読者の皆さん本当にありがとうございます!!
まさかこんな数の人に見て貰えるとは・・・10人ぐらいが限界だと最初は思っていたのに。シミジミ
これからも少しずつではありますが頑張って投稿していきますので、よろしくお願いします!
コメントや評価も是非是非お願いします。今後の参考とさせて頂きます。
では第4話スタートです。
ーーー桃花sideーーー
ピピピピピピピピッパチッ・・・
桃花「ふぁぁ・・・もう朝か」
部屋に鳴り響く無機質な音が少女を睡眠の世界から現実の世界へと呼び戻す。
街並みを彩った少女の名前にも入っている桃色を帯びた花びらは散り、季節は夏に引っ越すための準備を始めている。
とはいえ時刻は朝6時30分。まだまだ冬の厳しい寒さの名残りを微かに感じさせる。
桃花「う〜ん、昨日は良く寝れたなぁ」
薄い桃色のコットン生地のパジャマに袖を通している両腕を大きく上へと突き上げる。上体を逸らした際に突き出た年齢にそぐわない2つの双丘がなんともe・・・いや、これ以上はやめておこう。
ところで、良く寝れたと呟いていたが、普段から不眠症の気があるという訳ではない。いや、むしろ快眠であった。あの出来事があるまでは・・・
桃花「なんでだろう。今日はとっても良いことが起こる気がするなぁ♪」
何の根拠があって?と疑問に思うかもしれないが、世の中根拠があるというだけでは説明がつかない事など山の様にあるだろう。
少女は朝食の準備が出来ているであろうリビングへ向けて部屋の扉を開いた。
ーーー龍騎sideーーー
龍騎「ふぁぁ・・・ねむ・・・」
桃花が朝食を取り終え身支度を整えていたそのころ、頭をポリポリと掻きながら龍騎は今日から通うこととなる旧校舎へと続く長い長い山道を登っていた。
龍騎「いくら登校初日だからって早すぎねぇかなぁ」
龍騎はそう文句を垂れる。
時計の短い針は7時を過ぎ、長い針がもうすぐ真下に達しようとしていた。日直以外の生徒は普通8時頃から登校するものだが、前日烏間先生より少し早めに登校するように指示されたため今に至る。
龍騎「にしても、あの人を疑ってる訳じゃないけど、本当にあんな生き物いるのか?」
龍騎の疑問は最もである。
昨夜、烏間先生から見せられた写真に写っていた正真正銘の地球外生命体。地球以外に生物が存在しないとは思わないが、いざ見せられても信憑性に欠けるというものだ。
ドバシューーン!!
龍騎「!?」
そんな事を呟いていると突如として発生した突風と衝撃。龍騎は咄嗟に身構えるとそこに居たのは、
?「ヌルフフフ。君が今日から編入してきた神道龍騎くんですね?」
目の前に居たのは写真に写っていたおんなじ黄色の地球外生命体だった。・・・うん、烏間先生・・・ちょっとでも疑った俺を許して。
?「私は君の担任となる先生です。」
龍騎(地球外生命体が先生をやっているというのはどうやら本当らしいな。だって、自分でそう名乗ったもん)
そんな事を考えながらも龍騎は自己紹介をする。
龍騎「初めまして、神道龍騎といいます。思いがけずE組に編入することになりましたが、よろしくお願いします」
殺せんせー「えぇ、こちらこそよろしくお願いします。それから先生の事は殺せんせーと呼んでください。生徒たちにもそう言われていますから」
そういうと触手をこちらに伸ばしてきたので、俺も右手を突き出しグニュッと握手を交わす。っていうか握手の効果音がグニュッて・・・
それにしても殺せんせーねぇ・・・。殺せない先生だから殺せんせーっといったところか?中々面白いネーミングセンスだな。
龍騎「分かりました、殺せんせー。会ったついでに確認なんですけど、本当に殺していいんですよね?」
一般的に考えれば、先生と生徒のものとは思えない会話である。
殺せんせー「もちろんです!よく学び、よく遊び、よく殺す、これが私の先生としてのモットーです。卒業までに殺せるといいですねぇヌルフフフ」
そういうと殺せんせーの顔は黄色と緑の縞模様へと変化した。
龍騎(なにこの顔・・・?)
作者(原作によると、このように顔が変化した時は相手を舐めきっている時らしいですよ)
龍騎(なるほど、地球外生命体ならではの特性ということか。
・・・うん、なんかムカついてきた。っていうか原作って何?)
龍騎「その言葉を聞いて安心しました。これで思う存分殺れそうです!」
殺せんせー「ヌルフフフ。正直で大いに結構です。では、立ち話もなんですから君の学び舎となる場へ移動しましょうか」
そういうと俺に背中を向けた殺せんせーが山道を登り始めた。俺はその背中を追いかけるようにゆっくり歩き始めた。
〜〜〜職員室〜〜〜
ガラガラガラッ
決して綺麗とは言えない校舎の中を進み、古びた扉を開けるとそこには既に烏間先生が座りながらパソコンとにらめっこをしていた。
龍騎「おはようございます・・・烏間先生」
烏間「あぁおはよう。どうした?元気が無さそうだが」
龍騎「まぁちょっと・・・」
殺せんせー「ヌルフフフ」
龍騎(また舐めた顔しやがって・・・このタコが)
龍騎がこんな顔をしている理由を語るには時間を少々遡らなければならない。
殺せんせーとの初対面から校舎へと向かう途中、龍騎は自分に背中を向ける殺せんせーに攻撃を仕掛けた。といっても、対先生用の武器は手にしていない。つまるところ、龍騎にとっては只の軽い腕試しのつもりであった。
しかし、それを見透かしていたかのようにヌルリと避けた殺せんせーは、龍騎の背後に回ると彼の後頭部にあった寝癖をヘアウォーターと櫛で直してしまった。それも一瞬で。黄色と緑の縞模様顔というオマケ付きで。
殺せんせー「ヌルフフフ」
龍騎(・・・)イラッ
バシュッ!!ガサガサッ!!
殺せんせー「っっ!?」
ほんの軽い気持ちで攻撃を仕掛けたのだが、舐められた態度に気分を害した龍騎。背後にいた殺せんせーに放たれた後ろ回し蹴りが触手を捉える。龍騎に飛ばされた殺せんせーの触手の一部が傍に生い茂る草木に消えていく。
殺せんせー(触手が・・・しかし対先生用の武器は身につけていないはず・・・まさか!)
龍騎「ご明察」
と言うと龍騎が履いている靴の裏を殺せんせーに向けた。そこには対先生用ナイフをカットして貼り付けてあった。
龍騎「本当はもうちょっとして殺せんせーが油断した頃を見計らって使うつもりだったんですけど、ちょっとムカついたんで。俺の方から手を出しといて何ですが・・・あんまり舐めてんじゃねぇぞ」
龍騎から放たれた悍ましい気配にさすがの殺せんせーの額にも一筋の汗が滴る。
殺せんせー(ヌルフフフ。やはりこの子はただの生徒じゃないようですね)
殺せんせーにも先程の余裕の表情が無くなり、龍騎もまたその表情を見届けると攻撃を再開する。この瞬間、朝日が木々の間から溢れる山道で狩る者と狩らせない者とに分かれる。
その後も何度か触手に触れそうにはなるのだが、その度に殺せんせーは音速を超える速さで躱していく。
龍騎(マッハ20っていうのは伊達じゃねぇな・・・ここらが潮時か)
これ以上は時間の無駄か。そう悟った龍騎は攻撃をやめた。
殺せんせー「にゅや?龍騎くん、もうよろしいのですか?」
龍騎「えぇ、殺せんせーの速さは大体分かりました。これだけでも大きな成果ですよ」
そう言うと龍騎は地面に置いていた鞄を手に取り再び険しい山道を登り始めた。
殺せんせー(ヌルフフフ。彼がE組に来たのは正解だったようですね)
殺せんせーもそんな事を考えながら足を再び動かし始める。
龍騎(・・・本気じゃなかったとはいえ、破壊出来たのが不意打ちの1本だけとは・・・俺はまだまだ弱い・・・)
時は戻り職員室へ
烏間「まぁ気にする必要はない。それに、そんな簡単に殺されては我々防衛省の面目が丸潰れだからな」
一部始終を話し終えた龍騎に対し、烏間は溜息をつきながらそう答えた。
龍騎(烏間先生も色々と気苦労が多いんだろうなぁ・・・なんか、すいません)
心の中で、謝罪する龍騎。
烏間(しかし不意打ちとはいえ奴の触手を破壊するとは・・・少し確かめる必要がありそうだな)
龍騎(・・・)
そんな話をしているとHRを知らせるチャイムが校舎に響き渡る。
殺せんせー「ニュヤ、もうこんな時間ですか。では龍騎くん。教室へ行きましょうか」
そう言うと出席簿を触手に持った殺せんせーは龍騎を促すように職員室を出ていく。龍騎もその後に続いた。
〜〜〜E組教室手前〜〜〜
殺せんせー「それでは後で呼びますのでここで待っていて下さい」
そういうと職員室と同じく古びた扉を開け中へと入っていった。
殺せんせー〈おはようございます皆さん。それでは、出席を取っていきます。・・・赤羽くん・・・磯貝くん・・・〉
殺せんせーはどこの学校のどこの教室でも見かける出席確認をしていく。
殺せんせー〈・・・矢田さん〉
桃花〈はーい〉
出席確認も終わりに近づいたであろう頃に、あの子の声が聞こえた。
龍騎(良かった、元気そうだな)
龍騎はひとまず安心した。
殺せんせー〈・・・吉田くん・・・はい遅刻なしっと。素晴らしい!今日も遅刻ゼロで先生嬉しいです!〉
出席を取り終えて殺せんせーの機嫌の良い声が聞こえた。っていうか遅刻ゼロなだけでそんなに機嫌が良くなるものか?
殺せんせー〈さて、今日は朝から皆さんにとても嬉しいお知らせがあります。それは、この教室に新しいクラスメイトが加わります〉
殺せんせーが龍騎について話し始めた。何処となく緊張感が増す。
殺せんせー〈それでは入ってきてください、どうぞ〉
殺せんせーにそう呼ばれると龍騎はゆっくりとした動きで教室の扉に手を掛けた。
〜〜〜E組教室〜〜〜
ガラガラガラッ
扉を開け放つとズラッと揃った龍騎と同年代の男女。龍騎は教卓の前へと進みながら教室の奥から順に視線を流していく。
緑の髪をツーサイドアップにした少女
青い髪を独特な形で束ねている少年・・・少女?
金髪に青い目のどこからどう見てもギャル風の少女
黒いカーディガンを着た世の中全てを舐めきっているような顔の赤い髪の少年
順々と視線を流していくと、ある一点で視線が急ブレーキを踏んだ。
龍騎「あっ・・・」
桃花「嘘っ///!?」
皆「?」
交差した2人の視線。ほんの数日前に交わらせているはずなのに、その4つの瞳は何十年ぶりかに再会したかの様な驚きと喜びに満ちていた。
龍騎「・・・また会えたね」ニコッ
とうとう再会を果たした龍騎と桃花。
いやぁ良かったですねぇ。新しいクラスメイトと紹介されて教室に入って来たのが自分の思い人なんてそうそう無いですからねぇ。
因みに作者は小学生の頃よく遊んでいた子がいました。しかし程なくしてその子は親の都合で引っ越す事になり別れざるを得なくなりました。それから10年近く経った大学生の頃、講義を終えて出ようとしたところで後ろから声を掛けられました。何とそこに居たのはあの時の子だったんです。10年振りで顔も大人びているはずなのに気づいたなんて凄いなと思いました。因みにその子とは現在も交流を続けています笑
龍騎「あの〜思い出話の途中で申し訳ないけど、そろそろエンディングに行ってくれないかな?」
えぇ〜まだいいじゃないですか。後書きの文字制限まであと19652文字もあるn
龍騎「んな長ぇこと聞けるかぁ!!」バキッ!!
ぎゃあぁ!!
・・・しばらくお待ちください・・・
龍騎「・・・というわけで作者不在となったため、代わりに俺が締めさせていただきます。次回もお楽しみに!」
次回:再会の時間