崩壊3rd Sinister's sin 作:アーヴァレスト
悲劇的な再会と胸に抱く思いとは・・・
「やはりここにいたか、オットー」
「久しいな、藍澤君」
「何故、とは言うまい・・・俺もここには訪れたかった」
戦闘で破壊される建造物の崩壊音をBGMに、二人の男は対峙していた
一つの墓石を中心にして
「カレンの墓か・・・」
「あぁ、そして取り戻すと決意した場所だよ」
「彼女を生き返らせるのは、彼女自身の望みではないぞ・・・恐らくな」
「それでも、僕にはコレくらいしか出来ない・・・君が世界を壊し、新たな目覚めを導く存在であるように」
「それほど大した存在じゃないさ、俺は」
手に持っていた花束を、オットーは墓に供えた
俺もまた、手に持っていた花束を供える
共に同じ花・・・彼女の好きだった花だ
「アーリントンにも同じものを作ったな?」
「あぁ、それと靖国神社にもね」
「彼女が聞いたら張り倒されるぞ」
二人の視線は交差しない、確かに相手の顔は見ているのに、報復心でここまで来たのに
いざ対峙したら、わき起こったのは懐かしさと、深い哀れみだ
「俺が憎かったのか?」
「いいや」
「それとも・・・恐れていたのか?」
「それも違うさ」
そこでやっと、視線が交差した
「僕は、君が羨ましかった」
「・・・」
「今日、ここに来る予定ではなかったんだ」
俺に背を向け、オットーは続ける
「でも、最後になるかもしれなったからね」
「そうか・・・」
恐らく、彼にも後はない
クローニングには限界があるからだ、DNAの複製をするという事から、寿命を司るテロメアも損耗した状態で複製されてしまう
これを解決する方法はこの世界においても存在しなかった
「君と僕だけになったのは、あの時以来だ・・・」
「俺がカレンに腕を折られた時だな」
「あぁ、あの時が僕達の出会いだったね」
今でも鮮明に思い出せるその記憶・・・あの時は本当に素晴らしいものだった
色々な世界を回り、救いきれなかった俺はやさぐれていた
そんな俺を見かねていた彼女に、強引に誘われて出撃し・・・
まぁ、下心を出したのが悪かったのか、投げ飛ばされて腕の骨を折られた
「あの頃が懐かしい・・・今もそう思う」
「失った時は戻らないとしても、取り戻すためになら悪魔にもなる・・・お前の言葉だったな」
「あぁ、君も同意見だと思ったけどね」
「同じさ、だが取り戻すのは命ではなく尊厳だ」
そこだけが違う、たったそれだけがこれだけの違いを生んでしまった
そしてこの場面を作ってしまった・・・
「悲しいな・・・」
「そうでもない、死は命あるものへの最後の手向けだ・・・その死を糧にして、人は今を作ってきたのだから」
死を糧にして人は今という世界を維持してきた、変革もあれば滅亡に至る危機もあった
それでも世界はあり続けている、なぜか?
その答えは・・・
「ありのままを残し続けること・・・それは簡単に見えてとても難しい」
「彼女は・・・それを体現していたのか・・・」
「あるいは俺達を止めようとしてくれたのかもしれないな」
そうして二人同時に再び歩きだし、交差した
「次に会うとき・・・僕はもう、人としての感性を持ち合わせていないだろう・・・もしそうであると認識したら・・・」
「殺すよ・・・俺も共に死ぬだろうがね」
「二人同時に、怒られに行こうか・・・」
「張り倒されなければいいがな」
互いに譲れないものがある
だからこその対立だ、そこにはもう、憎しみなんてものはなかった
それだけを確認できただけでも・・・
「あぁ、そうさ・・・わかっている」
彼女の死を無駄にしないことになるのだと、信じられる根拠になるだろう
そろそろこちらも幕引きかな
これからのルートはどちらがいいですか?
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死ねよ貴様ら、塵屑だろうが!!
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ごめんなさい、ごめんなさい
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勝利とはなんだ?
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勝つのは己だ
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いいや、まだだ