崩壊3rd Sinister's sin   作:アーヴァレスト

7 / 30
主人公に漂う危険性


権能発現

「さて、艦長としての初仕事のわけですが・・・」

「早速、出番のようですね」

「やれやれ、では行きますかね」

 

苦戦している4人を見ながら、俺は艦長席を立つ

 

「バックアップは任せるぞ、ミラー!!」

「お任せを!!全力でバックアップいたします!!」

 

そして、空中戦艦から飛び出す

 

「落下傘降下なんて久しぶりすぎぃ!!」

「大丈夫ですか?」

「問題ない、これから目的地点へ降下するぜ」

 

そうして降下し、途中でそれを外した

直後に始まる自由落下を、崩壊獣と呼ばれる存在を上段切りするときに生じた減速で相殺する

 

「よう、キアナ。大丈夫か?」

「う・・・うん」

「よし、それじゃキアナは委員長と合流だ」

「分かった!!」

「それまでは俺がエスコートしてやる」

 

その瞬間、黄金の爆光が放たれた

 

「行けッ!!」

 

そして先に行かせ、一人呟いた

 

 

「あぁ、くそ・・・やらかしたか?」

 

だが、"勝利"をその手に掴むため、俺は今日も誰かのために戦い続ける

光のために、未来のために、自分以外の誰かのために。涙を明日の光に変えるために、悪を滅ぼすそのために

壊れるまで、砕け散るまで、それが"勝者"の責務だろう

 

「まぁいいか・・・来いよ化け物共、滅尽滅相してくれる!!」

 

邪魔をするなら相手が誰であろうとも焼き尽くして滅殺し、俺はどこまでも前へ前へと進み続ける

それが自分だ、歪んでいると理解しているし、そしてこれは直せないと自覚している

 

「今度こそ、守り抜くために」

 

かつて、差し伸ばされても掴めなかった手を、その人間の表情と最期を思い出し・・・俺はそう呟いた

 

「あぁ、そうだ・・・だからこそ」

 

過ちは永劫、地獄で贖おう。責も受ける、逃げもしなくば隠れもしない

しかし、その罪深さを前にし、膝を屈し何になるだろう?

泣き叫びすまなかったと許しを請うべきか?器が無いから、誰かに託して諦める?笑止千万

勝者の義務とは貫くことだと信じるからこそ・・・

 

「涙を笑顔に変えんがため、俺は戦場(ここ)にいるんだ!!」

 

宿業は重いが、しかしそれを誇りへ変えよう。俺は必ずこの選択が世界を拓くと信じている

人々の幸福を未来を輝きを守り抜かんと願う限り、俺は無敵だ!!

 

「ぐぅ!!」

 

不意打ちを受けて飛ばされる、だが

 

「まだだ・・・!!」

 

そこで俺は、切り札を使う

 

「創生せよ、天に描いた星辰を・・・我らは煌めく流れ星」

 

我に能うものなしと、傲岸不遜にただ単騎(ひとり)

 

「巨神が担う覇者の王冠。太古の秩序が暴虐ならば、その圧制を我らは認めず是正しよう」

 

全てを凌駕せんと、宿命が発動する

 

「勝利の光で天地を照らせ。清浄たる王位と共に、新たな希望が訪れる」

 

謳い上げるは全能の証明。天に轟くは殲滅光(ガンマレイ)

 

「百の腕持つ番人よ、汝の鎖を解き放とう。鍛冶司る独眼(ひとつめ)よ、我が手に炎を宿すがいい」

 

今の俺は約束されし絶滅闘争(ティタノマキア)の覇者

 

「大地を、宇宙を、混沌を・・・偉大な雷火で焼き尽くさん」

 

最後の勝利を掴むため今ここに立ち上がるのだ

 

「聖戦は此処に在り。さあ人々よ、この足跡へと続くのだ」

 

この身に宿すは闇をも許さぬ"光"

絶望と悪を、己の敵を、余さずすべて焼き払う絶対の焔。邪悪を滅ぼす死の光

 

「約束された繁栄を、新世界にて齎そう」

 

万象すべてを滅亡させる天神の雷霆(ケラウノス)。振るうのは生命を根絶する死の閃光である

 

超新星(Metalnova)・・・天霆の轟く地平に、闇はなく(G a m m a・r a y K e r a u n o s)!!」

 

その瞬間、噴き上げる爆光の範囲と威力が桁違いに上昇した

 

「づっ!!」

 

同時に襲い掛かる莫大な負荷は気合と根性で無視する

 

「があぁぁぁ!!」

 

爆発的な火力へと跳ね上がった出力を制御出来ず暴発に紛れて誤魔化す事しかできない

そもそも、気合と根性といったが、それは誰にでも真似できることではない領域だ

 

「がはっ!!つぅ・・・ぐっ!!」

 

精神が振り切れた馬鹿専用の概念であり、決して日常生活で用いている言葉と同列に考えてはいけない

そう、考えてはいけないとわかっていても、俺はそうすることしか出来ない

気合と根性による覚醒など常人が行えることではなく、出来ない奴は出来ないのだから

 

「ふざけるな・・・!!」

 

あぁ、そうだ・・・ふざけるな!!

 

「そうだ、今度こそ・・・」

 

俺は何か重大な事を忘れてないだろうか?

 

「俺のすべては、あの日の罪業(つみ)を救うために在るのだからッ!!」

 

あの日から何も変わらぬように、俺は自滅するのか?

それを許容していいのか?

それこそふざけるな、彼女たちに教えようとしている事を教え終わるまでは・・・

 

「それまで俺はッ・・・!!」

 

死ねない、死ぬことだけは自分自身に許さない!!

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

「これが・・・先生のやった事・・・?」

「遅いぞ、君達・・・おかげで・・・」

 

ようやく揃った4人を見ながら、俺の意識は闇に落ちた




あれ、これマズくねぇ?と書きながら思った作者

これからのルートはどちらがいいですか?

  • 死ねよ貴様ら、塵屑だろうが!!
  • ごめんなさい、ごめんなさい
  • 勝利とはなんだ?
  • 勝つのは己だ
  • いいや、まだだ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。