崩壊3rd Sinister's sin 作:アーヴァレスト
「ここは・・・」
「君がここに来るとは・・・意外だよ」
「貴方は・・・いったい誰なんだ?」
「俺は・・・」
その存在は一度息をのみ、続けた
「君と共に明日を目指す
そう言うと、彼は少しだけ俺を睨んだ
「死にかけてここに来るなど、恥知らずにも程があるぞ?」
「済まない」
「まぁいい、今言ったところで全ては遅い事だ・・・」
「・・・」
叱責される理由は言わなくても分かる、だからこそその言葉には重みがあった
「貴方は、常に未来を見ているのか?」
だからこそ、この質問をする
「あぁ、そうだ。だからこそお前の描く理想の未来を教えてくれ。悠久の平穏を望むか?あるいは不条理への憎しみか?自身を蝕む無力感を払拭したいか?たとえ醜いものであっても、情けない言葉であっても構わない。どうか君の本音を告げてくれ。大切な輝きはきっとそこから生まれてくるのだから」
その言葉には確かな重みがあって・・・だからこそ
「俺は、何か忘れているのか?」
「ソレを探してみるといい、君の答えはそこにある」
そして少し笑った
「どうやら少し萎縮させてしまったらしい。今日はここまでにしよう。だが、それでもどうか忘れないでくれ。重大な事には、往々にして向き合う覚悟が求められる事を」
「あぁ・・・」
「共に神話の先を見よう。英雄譚から継承した新たな道を目指す為に」
光に包まれながら、俺は目覚めていく
「・・・何というか、やっと救いを見た気分だ。照れて焦って喜んで・・・いいじゃないか、最高だとも」
見送った側は安堵したような顔でそう呟いた
「そんな当たり前の感性がかつての自分にも残っていればと、思わずにはいられないな・・・」
どこか疲れた顔でありながら、そこにあるのは安らぎで・・・
「落第点の後継者か・・・あぁ、上等だ悪くない。俺という人間にはちょうどいい、適した後継者だとも」
そしてそこには自信があった
「気づけよ、半身。大切な者達の存在を強く意識した途端、憎悪がピタリと消えただろう。それはつまりお前が俺の後継としてズレたことを意味している」
笑いながら、優しく呟く
「慕ってくれる女性は大切にしろよ。ろくでなしからの忠告だ」
聞こえてはいないだろう、だがそう呟くことはやめられない
それは特定の大切な誰かが出来てしまえば、光のために、未来のために、見も知れない誰かのためにと生きられず、救うべき誰かに優先順位が出来てしまい、全員に繁栄を齎す英雄としては不適格になるのだと理解しているからだ
だからこそ、かつての己が間違えた道を反芻させないための予防をしているのである
「さて、事前に次善の策でもうっておきますかね」
そうして己も、この世界で出来る事をしていくのみである
え、ナニコレ
これからのルートはどちらがいいですか?
-
死ねよ貴様ら、塵屑だろうが!!
-
ごめんなさい、ごめんなさい
-
勝利とはなんだ?
-
勝つのは己だ
-
いいや、まだだ