崩壊3rd Sinister's sin 作:アーヴァレスト
「あの人が新しい先生なの!?」
「えぇそうですよ、キアナ」
「まさか体育の教師とは・・・」
体育館でそう話す三人に呆れながら、藍澤カズマは告げた
「はいはーい、授業始めるぞー!!」
「はーい!!」
うむ、返事はいいなと思いながら、彼はさらに続ける
「では早速、やることを説明しようか」
「そういえば測定器具があるけどなんで?」
「基礎体力を数値化するためだ、それを基に今後の方針を定める」
「それがこの授業の目的ですか?」
「あぁ、その通りだよ」
そう言って自分も動きやすい服装へと変える
「俺も行おう」
「負けないんだから!!」
「負けません!!」
「気概はいいが、無茶するなよ?」
そして始まる測定、その終わり頃には・・・
「何なの、この人・・・」
「お、追いつけない・・・」
「ふむ、いい汗かいたな」
教師を除く全員が倒れていた
「体力の配分がまだまだなぁ諸君?これが力加減さ」
「・・・」
そして書類を作り、配る
「評価までしてるし・・・」
「今後の課題まで・・・」
「参考になります」
「ありがとうございます」
そして自分のも見る
「俺もそろそろ歳かねぇ・・・少し下がってきたかなぁ」
そして、彼は告げる
「さて、本日の俺の授業は終わりだ。ここである言葉を君たちに送ろう」
「・・・?」
「心技体、この中で他人から教わることが出来るのは技術だけだ。だが技術そのものはどうでもいい、大切なのは"こころ"だ。心と体は対を成す同じモノ。精神を教えることは出来ない、自分で習得するしかない」
「どういういみですか?」
「秘密だ。だが、この言葉の意味が分かった時には、君達は今以上に強くなっているはずだと俺は信じてる」
そう言ってから、藍澤カズマは授業の終わりを告げる
「あぁ、言い忘れていた」
「・・・?」
「明日から、艦長としての仕事もあるからよろしく」
そして職員室に戻る途中に、呼び止められる
「ちょっといいかしら?」
「あぁ、かまわないが?」
そう言って振り向く、そこには赤い髪の女性がいた
「無量塔姫子さん」
「あら、今日初めて会うのだけど?」
「事前に教えられてたからな」
そう言ってタバコを取り出す
「禁煙のはずよ?」
「知らねぇな」
そう言って火をつけながら、窓を開けた
「で、話があるんだろう?」
「えぇ、単刀直入に質問するわ、あなた何者?」
「負け犬だよ、誰かの望んだ英雄になれなかった。負け犬さ」
そう言って自嘲するように笑い、続ける
「人は俺を英雄と呼ぶ事もある、だが俺は英雄じゃない。英雄であったこともない、ただの人間だ。そう・・・英雄じゃない、これまでも、これからも、なるつもりもない」
「どうして、否定するのかしら?」
「自分にとって大切な存在さえも守れなかったからだよ。それが英雄だなんてバカバカしいにも程があると思わないか?」
そう言って、タバコをふかして話を続ける
「それに加えて俺は臆病者だ。そんな人間が、人間という種の終末を、背負う事なんか出来ないさ」
「それじゃあ、あなたの戦う意味は何?」
「それでも、諦めたくないから。差し伸べられた手を掴み、そして離したくないから」
そうして自分の手を見て、掴むように握る
「かつて離してしまった手がある、その最期に血と涙を流しながら自分の無力に嘆き泣いたことも・・・だからこそ俺は戦うんだ、もう二度と、同じ思いしたくないから」
「だから、教えるときも、相手に考えさせる教え方?」
「そう、重要なのは意思だから。状況で引かず、責務で引かず、感情で引かない。例え理由や原因があったとしても、最後は自らの意思で引くこと。それが俺の本当に教えたい事さ」
そういうとタバコを消し、背を伸ばす
「少々おしゃべりが過ぎたかな?」
「いいえ、あなたの事が大体わかったわ・・・これからよろしく」
「あぁ、よろしく頼む」
そうして二人は職員室へ向かう
「さて、お仕事しますか」
自分に割り当てられた席でパソコンを立ち上げながら、藍澤カズマは仕事・・・書類作成を始める
その速さに、周りの教師達は・・・
「新人ですよね?」
「早くない?」
「パソコンの方が追い付いてないような・・・」
「早すぎて指先見えない」
カタタタとリズミカルに響くが、その指先は視認するのもやっとの高速で動いている状態だ
「はい終わり、それじゃ先に上がります」
「お疲れ様です」
それぞれの挨拶に対応して、藍澤カズマは次の目的地に向かった
それは、学園の所有する空中戦艦だった
「あ、ようこそ艦長!!」
「あぁ、これからお世話になるよ」
早速艦長席に座り、確認する
「この艦に名前はないのか?」
「新造艦でして・・・まだ決まってないのです」
「ふむ、それでは俺が名付けよう」
そして登録した名は・・・
「サヘラント・・・ですか」
「あぁ、同時にコレの開発も進めてくれるか?」
「これは・・・?」
「ネゲントロピーの奴らを震え上がらせる新型機甲だ、これで奴らに驚きの表情を浮かべさせたくてね」
表示されたものは、機甲と呼ばれる機械の設計図だった
「名前は・・・メタルギア・サヘラントロプス?」
「あぁ、メタルギアと呼ばれる核搭載二足歩行型戦車を作るぞ。これでネゲントロピーの連中が震え上がることは間違いない」
「主な目的は地形を問わない核弾頭搭載型大陸間弾道ミサイルの運用と単独での作戦運用ですか・・・補助武器も装備することができるのですね?」
「あぁ、戦術運用で戦乙女たちの負担を軽減するのが目的だからな」
「分かりました、開発させます・・・しかし資金が・・・」
それに関しても考えてあるのか、藍澤カズマは笑いながら告げる
「そこは協力してもらおう、あの子たちにね」
「目的も何も言わないのですね?」
「こんなものを開発しているとバレたら、俺たちの首があらぬ方向へ飛んで行ってしまうぞ?」
「確かに・・・」
そう言いながら、藍澤カズマは続けた
「まぁ、俺個人で資金も集めるさ。頭金でこれだけあれば事前開発も可能だろう」
「はい、確かに・・・しかしこれだけの資金をどこから?」
「親切な第三者からのプレゼントだ」
「はぁ・・・」
どう考えても、誰かを恐喝していることは間違いない
しかしその相手を聴くのは躊躇われた
「しかし、かなり大型ですね」
「あぁ、その分搭載火器も強力な物にしている。実用化できれば御の字レベルだと思うがそこには俺も技術提供するから絶対に実現させよう」
「はい、少しでもあの子達の負担を減らしたいですからね」
そうして、艦長としての仕事の一日を終える
メタルギアとかチートだろ自覚しろ!!
これからのルートはどちらがいいですか?
-
死ねよ貴様ら、塵屑だろうが!!
-
ごめんなさい、ごめんなさい
-
勝利とはなんだ?
-
勝つのは己だ
-
いいや、まだだ