的にもダメージが入るかもしれなかったのですよ!?....これに懲りたら、一時の感情に捉われず常に考えながら行動するように!」
「ハイなのです....」
勢いに負けて素直に謝る。
キーンコーンカーンコーン.....
「ホームルームも終わってしまいましたし、皆さんは各自教室に戻りましょうか」
「改めて、はじめまして。この度学園初の普通の転校生となりました、神代空乃<かみしろそらの>と申します。趣味は読書、特技は手品と暗器です。この学園のことは転入前に学園長からある程度は聞いてますので最初に言っておきますが、僕は皆様方と”共生”する気はありますが”強制”されるつもりはありません。....一応お仕事の都合上嗜む程度ですが心得がありますので、そこも踏まえてよろしくお願いします。」
「....あ、ああ。学園長から聞いていたがこちらも初めてのことで少々扱いに困っているところだ。故にしばらくは様子を見るが、そこの男のように問題を起こすようであれば問答無用で”矯正”させてもらうぞ!」
「理解しています。....っと、そろそろ授業が始まりますので席に戻りますね。忠告ありがとうごさいます、鬼瓦さん」
「ままま待ってくれッッッ!///」
堅物系女子のような鬼瓦さんが頬を染めて腕を掴んできた。
「すみません、まだ何か?」
「ぁぅあ、さきほどは助かった。.......ぁあり、がとう」
気絶している一人を除く教室内の全員が皆一様に騒然となる。
あの五剣で一二を争う男嫌いで有名な鬼瓦輪が男にそれも頬を染めながら礼を言っている」、と。
「な、失礼な!自分だって助けられれば男であっても恩人にくらい礼は言う!」
「クフフ....」
「笑うなぁ!」
「失敬。先ほどの凄まじい剣撃を放っていた堅物そうなお嬢さんが頬を染めて涙目になって年相応の可愛らしい光景に思わず萌えてしまって....、ね?」
「わかる」
「話がわかるお嬢さんの名前は?」
「右井右井<みぎいうい>、....右井でいい」
「なるほど、右井ちゃんですね。よろしくお願いします」
「言葉....。そんなに堅苦しくなくていい。」
「これはある意味癖のようなものですが、わかりました。友達一号としてよろしくね。ああそうだ、これ名刺と笛」
「電話番号等々書いてあるけど、僕に直接言ってくれれば友達兼同志割で初回は報酬なしでどんな依頼でも完璧にこなしてみせるよ」
....
「なんの?」
「なんでも屋みたいなものだと思ってくれればいいよ。それこそ落とし物探しから要人暗殺からホントになんでも受け付けるよ!」
「要人暗殺って....。私やばい人と友達になっちゃった?」
「近頃はそう言う仕事は入ってないから。....実入りが良くてな、クハハハ」
「聞かなかったことにする。....で、こっちの笛は?」
「もしもの時、命の危険に瀕した時、助けが必要な時、いつでも吹いてくれ。学園内くらいであれば、即座に駆けつける。だが、なるべく使う場面に遭遇しないことを祈る。そういった非常用の笛だ。不安なら放課後、試しに吹いて見るといい。どこにいても必ず右井ちゃんの元に駆けつけるから」
「わかった、吹いてみる」
「では1時間目:歴史の授業を始めます___________
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