神道龍騎の暗殺教室   作:空はあんなに青いのに・・・

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2話連続投稿です!
そして、とうとう大台となる10話に突入しました!!

これも読んでくれている読者の皆さんのお陰です。
本当にありがとうございます!!

さて、前回のタイトルにあった《旅立つ》ってそう言うことだったんですね笑

作者としては龍騎が強烈な一発を喰らって胸がすいた気分です。

ざまぁみろ笑笑

それはそれとして龍騎くんはどうするんだろうねぇ〜(他人事)


では、スタートです!


10.謝罪の時間

ーーー龍騎sideーーー

 

「うっ…んっ…」

 

 

目を開けば見覚えの有る汚い木造の天井。

 

すくっと身体を起こすと龍騎の目の前にはベッドが自分が寝ていたものを含めて2床と薬などが入ったガラス張りの棚。

 

 

龍騎「…保健室か…そうか…俺は桃花のビンタで」

 

 

徐々に頭が目を覚ますとビンタをされた事を思い出した。

 

まだ少し痛い。

 

だがそれよりももう一つ思い出した事がある。

 

と言うよりも忘れられないことがある。

 

龍騎はそっと自分の右手に目をやる。

 

右手に残る柔らかな感触の記憶。

 

 

龍騎「ヤバいなぁ…どうしよう」

 

 

謝るしかもちろん選択肢は無い訳だが、それで許されるかは桃花次第である。

 

 

岡野〈まさかあんな事になるなんてねぇ〉

 

 

龍騎「!」

 

 

廊下から岡野の声が聞こえる。

 

 

倉橋〈予想外だよね~〉

 

 

桃花〈…反省してます〉

 

 

しかも桃花と倉橋までいる。

 

保健室に向かって来ているようだ。

 

 

龍騎(さぁどうする?)

 

 

ガラガラガラッ

 

無情にも保健室の扉は開く。

 

 

 

 

 

 

◇ ◇

 

 

 

 

 

 

ーーー桃花sideーーー

 

桃花(…どうしよう)

 

 

時間は少し遡ってここは校舎廊下。

 

桃花は岡野と陽菜乃と共に龍騎の寝ている保健室へと足を進める。

 

龍騎がノックアウトされた後、騒ぎを嗅ぎつけた烏間が駆けつけ、事情を説明すると、烏間は苦い顔をしながら龍騎を抱えて校舎へ入っていった。

 

 

桃花(龍騎くん…怒ってるかな…)

 

 

不可抗力とはいえ龍騎に強烈な一発をお見舞いした桃花の顔はさえない。

 

 

岡野「まさかあんな事になるなんてねぇ」

 

 

倉橋「予想外だよね〜」

 

 

謝りに行きたいと言う私を心配して付いて来てくれた陽菜ちゃんとひなたちゃん。

 

 

桃花「…反省してます」

 

 

岡野「ま、まぁわざとじゃないんだし大丈夫だよ」

 

 

陽菜乃「元はと言えば龍騎くんが悪いんだから気にしない方がいいよ♪」

 

 

そんな事を話していると保健室の前に到着した。

 

 

倉橋「龍騎くん、まだ寝てるかな?」

 

 

岡野「さぁね。でも烏間先生に運ばれている時、白目向いていたから死んでるんじゃない?」

 

 

桃花「そんな事言わないでよ!」

 

 

ひなたの縁起でもない言葉に顔を青ざめる桃花。

 

 

岡野「冗談だよ冗談、じゃあ入るよ」

 

 

ガラガラガラッ

 

桃花(なんて謝ろう…)

 

 

 

 

 

 

◇ ◇

 

 

 

 

 

 

ーーー龍騎・桃花sideーーー

 

龍騎・桃花「あっ…」

 

 

保健室の扉が開けられ、目が合う2人。

 

 

倉橋「あっ!龍騎くん気がついたんだ〜」

 

 

龍騎「あ、あぁついさっきな」

 

 

岡野「なぁんだ、てっきり死んでると思ったのに」

 

 

龍騎「あぁん」

 

 

ひなたの暴言に声を鳴らす龍騎

 

 

岡野「じょ冗談だってば!だから桃花もそんな顔しないで!」

 

 

苦笑いするひなたの横では、桃花が冷たい目をしてひなたを見つめる。

 

その目は少なくとも友達に向けるものではなかった。

 

 

龍騎(って、岡野に威嚇してる場合じゃない、どうする)

 

 

桃花(って、ひなたちゃんに構ってる場合じゃない、どうしよう)

 

 

龍騎(謝って許してもらえるか?)

 

 

桃花(叩いておいて許してくれるかな?)

 

 

龍騎(いや、でもここで下手な言い訳は逆効果だ…)

 

 

桃花(ううん、変に誤魔化すぐらいなら…)

 

 

龍騎・桃花(ここは素直に…)

 

 

龍騎・桃花「「ごめんなさいっっ!!」」

 

 

2人の心と言葉は綺麗にシンクロした。

 

 

倉橋・岡野(…私たちは何を見せられているんだ?)

 

 

ポカーンとする連れの2人。

 

なんだが哀れである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー龍騎sideーーー

 

龍騎・桃花「「ごめんなさいっっ!!」」

 

 

俺と桃花の謝罪の基本となる言葉は見事に揃った。

 

 

龍騎「えっ、なんで桃花が謝るの?悪いのは俺だし」

 

 

桃花「う、うん。でもいくらなんでも叩くのはやり過ぎだよ。それも気絶するくらい」

 

 

最初は俺が謝って桃花の出方を伺おうと思ってたのにまさかの展開になった。

 

 

龍騎「それぐらいやられるのは当然だよ。だって…その…」

 

 

桃花「その…?…あっ!ほっ、ほんとに大丈夫だから///」

 

 

お互い次の言葉が続かない。

 

 

龍騎(このままじゃ埒があかない。こうなりゃ…)

 

 

龍騎は何かを決心した様だ。

 

 

龍騎「じゃあお詫びをさせてくれ。何でもやるから」

 

 

桃花「…えっ?」

 

 

これはある意味で賭けであった。

 

何でもやると言ってしまった以上、破る事は絶対に許されない。

 

さぁどんな事でもいい。

 

言え!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃花「…じゃあ、今日一緒に帰ろ」

 

 

龍騎「…ふぇ?」

 

 

我ながら情けない声が出たと思う。

 

腹を切る覚悟で何でもするって言ったのに…。

 

 

龍騎「え、えーと、つまり学校が終わったら2人で一緒に帰るって事か?」

 

 

桃花「皆まで言わないで///!!それで帰ってくれるの!?くれないの!?」

 

 

珍しく大声を発する桃花。

 

 

龍騎「そんな事ならお安い御用だ。じゃあ今日は一緒に帰ろうか」

 

 

桃花「ふふっ、約束だよ♪じゃあ約束の印に…」

 

 

龍騎「?」

 

 

そう言うと桃花は手を突き出してきた。

 

しかし、その指は小指だけ立ててある。

 

これってもしかして…、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃花「指切りげんまん…しよ?」

 

 

はい、正解でした。

 

恐らく日本で1番有名な約束方法。

 

嘘ついたら針千本飲まされるんだって、怖いなぁ。

 

っていうかこの歳で指切りげんまんは流石に恥ずかしい。

 

龍騎「別にそんな事しなくても一緒に「さっき何でもやるって言ってなかったっけ?」…ぐぬ」

 

 

自分で言ってしまった事である、やむを得ない。

 

俺は桃花と小指を引っ掛け合う。

 

 

桃花「ゆーびきーりげーんまん、うっそついたらはりせんぼんのーます、ゆびきった♪」

 

 

龍騎「…///」

 

 

桃花「ふふっ、じゃあ約束だよ♪」

 

 

龍騎「…ふぁい///」

 

 

倉橋・岡野(…本当に私たちは何を見せられているんだ?)

 

 

 

再びポカーンと見つめる連れの2人。

 

こうなると2人が哀れを通り越して不憫である。




2人とも何はともあれお互い良かったですね!

ところで最近気付いたことがあります。

あれ、台詞や心情表現がだいぶ雑になって来ていないか?と。

才能が枯れちゃったのかしら…。



※いいえ、作者の実力です。



薄々お気づきかもしれないが、文章が単調になりつつあります。

それでも、見てくれる方はお手柔らかにお願い致します。(・ω・)

では次回もお楽しみに!

次回:下校の時間

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