崩壊3rd Sinister's sin 作:アーヴァレスト
「ふむ・・・やはり俺には過去の記憶が欠落している部分があるのか」
「欠落というより、記憶の深層に封じられているというべきですね・・・まさか貴方も記憶がないとは思いませんでした」
「俺の場合、君とは違う形での記憶喪失だからな」
俺の場合はどうやら外傷性健忘・・・頭部外傷をきっかけとしたもののようだ
対してフカのモノは、心的外傷やストレスにさらされたことでおこる健忘のようである
両方とも部分的ではあるものの、強い影響を受けているのはフカのようである
俺の場合は今まで気づかないほど浅いもの・・・重要ではない事のようだ
それでも、不思議なものだ・・・それに今まで気づかなかった理由が
「恐らく、気にしないように暗示と誘導がかけられていたんだと思います」
「薬物も利用していたのだろうな、相当に強いもののようだ」
今もその記憶を想起してみようとしてみたが、掠りもしない
想起さえ出来ないようにされているのだ
「やったのが誰かも分からないようにするとは、高度なものだ」
「でも・・・何のために?」
「それはおそらく・・・俺の原初の記憶に関係があるのだろう」
思い出せる限りのもっとも古い記憶・・・それを想起しながら俺は言葉を紡ぐ
「俺は微睡んでいたのだろう、その中で告げられた言葉がある」
「それは・・・なんですか?」
「俺はお前だ、俺達は二人でビッグボスだ・・・と」
「貴方と同じ名前で活動している人がいる・・・と?」
「あるいは俺の過去を知っていて、それでも俺に自分の役割を背負わせているともとれる」
恐らくそうなのだろう、と確信めいた自信がある
自分だけでは果たせない何かがあるから、それを果たすための影が必要だった
恐らく俺にそれを務められる素質があると期待しての事なのだろう
「俺の知るかつての敵が俺に言った言葉がある」
「・・・?」
「世界はありのままで良い、と言われた・・・そこには共感を覚えたよ」
それはかつて敵であった人間の言葉だ、俺は今でもその言葉に共感している
世界はありのままで良い・・・ありのままの世界を次の世代に引き継ぐ事がどれだけ難しいか俺は理解している
「俺に与えられたのは、その"ありのままの世界"を取り戻す事なのだろう。ならばその任務、引き受けるまでだ」
「難しいですね」
「だが、やらねばなるまい・・・自分の記憶を取り戻すために」
それこそが、与えられた役割ならば・・・と
「あ、先生ここにいましたか」
「整備長、どうした?」
「新造艦の着工許可が下りましたので、その命名をお願いしたくてですね」
「あぁ、それなら既に決まってますよ」
渡された書類に新造する空中戦艦の名前を書く
その名は・・・
「
「素敵な名前です、この名称で着工いたします」
俺達を拘束する全てからの避難所・・・その特徴は
「宇宙にまで対応する戦艦ですか・・・」
「あぁ、艦体としての大きさは予算ギリギリだがね」
新造艦の設計は自ら行った、ブロック工法と設備のモジュール化で期間は従来艦の半分以下としているが、建造所をフル稼働しても1年以上はかかるだろう
「サヘラントロプスも完成寸前までこぎ着けたし、そろそろこちらも本格的に動き出すか・・・」
現状、この学園を狙うグループが二つある
一つは上位組織である天命、もう一つはネゲントロピー
前者は学園長との関係があるが、おそらくはキアナが狙いだろう
なぜ彼女を狙うかは不明であるが、生徒であり仲間である者達を狙うならば容赦はしない
ネゲントロピーの狙いはブローニャと芽衣だ、こちらも狙うならば加減はしない
どちらにしろ敵であるのは間違いないため、攻めてくるのであれば叩き潰させてもらう
報復はあまり好きではないが、そうしなければ守れないのであるならば、両手を血に濡らそうとも成し遂げる覚悟はある
「さて、そのバランスを崩させてもらおう」
ここからは俺の独壇場だ
主人公動き出す
これからのルートはどちらがいいですか?
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死ねよ貴様ら、塵屑だろうが!!
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ごめんなさい、ごめんなさい
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勝利とはなんだ?
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勝つのは己だ
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いいや、まだだ