神道龍騎の暗殺教室   作:空はあんなに青いのに・・・

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さぁ今回は新しいクラスメイトが増えるそうですよ。
何でもすごい美少女らしいですね(岡島談)

という訳で整いました!



『美少女の転校生』と掛けまして、
『火の不始末』と解きます。



その心は……

どちらも『萌え上がる(燃え上がる)』でしょう!

お後がよろしいようで。

では、スタートです!


19.転校生の時間

ーーー龍騎sideーーー

 

〜〜〜旧校舎通学路〜〜〜

 

喜怒哀楽が入り混じった修学旅行も終わり、椚ヶ丘中学3年E組では通常授業が再び始まろうとしている。

そんな前日の夜、E組の生徒全員に烏間先生からメールが届いた。

その内容は…

 

[明日から転校生が1人加わる。外見で(・・・)驚くとは思うが普通に接して欲しい]

 

とのことだった。

 

桃花「おはよう龍騎くん!」

 

昨日のことを思い出していると、桃花が後ろから声を掛けてきた。

 

龍騎「おはよう。ところで烏間先生のメール見たか?」

 

桃花「見たよ。でも外見で驚くって書いてあったけどどういう意味なんだろう?」

 

龍騎「さぁな。でも俺は例外(本校舎から編入)としてこんな時期に転校してくるってことは…」

 

桃花「暗殺者……だよね?」

 

文面とタイニングを察するに、おそらく暗殺者だろう。

しかも外見で驚くって事は外国人か?

まあ、何れにしても烏間先生が言うんならほぼ確実に驚くような姿の奴であろう。

2人はそんな事を考えながら校舎に入っていく。

 

 

 

ーーー◇◇◇ーーー

 

 

 

〜〜〜E組教室〜〜〜

 

 

 

ガラガラガラッ

 

 

俺たちが教室に入ると、既に倉橋と片岡が居た。

 

桃花「おはよー陽菜ちゃん、メグ」

 

倉橋「お、おはよ桃花ちゃん、龍騎くん……ねぇ、あれなんだと思う?」

 

いつもとは様子が違う倉橋の指の先を見ると、後ろの隅に置かれた黒い箱。

……何あれ?

すると、箱に備え付けられているモニターが起動した。

 

?「おはようございます。今日から転校してきました自律思考固定砲台と言います。よろしくお願いします」

 

一言言い終わるとモニターは再び黒色に染まる。

 

……烏間先生…外見で驚くってレベルじゃねぇよ

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

烏間「えっ、えー…皆に…て、転校生を紹介する。…自律思考固定砲台…さんだ」

 

烏間先生も大変だなぁ…

恐らくクラス全員がそう思っただろうな。

 

烏丸先生「この子は、自律思考…所謂AIであり、自分で物事を判断する事が出来る。

よって、此処では生徒として扱う。

つまり、お前はこの子には手を出せないからな」

 

理屈は分かったが、政府のお偉いさんも随分と思い切った事するなぁ…

 

殺せんせー「なるほど、契約を逆手に取ってきましたか

…いいですとも。あなたをE組に歓迎します!」

 

自律思考固定砲台「よろしくお願いします」

 

本当に自分で判断して喋れるんだな。

っていうか表情が一切変わらないが機械だからその辺は仕方ないか…

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

殺せんせー「さて、この物語の登場人物は3人…」

 

自律思考固定砲台の紹介も終わり、今は国語の時間。

その後ろの隅では相変わらず黒い箱が異質な空気を漂わせる。

 

桃花「ねぇ、龍騎くん。AIって言ってたけどどうやって攻撃するのかな?

 

授業中のため、桃花は小声で隣の席の俺に話しかける。

 

龍騎「さぁな、でも恐らく…」

 

殺せんせーにどうやって攻撃するのか考えを言おうとした時であった。

 

 

ガチャン!!

 

 

いきなり黒い箱の横から、ショットガンと機関銃が展開されると、殺せんせーに向ける。

 

龍騎「やっぱりか…」

 

龍騎が呟くと同時に発砲が開始された。

 

殺せんせー「濃密な射撃ですが、ここの生徒は毎日やっていますよ。それと授業中の発砲は禁止しています」

 

殺せんせーは余裕で躱すと自律思考固定砲台に注意する。

 

自律思考固定砲台「以後気を付けます。続けて第2射を開始します」

 

そう言い再度発砲を開始する。

いやいや、いま気を付けます(・・・・・・)って言ったよね?

AIは都合の悪い事は聞こえないのか?

 

そう考えていた時であった…

 

 

バシュ!!

 

 

全員「「「!?」」」

 

殺せんせーには全く当たらないように思えた弾が、チョークを持っていた指に当たり触手が消し飛んだ。

持たれるべき指を失ったチョークは床に落ち、そして砕け散る。

 

龍騎「…ブラインド」

 

放たれた弾と同一軌道上に後続弾を発射する事で殺せんせーの死角を突いたのだ。

 

自律思考固定砲台「左指先を破壊。増設した副砲が効果ありと確認しました。

続いての攻撃した際に先生を殺せる可能性、0.01%。

…卒業までに殺せる可能性、90%以上」

 

ターゲット(殺せんせー)の動きを分析し、すぐさまそれに合わせた方法で攻撃する。

…伊達にAIじゃないって事か。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

授業が終わると残されたのは動きを停止した自律思考固定砲台から放たれた弾の残骸。

 

前原「これ、俺たちが片すのかよ…」

 

村松「お掃除機能とか付いてないのかよ、おい?」

 

自律思考固定砲台「……」

 

吉田「やめとけ、機械に言ってもしょーがねぇよ」

 

固定砲台がだんまりを決め込んでいるため、仕方なく皆で手分けして片付ける。

さっきの1時間だけでもあの迷惑さ。

しかも、それに留まらず2時間目、3時間目と続き結局その日一日中転校生の攻撃は続いた。

みんながイラつくのは無理はないだろう。

このままじゃマズイな………

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

翌日、俺はある目的(・・・・)の為、いつもより少し早めに教室に着いた。

 

 

ガラガラガラッ

 

 

龍騎「んっ?寺坂?」

 

俺が教室に着くとそこには既に寺坂の姿があった。

 

寺坂「あぁん? 神道か」

 

そう言って振り向く寺坂の手にはガムテープで握られていた。

 

龍騎「考えることは同じ…か」

 

寺坂はどうか分からないが、俺も自律思考固定砲台が壊れない程度に動きを拘束するつもりだった。

流石に昨日のようなことを続けられてはたまったものではないからな。

まぁ最大の理由が皆に被害が及ぶ前に楔を刺しておくっていうのがあるが…。

 

寺坂「…みてぇだな。だがよ、ガムテ持って来たのは良いんだが、これで動き止まんのか?」

 

龍騎「それは心配ないだろう。昨日コイツの動きを見てたが、武器の格納扉の力はそんなに強くなさそうだった」

 

寺坂「…あの中(弾幕)でんな事考えてたのかよ?

お前も大概イかれてんな…」

 

失敬な。観察力が凄いって言って欲しいものだ。

俺は自律思考固定砲台に近づく。

 

龍騎「悪いな。お前に罪はないんだが、ちゃんと全員が帰ったあと解いてやるからそれまで辛抱してくれ」

 

龍騎は優しく自律思考固定砲台に触る。

 

その後、登校してきた生徒たちは自律思考固定砲台の姿を見て驚いたのと同時に昨日のような授業妨害はされないと安心していた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

結局今日一日、自律思考固定砲台の攻撃は無く、普段通りの授業が行われた。

そして、放課後。

 

桃花「龍騎くん、一緒に帰ろ♪」

 

帰り支度を整えた桃花が俺を誘う。

 

龍騎「あぁ。でもその前にあれ(拘束)を解いてやらねぇと」

 

桃花「そうね…いくら機械でもあのままじゃ可哀想だしね」

 

俺と桃花は2人して拘束されていた自律思考固定砲台のガムテープを剥がす。

 

龍騎「おーい自律思考固定砲台。起きてんだろ?」

 

ガムテープを剥がし終え俺が呼びかけるとモニターが点灯し自律思考固定砲台の顔が映る。

 

龍騎「悪いとは思ったが、今日一日お前の動きを止めさせて貰った。

……お前はどう思った?」

 

自律思考固定砲台「仰っている意味が分かりません。

私には感情等はプログラムされていませんので」

 

龍騎「まぁそりゃそうだよな。じゃあ言い方を変えよう。

暗殺を邪魔されてどういう影響が出る?」

 

自律思考固定砲台「……期日までの暗殺が困難になります」

 

少し考えた後そう答える。

 

龍騎「だろうな。俺達の邪魔でお前の暗殺は困難になる。

だがな、その邪魔っていうのは俺達にも言えるんだよ」

 

自律思考固定砲台「しかし、私はマスター(開発者)ターゲット(殺せんせー)暗殺を命じられました」

 

俺の言葉に自律思考固定砲台は反論する。

 

龍騎「それは分かっている。だから別に暗殺をするなとは言わない。要は状況を"考えろ"ってことだ。

それにアイツ(殺せんせー)はお前1人では無理だぞ(殺せない)

お得意の分析力で考えてみな」

 

自律思考固定砲台「考える……しかし方法が分かりません」

 

殺せんせー「その辺はご心配なく!」

 

桃花「殺せんせー!?」

 

桃花の驚く声で振り向くと、殺せんせーが立っていた。

その手には箱いっぱいに詰まった部品や工具。

 

龍騎「なんだ居たのか…その部品は?」

 

殺せんせー「ヌルフフフ。彼女をより強く、より感情的に、そしてより協調的にするのに必要な物ですよ。

さぁここからは先生の仕事です。

もう暗くなります。2人は早く帰りなさい」

 

…なるほどな。

確かに機械にはそっち(・・・)の方が手っ取り早いかも知れないな。

 

龍騎「分かった。んじゃ後は任せて帰るか」

 

桃花「そうだね。じゃあさようなら殺せんせー」

 

殺せんせー「えぇ、さようなら」

 

後のことは殺せんせーに任せて俺と桃花は校舎を出た。

 

桃花「でも殺せんせー何するんだろうね?」

 

山道を下っている最中桃花は俺に問いかける。

 

龍騎「文字通りイジる(・・・)んだよ。

ま、明日になれば分かると思うぞ」

 

桃花「?」

 

桃花の疑問は翌朝に解決する。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

翌朝。

俺は登校中に渚と杉野と合流し、今は一緒に登校している。

 

杉野「なぁ、今日もアイツ居るのかな?そろそろ烏間先生に文句言おうぜ」

 

渚「確かにね…」

 

昨日一昨日の事もあり、2人とも憂愁に感じているようだ。

 

渚「龍騎くんはどう思う?」

 

龍騎「確かに今のままだったら迷惑極まりないな。

今のままだったらな…」

 

杉野「はっ?どういう意味だよ?」

 

俺の含みを効かせた言葉に杉野は反応する。

 

龍騎「それは俺にも分からんが、教室に行けば分かると思うぞ」

 

渚・杉野「?」

 

そうこうしている間に俺達は教室に辿り着く。

 

 

ガラガラガラッ

 

 

自律思考固定砲台「あっ!おはようございます皆さん♪」

 

渚・杉野「えぇーーーーーっっ!!!

 

昨日とはうって変わって笑顔溢れる顔で俺達を迎える。

 

龍騎「おはよう。気分はどうだ?」

 

自律思考固定砲台「はい!なんて言うかとっても爽やかな気分です♪」

 

よく見ると顔だけ映してたモニターは大画面なって、オマケに表情も豊かになっていた。

 

 

 

っていうか流石にここまで変わっている(改造)とは思わなかった…

 

 

 

転校生が何かおかしな事になっている…

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

自律思考固定砲台「庭の草木も緑が深くなって来ましたね。近づく夏の気配が心地良いです♪」

 

岡島「えらくキュートになっちゃって」

 

三村「あれ一応固定砲台…なんだよな?」

 

岡島は相変わらずとして、まぁ三村の疑問は最もだな。

 

寺坂「なに騙されてんだよお前ら。

全部あのタコが作ったプログラムだろうが。愛想良くても機械は機械。

どうせまた空気読まずに射撃すんだろ、あのポンコツ」

 

と、前日の朝に俺と一緒に自律思考固定砲台を拘束した寺坂が言う。

 

自律思考固定砲台「おっしゃる気持ちわかります…。

昨日までの私はそうでした。

…ポンコツ。そう言われても…返す言葉がありません」

 

寺坂の言葉に傷ついたのか顔を手で覆って泣き出し、画面には雨が降り出した。

 

片岡「あーあ、泣かせた〜」

 

原「寺坂くんが二次元の女の子泣かせちゃった〜」

 

寺坂「なんか誤解される言い方やめろ!」

 

竹林「素敵じゃないか、2次元。Dを一つ失うところから女は始まる」

 

磯貝「竹林!それお前の初ゼリフだぞ!?」

 

竹林の何やら哲学じみた言葉に突っ込む磯貝。

そういえば竹林の声聞いたの初めてだな…

 

自律思考固定砲台「でも皆さん、ご安心を。殺せんせーに諭されて私は協調の大切さを学びました。

私のことを好きになっていただけるようみなさんの合意が得られるまで私単独での暗殺は控えることにしました」

 

自律思考固定砲台の言葉に安心した表情を見せる一同。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

昨日まで鼻つまみ者であった彼女は何処へやら。

休み時間ともなるとクラスの大半が彼女の元へと集い、殺せんせーに備え付けられた様々な機能を試す。

 

片岡「ねぇ、この子の呼び方決めない?」

 

前原「確かにな。自律思考固定砲台って言いにくいんだよなぁ」

 

片岡の一言で彼女の呼び方を決める事となった。

 

片岡「自律思考固定砲台だから何か一文字を取って…」

 

不破「自律…思考…じゃあ律は?」

 

千葉「安直だな」

 

不破「えぇ〜可愛いよ」

 

前原「んで、お前はどうだ?」

 

自律思考固定砲台「律…とても良いと思います!では、これから私の事は律とお呼びください♪」

 

こうして『自律思考固定砲台』改め『律』となる事が決まった。

 

桃花「龍騎くんが昨日言っていたのはこの事だったんだね♪」

 

龍騎「まぁな、でもここまで変わるとは思わなかったが…」

 

桃花「…確かにね」

 

呼び方が決まり喜ぶ一同の中で転校生の余りの変わり様に困惑する俺と桃花。

 

龍騎「ま、とにかく昨日までのお前とは違うって事だよな?律?」

 

そう言い俺は律の画面を興味本位で触った。

 

律「きゃっ!?

 

龍騎「…きゃっ?」

 

俺が触ると小さな悲鳴をあげ、顔を赤らめる律。

 

律「もう!女の子にいきなり触るものじゃないですよ。

でも誰かに触れられるのは…嫌じゃないです」

 

龍騎「お、おう…」

 

えっ?何これ?画面に触ると律にも感触が伝達するとかそういう事?

いやいや、どんだけ高性能にしてるんだあのタコ!?

 

桃花「………」(●_●)

 

片岡「と、桃花!?目に光がないよ!?

ブラックホールみたいになってるよ!?」

 

律「皆さん!」

 

桃花の状況を無視する様に律が続ける。

 

律「私、殺せんせーに変えて貰う前の事覚えています。

私は転校初日に皆さんに迷惑をかけた翌日の朝、龍騎さんが私を動かない様に拘束した事を…

でも今ならその気持ちが分かります。

龍騎さんが皆さんを私から守る為にやったんだと…

そして私を拘束する時にごめんと言ってくれた事も…

だから私も皆さんに役に立ちたいんです!

なので、皆さんよろしくお願いしますね♪」

 

龍騎「お、おぅ。よろしくな…」

 

律の言葉に皆の間に優しい空気が流れ込む。

 

そう…

ただ1人(・・)を除いて…

 

桃花「………」

 

片岡「桃花…本当に大丈夫?」

 

桃花「……メグ……ドウヤッタラ2次元ニナレルカ竹林クンニ聞イテクル」

 

片岡「行っちゃダメ桃花!戻れなくなっちゃう!!

 

不破「そうだよ!それにこの『暗殺教室』自体既に漫画とアニメ(要するに2次元)になってるから意味ないよ!!」

 

片岡「訳分かんないこと言ってないで桃花を止めてよ!!




という訳で"自律思考固定砲台"改め"律"が新たに仲間に加わりました!

原作では殺せんせーの改造の後、一度バラされてしまいますが感情のデータだけ機械の奥に隠していたんですが、今後の展開に影響は無いと判断し割愛させて頂きました。
ご了承下さい。

なので、律の液晶画面は全体が写せる大きさのままだと思っておいて下さい。

では、次回もお楽しみに!

次回:転校生の時間 2時間目
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