殺え◯ん「ど〜したんだい、3週間近くも投稿サボってた作者く〜ん?」(の◯代風)
語彙力が無さすぎて上手く文章が書けないんだよ〜
なんか道具出してよ〜
殺え◯ん「しょ〜がないな〜、では…」
んっ?その手に持ってる紙は?
殺せんせー「国語の小テストプリントです。まずは作者さんの学力を調べてみましょう!」
えっ?テスト?
殺せんせー「その結果を元に作者さんにあった勉強法をお教えします!」
いや…あの…
殺せんせー「んっ?その顔はそれで本当に良くなるのかと思ってる顔ですね?
ご安心を!多種多様な参考書や文献から先生がバリエーション豊かな勉強法を用意していますので必ず作者さんに合ったものが見つかるはずです!」
いや…そういう事じゃなくて…
殺せんせー「さぁさぁ『急がば回れ』ですよ!
より効果的に語彙力を上げるには多少遠回りでも確実な方法を選択するのが最大の近道です!
張り切っていきましょう!!」
……頼む相手を間違えた
では、スタートです!
梅雨明けの公式発表が出て数日。
空は真っ青に晴れ上がり、夏本番を迎える旧校舎でも衣替えを終えた生徒たちに太陽が留保なく照りつけていた。
殺せんせー「クラス対抗球技大会ですか」
そんな夏本番を迎える椚ヶ丘中学ではこの時期恒例の球技大会が開催される。
殺せんせー「健康な心身を養うのは大いに結構!!
…ただ、
そう言う殺せんせーの触手には1枚の紙切れ。
『球技大会3年男子野球』と書かれた紙には3年の各クラスがトーナメント方式で戦う旨が記されている。
しかし、A〜D組までエントリーされているが、そこにE組の名が無い。
三村「E組はエントリーされないんだよ。その代わり、大会の最後に野球部、女子はバスケ部とエキシビションマッチをやるんだ。まぁ見世物って奴だな」
殺せんせー「なるほど、いつものやつですか…」
片岡「そういうこと」
ガタンッ
音のする方向に目をやると、寺坂’sが席から立ち上がっていた。
寺坂「俺ら晒し者とか勘弁だから適当にやっといてくれや」
磯貝「お、おい寺坂!」
磯貝の制止にも耳を貸さず教室を後にする。
前原「野球ってなると
龍騎「………」
前原「…龍騎?」
龍騎「えっ?あぁ悪い、ぼーっとしてたわ。
野球は殆ど素人だな」
桃花「………」
前原「そうかぁ。なんか勝つ秘策とかねぇの杉野?」
杉野「…無理だよ、ウチの野球部滅茶苦茶強いんだ。
…だけどさ勝ちたいんだ俺。
好きな野球では絶対負けたくない。
勉強出来なくて野球部追い出されて、負けたくない思いがより一層強くなった。
…だから
殺せんせー「ワクワク♪ワクワク♪」
杉野の話に集中している間に殺せんせーはお得意のスピードを生かして野球服に着替えていた。
その触手にはバットやらボールやらちゃぶ台やらを持っている。
っていうかちゃぶ台はいらねぇだろ。
殺せんせー「ヌルフフフ。先生一度熱血コーチをやってみたかったんです!
あぁご心配なく。殴ったりはしないので、ちゃぶ台返しで代用します」
そのちゃぶ台はそういう意味か…
前原「でもよ殺せんせー。俺たちは殆ど素人だぜ。
大会まで時間も無いのにどうするんだ?」
殺せんせー「最近の君たちは目的意識をしっかり持つようになりました。
その心意気に応えて
龍騎「………」
俺は校舎横の芝生で寝そべりながら1人考えに老け込んでいた。
変わらなければならない…
変わる…
変わるって一体なんだ…
桃花「龍騎くんちょっといい?」
するとそこに桃花が視界の端から現れる。
龍騎「んっ?どうした?」
俺は起き上がり胡座をかくと、その横に桃花は座った。
桃花「気のせいかもしれないんだけど、龍騎くん最近元気ないなぁって思ってさ。イトナくんの一件があってからは特に…」
心配そうな桃花の瞳が俺を見つめる。
龍騎「…そうか?俺はいつも通りだと思うけどな」
嘘をついた…
正直元気がないと自分でも思うし、思う事が無いわけではない…
でも俺が胸中を曝け出したとしても何の解決にもならないだろう…
何よりこれは
他の誰かを巻き込む訳にはいかない…
龍騎「そういう訳だから勘違いだ。気にする必要はねぇよ」
桃花「…そう」
龍騎「………」
桃花「………」
しばしの沈黙が2人を包む。
そして次に口を開いたのは桃花だった。
桃花「龍騎くん……龍騎くんは何でもかんでも1人でやっちゃうから私いつも凄いなぁって思ってたんだ。
困っている誰かを放っておけない所も凄いと思う。
でも偶には誰かの事だけじゃなくて自分の事も考えてね。
少なくとも私は龍騎くんの力になりたいって思ってるからね。
前にも言ったよね?"守られる"だけじゃなくて"守れる"ようになりたいって」
龍騎「……そうか」
桃花「うん!だからいつでも言ってね♪
あっ!そろそろ授業始まるよ、戻ろ!」
龍騎「あぁ」
何だろうなこの気持ち…
上手くは言えないけど…
殺せんせー(投)「にゅおりゃーーーーー!!」
殺ピッチャーは時速300㎞の球を投げる!
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殺せんせー(三)「そちらがどうぞ」
殺せんせー(遊)「いえいえそちらが」
殺内野陣は分身で鉄壁の守備を敷く!!
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前原「っしゃあこい!」(`∇´)/
殺せんせー(捕)「…この前街で女子大生をナンパしていましたがものの見事に相手にさせていませんでしたねぇ…無様でしたよ」
前原「ぐはっ!?」( ゚∀゚)・;'.、
殺キャッチャーは囁き戦術で相手の集中を乱す!!!
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…とまぁこんな感じで今は殺監督による熱血野球指導(?)が行われている。
っていうか前原の奴そんな事やってたのか。
前原「つ…次、龍騎の番……な…」
今にも倒れそうな前原がヨロヨロとバッターボックスを後にする。
お大事に。
龍騎「さてと、んで殺キャッチャー?
俺にも囁き戦術を使うのか?」
バッターボックスに入った俺は、そばでしゃがむ殺キャッチャーを横目に見る。
殺せんせー「いいえ、君の場合は囁くよりもちゃんと
龍騎「というと?」
殺せんせー「君は先日、烏間先生に稽古をつけて欲しいと頼んだ。そうですね?」
龍騎「そうだがターゲットには都合が悪かったか?」
殺せんせー「いえいえ、暗殺のために強くなるのは結構ですし、それを止める気など微塵もありません。
ただ…一つ言うならば、"なぜ君は
龍騎「…どういう意味だ?」
殺せんせー「君は途中編入ですが、紛れもなく3年E組の一員です。そして君の頑張る姿は賞賛に値する。
だがその一方で君はクラスの皆さんを頼る事なく単独行動している節がある。修学旅行の一件が良い例です。
君の行動には矛盾があるとは思いませんか?
そして…その核となる
殺せんせーは先日の烏間や昼休みの桃花と同じく龍騎のうちに秘めた何かに大なり小なり気付いているようだった。
龍騎「…
…だが先生といえども生徒の奥底まで探るのはルール違反じゃないのか?」
殺せんせー「…なるほど、確かに君の言う通りです。
だが、それは一般的な場合。
ここは
なにより先生は悩んだり困っている生徒を放って置くような真似が出来ません……いや、許せません。
イトナくんの件もそうです。直ぐには無理でも必ずイトナくんを正真正銘のE組の生徒として迎え入れます。
君は烏間先生との会話で"強くなりたい"と言ったはずです。
では、その意気込みを"形"にして示してみなさい」
龍騎「…つまりどうしろと?」
殺せんせー「そうですね…ではせっかく球技大会に向けて練習しているんです。
本番当日は皆さんと協力して勝ちなさい。
これは先生からの"特別課題"です。
しっかりやり遂げなさい!」
そう言う殺せんせーの顔にはいつものおちゃらけた雰囲気は微塵も感じられず、ただ真っ直ぐと"悩める生徒"を見つめる"1人の先生"であった。
龍騎「…はぁ、分かったよ。
だったら勝てるようにしっかり特訓つけてくれよ」
殺せんせー「ヌルフフフ、望むところです。では早速……
にゅおどりゃーーーーーー!!!
殺ピッチャーは
龍騎「何で俺の時だけスピード上がってんだよ!!」
そして迎えた球技大会当日。
3年男子の野球は前評判通りA組の優勝で幕を閉じた。
いや、ある意味ではこれから幕が開くと言ってもいいだろう。
なぜなら、今から本校舎生徒が楽しみにしていた
〈テメェらE組なんだから悪足掻きすんじゃねぇぞ!〉
〈お前らE組には"完全なる敗北"がお似合いなんだからな!〉
〈なんなら土下座して俺らに「勘弁してください!」って頼んでみるかぁ?〉
まぁ出るわ出るわの罵詈雑言。
理事長の教えの賜物だなこれは。
?「よぉ杉野、それに神道」
過激なブーイングが飛び交う中、椚ヶ丘中学の野球部ユニフォームを身に纏った男が話しかける。
龍騎「よぉ進藤か、久し振りだな」
進藤「あぁ、しばらくだな」
彼の名前は進藤。
椚ヶ丘野球部の主将にしてエースで4番の3年生。
その年齢離れした野球センスで既に名門校からもスカウトが来てるとか。
杉野「知り合いなのか神道?俺は元野球部だから知ってるとして」
龍騎「あぁ、コイツとは2年の時に同じクラスだったからな。
んで、野球部の大エース様が何の用だ?」
進藤「ハハハッ。ただの試合前の挨拶だよ。
まぁ挨拶がてら言いたいこともあったしな」
杉野「言いたいこと?」
進藤「あぁ…お前らE組は
それまで好青年のように話していた進藤の顔付きが一変する。
龍騎「良い?」
進藤「俺たちは野球と勉強を両立させなければならないが、お前らは勉強さえやっとけば良いからな。
まぁその勉強って言っても
学力と体力を兼ね備えた"エリート"だけが選ばれた者として人の上に立てる。お前らはそのどちらも無い"落ちこぼれ"だ。
…いや、神道。お前はどちらも兼ね備えていたが、自ら捨てたんだったな。
ある意味杉野たちよりタチの悪い"馬鹿"だな。
人は誰かが上に立っていなけりゃ生きていけない。
強者による弱者の"支配"。今日それをお前たちに分からせてやる」
そう言い終えると進藤は悠々と自軍ベンチへと引き返していく。
杉野「ぐっ…」
杉野たちは苦虫を噛み潰したように進藤の背中を睨む。
龍騎「『天は人の上に人を造らず』…この言葉知ってるか?」
進藤「…何だと?」
進藤は足を止め龍騎の方へ振り向く。
龍騎「福沢諭吉の著書『学問のすゝめ』の冒頭に登場する一説だ。
人間はすべて平等であって、身分や家柄、職業などで差別されるべきではないという意味らしいが俺はそうは思わない。
全て平等なんて人間は世界のどこにも存在しない。
必ずどこかで力関係がハッキリする場面がある。
格闘技だろうが勉学だろうとな。
まぁ時にはそれが逆転することだってあるだろうがな。
だが、だから
『井の中の蛙大海を知らず』…と言った所か。
なぁ蛙の大エース様?」
龍騎の言葉に進藤の額に血管が浮く。
進藤「…テメェのそういう所が前から気に食わねぇんだよ。
E組に落ちてちょっとはマシになるかと思ってたが、馬鹿はどこまでいっても馬鹿のようだな。
せいぜい吠え面かかねぇことだな!!」
明らかにイラついた様子で今度こそ自軍ベンチへと引き上げて行った。
龍騎「悪りぃな。どうやら向こうのエースに火付けちまったみたいだ」
杉野「ったく。…けどこれで俺たちも火が付いたぜ。この戦い死んでも負けらんねぇぜ!!」
磯貝「あぁ!よし、やるぞ皆!!」
全員「「「おぉーーー!!!」」」
磯貝の鼓舞に士気が漲る一同。
龍騎「ところでやるのは良いが殺監督どこ行ったんだ?
チームの指揮取るんじゃなかったのか?」
渚「あれだよあれ」
渚の指差す方向に目をやるとファウルグラウンドに転がる白球に紛れた殺監督が…。
っていうかボールの縫い目とかのペイントしてるがあれで誤魔化せると思ってんのか?
すると殺監督の顔色が黄緑→紫→橙の順に変化する。
渚「なんか顔色でサイン出すんだって」
龍騎「つくづく便利な奴だな。んで、何だって?」
渚「えっと……「殺す気で勝て」…だってさ」
龍騎「へっ…上等だ。さぁ……やるか」
エキシビションマッチ
野球部vsE組
いざ、プレイボール!!
という訳で始まりました野球部との対決編。
野球といえば今年は何と言ってもイチロー選手の引退でしょうね。
まぁ去年の春ぐらいに、来年の開幕戦が日本で行われると聞いてからこうなるだろうなと思った方も多いのではないでしょうか?
因みに作者の1番印象に残っているイチロー選手の名場面はベタですが2009年WBCでの決勝タイムリーです。
当時中学生で春休み真っ盛りだった作者には衝撃的なシーンでついつい一緒に見ていた母親と「うぉーーー!!」って叫んじゃいました笑
さて、かなり遅くなりましたが長い間お疲れ様でした!
現役でのプレー姿が見れないのは残念ですが、これからも現役時代に負けないくらいの活躍を期待しています!
"野球人 イチロー"に敬意を込めて
では次回もお楽しみに!
次回:球技大会の時間②