Twenty wish   作:眠気の小五郎

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やっとこっちで再開できるようになりましたので投稿していきます。


プロローグ

僕の名前は鈴木優。高校生だ。

 

普通に学校に行って友達と遊んだり勉強したりしているフツーの何処にでもいる人間。

 

そんな僕には趣味の1つとして、ほのぼのとしたゲームをプレイする、というものがある。

 

ほのぼの系のゲームのみしているのは、いくら架空の存在とはいえ命を奪うゲームはしたくなかったからだ。

 

けど、やっぱり戦うゲームもやってみたい…でも、ゲームキャラを傷つけたくない……。

 

そんな時、『Undertale』という誰も死ななくていいRPGを見つけたんだ。

 

戦闘とほのぼの、両方いいとこ取りできるこのゲームを始めて、かなり引き込まれた。

 

僕は【yuu】という名前でUndertaleをプレイしていた。

 

オメガフラウィーのセーブ機能を利用して攻撃してくるのには驚いたし、アズゴア戦では、リアル【決意】を抱いて木の棒で叩いた。

 

そしてなんやかんやでハッピーエンドにたどり着いた。まぁもちろん最初からやり直そうとしたけど、フラウィーの語りかけで一気にやる気がしぼんだよね。

 

で、近頃公式日本国版がリリースされるらしいど……プレイする気は無い。

 

公式版をプレイするってことは、非公式版のみんなを消してしまうということになる。

 

せっかくみんなと仲良くなって、フリスクが僕の手助け無しに生きられるようになったんだし。フラウィーもフリスクの幸せを奪わないでって頼んできたしね。

 

しょーがない。

 

公式版は気になるけど、キャラクターの幸せを取り上げてまでやりたいとは思わないしなぁ。

 

…………さて、気分切り替えて勉強でもしよっと。

 

(って、ノート切らしてたの忘れてた。

少しめんどくさいけど買い出しに行かないと…)

 

僕は家族にノートを買いに行く旨を告げ、家を出た。

 

 

 

 

 

……その、数時間後、居眠り運転の車に跳ねられて死んでしまうなんて思いもせずに。

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

【side out】

 

鈴木優が死亡した少し後。

 

とある電脳空間にてUndertaleのキャラクターである【キャラ】【サンズ 】【フラウィー】が大勢集まっていた。

 

「ようやくこの日が来た」

 

そのうちの1人であるキャラが、大勢の自分たちに語りかける。

 

「まもなく、真新しいタイムラインが大量に形成されようとしている。そして、そのタイムライン達は、我々と同じく【player】のせいでぐちゃぐちゃに破壊されて弄ばれてしまうだろう」

 

全員が神妙な面持ちで頷き、中には過去を思い出したのか、涙を浮かべ『パピルス…』と呟く者もいた。

 

「だが、そうは行くものか。…新しいタイムラインに【player】達は浮かれ、油断している。……今こそ反撃の狼煙を上げるべきだ!奴らが犯してきた罪の数々を奴らにそのまま与える!このメンバーならそれができるはずだ!」

 

静かな歓声が電脳空間に響き渡る。

 

「LV20の私たちとソウルを6つ取り込んだオメガフラウィーたちがそれぞれの世界線に潜り込み【player】達に攻撃。サンズ達はサポートや移動を頼む。余裕があったら攻撃に参加してもいい。………今こそ、積年の恨みを晴らす時だ……皆、健闘を祈る!」

 

おう、や、うん!など多種多様な返事をしてそれぞれの世界線に移動しようとした、その時だった。

 

「ちょっと待って!」

 

1人のフラウィーが自分達を呼び止めたのだ。

 

その場の皆がそのフラウィーを振り返る。

 

この空間では全員に等しく平等に発言権があることを認められ、意見をすることは何らおかしく無いのだが……そのフラウィーは少し様子がおかしかった。

 

…それは何かというと……キャラとサンズがいない、ということである。

 

そしてもう1つ。

 

「ボクのところの【player】は何も悪い事なんかしていないんだ!」

 

この、衝撃発言である。

 

「…おい、そこのフラウィー。そりゃどういう事だ?」

 

大勢のサンズの内の1人がフラウィーに話しかける。

 

フラウィーは自分のところのplayerのことをぽつぽつと消え入るような声で話した。

 

「ボクのところのplayerは、ゲームヘッタクソで、何回も死んじゃうような弱っちい奴だけど…Nルート一回。TPルート一回でゲームをやめたんだ」

 

ざわざわ……と喧騒が電脳空間を満たす。

 

『そんなplayerがいんのか?』

『けど、嘘をついているようには見えないねぇ』

『でも、信じ難たいよ』

 

「嘘じゃ無い!その証拠に、ボクのところのキャラは成仏したし、サンズだってフリスク達と地上でしあわせに暮らしている!そもそもここにボクのところの2人がいないことが何よりの証拠だ!」

 

吐き出される思い。しかし、やはり簡単には信じてもらえないらしく、演説をしていたキャラがフラウィーに問いかけた。

 

「まあ、君がそこまでいうならそうなんだろうけど、ただ飽きただけってことはないかい?」

 

その問いにフラウィーは冷静に切り替えす。

 

「それこそないね。だって、本当に飽きたなら、ゲームを起動して、リセットするか悩みに悩み結局しない……を1週間に1回もしないでしょ」

 

電脳空間のザワつきがさらに広がった。

 

と、ここで、とあるサンズがフラウィーに当たり前の質問をする。

 

「お前さんのplayerの事はわかったが……結局お前さんは何を言いたいんだ?」

 

フラウィーは即座にこう答えた。

 

「彼を……【yuu】を僕らのタイムラインに引き込みたい」

 

《はぁ!?》

 

最早ざわざわ通り越して喧騒である。

 

「静粛に!皆落ち着いて!……で、そこのフラウィー。それはどういうことかな?」

 

それを演説キャラがなんとか宥め、フラウィーを問いただす。

 

「彼のACT(行動)には、まるでフリスクのように慈愛に溢れていたんだ。……もしかしたら、本当にボクらの全てをSAVE(救う)【決意】を抱けるかもしれない。ここにいる人たちも含めて…ね?……それには皆の協力が必要だ」

 

「協力ね……具体的には?」

 

フラウィーは緊張をほぐすかのように深呼吸をして、再び口を開いた。

 

 

「ボクのところのplayerに、他のplayerのソウルの力を使って救う力を……願いを叶える力を与えて、転生させたい」

 

 

【yuu】の運命やいかに……

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