出直して来ていいですか?   作:ブルーな雛菊

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レオン:死んだ筈じゃ…
ルナ:残念だったな、トリックだよ



3、

~レオン君の危機から3分前 警察署ホール~

[ルナ!起きて!ルナちゃん!お~き~て~!]

 

無線からオペレーターのエマの声が聞こえた。

「アラームまだ鳴ってないです。後5分…」

 

[そのアラームは20分前に、とっくにスヌーズまで終わってます!お仕事の時間ですよ!Come on, wake up!!]

 

ルナは起き上がり、大きく息を吸い込み吐き出す。

「エマさんもゆっくり寝れましたか?」

 

[お陰様で~何せ徹夜も徹夜だったからね~]

 

「何か異常とかは?」

 

[交代で監視してくれてた人からは何も連絡受けてないよ~私が珈琲入れる3分程、席を離れた間に何もなければ異常なし。]

 

(時刻は21:15…レオン君達もそろそろ来る頃ですよね…確か…)

 

ルナは伸びをして立ち上がる。足元には今まで着ていた血塗れの服

「寝ぼけてて意識無かったですけど、一応は服や体を拭いて寝てたみたいですね。それにしても随分血塗れになってますね。何があったんですか?」

 

[ソダネー、ナンカ キモチワルクテネレナイ イッテター]

 

「何で片言なんですか!?」

 

[ワタシ ナニモシラナイ ミテナイ]

 

「??」

 

寝不足と疲労で暴走したルナ本人の記憶は、2つめのメダルを手に入れた段階で既に無かったようだ。何故か血塗れになった自身の服に首を傾げながら装備の汚染具合を確認する。

 

[ロングコート:汚染大]

[ガスマスク:汚染大]

[破城槌:汚染大]

[M93R:汚染小]

 

汚染大の物は設備で除染しないと使用するのは危険だ。幸いにも、ディビジョン専用プレートアーマーの様な特殊装備は汚染されていない。コート類はそのまま破棄しても問題ない、今回は空気感染の危険もないとわかったのでマスクも無理に回収する必要はないだろう。

 

[パン!パン!]

 

署内から発砲音が聞こえてきた。

「生存者!?」

 

ルナはすかさずに生体スキャンを行い、生存者の情報を探る。

 

[ルナちゃん!東側通路から生存者が此方へ向かって来てる!]

「了解!」

 

ロビーカウンター裏の金属ケースに掛けた南京錠のロックをSHDウォッチを操作して解除し、中からカスタムガバメントだけ取り出して急いで生存者の元へと向かう。丁度その時、シャッターの下から這い出るレオン君が足を掴まれて銃を取り落とす場面が見えた。抵抗するレオン…何故か私の顔をみて諦めた様に目を閉じた。

 

(???)

 

「大丈夫よ。」

全く状況が分からないが、ガバメントで感染者を無力化して頭部をシャッターの奥へ蹴飛ばして防壁を完全に下へおろす。

 

「これで暫くは安全よ。」

 

「助かった。俺はレオン・ケネディ」

 

「私は「リタさんですよね?」」

(??なんでレオン君はリタさんと勘違いしてるのだろう?リタさんはマービンと一緒に脱出したはずだけど……?)

 

「私の事を知ってるの?」

 

「いえ…制服の名札を見て…」

 

ようやく理解できた。血塗れの服のままで寝るのは嫌だし、目を擦ったりなど、ふとした瞬間に感染してしまうかもしれないので、寝る前に比較的サイズの合う服をロッカーから拝借したのだ。目を落とすと確かにリタ・フィリップスとネームがきられている。

(どうせ偽名を使うつもりだったし、勘違いしてるなら丁度いいか。)

 

「そう……貴方の先輩のリタよ。よろしく。」

   ・

   ・

   ・

   ・

 

「こうなった原因は?」

 

警官隊の制服に着替えながらレオンが尋ねてくる。

(いきなり黒幕を言うのもな…警官が知ってそうな情報だけ伝えておくべきかな)

 

「いつから始まったかは私にも分からないわ。ただ、猟奇事件が多発する郊外の洋館へ特殊部隊が調査のために派遣された、過去に軍隊に所属した事もある精鋭達だが洋館からの生存者は僅かだった。そして彼等の証言はとても信じられるものではなかった。」

 

「それはどんな…「死者が歩き人を喰う」」

 

「アンブレラの開発した生物兵器だとも…知っての通り、この街はアンブレラのお陰でここまで成長してきた。それを覆す様なホラ話を誰も信じようとはしなかった。……真実だったのにね。」

少し寂しそうに笑うルナ。

 

「状況が悪化したのは4日程前、作成報告書からは署内の市民と警官は此所を脱出したようね。貴方と私は、彼等と入れ違いになったみたい。」

 

 

「……先週から出勤の筈が待機命令がでて…もっと早く来ていれば…」

何も出来なかった自身に悔しがるレオン。

 

「今居るだけで十分よ(一人で鍵集めとか本当にうんざりしてたから)」

 

「準備出来ました先輩。」

制服に着替え、プロテクターを装着したレオン。実はレオンの方が年上だ、先輩呼びされてむず痒い。

 

「本当に?」

その姿を見たルナは首を傾げる。

 

「…………まぁ、口煩いお説教は後にするとして…警察署、貴方がここに入って来たとき既に囲まれつつあったでしょ?今から外に出て街の外まで脱出出来そう?」

 

「いえ…無理です。」

 

「でしょうね…実はこの警察署は古い美術館を改造して作ったみたい。其所にはある石像の下に隠し通路があるみたいで、其所を使って包囲網を越えようと思うの。その鍵となるアイテムも集めたわ」

3つのメダルをどや顔でレオンに見せるルナ…レオンにはその苦労の意味を知ることはない。

 

「では、早速脱出ですね「まだ!」」

 

「署内の武器庫に弾薬と装備が余ってます。それの回収からお願いするわ。」

 

「分かりました。すみません」

 

シュンとするレオン

(おおぉ!あのスーパーエージェントのレオン君が凄く初々しい!滅茶ゃレアやん!これ!)

 

「これを持っていって。あと…感染者には誰であれ躊躇わないで。ああ成ってしまった時点で助からない。」

 

ナイフと署内でかき集めた分の9mm(90発全て)を渡しながらルナは忠告する。

 

「私が仮眠している間に署内に侵入した感染者も居ると思う…気をつけて。それと…貴方のデスクは西側オフィスにあるわ。」

こんな非常時に何を言ってるのか?と首を傾げるレオン。確かにその通りだが…あの歓迎会のメモ帳を見てしまった私は、どうしてもレオンに分かって欲しかった。

 

「あの…先輩は一緒に行かれないのですか?」

「私は貴方が装備を持ってくるまで、此所で準備を整えておくわ。それとも…乙女の身仕度をじっくり拝見したい?」

 

「行ってきます!」

駆け出すレオンの後ろ姿に思わず笑みが溢れる。

 

[虐め過ぎよルナ]

「いやいや、女性に対する耐性つけとかないと苦労するのよ…あの子は…」(就職で遠距離恋愛になることに彼女は激怒して破局。此所ではエイダに振り回され…ラクーンを抜けても4のどっかの村でも、また振り回され…つくづく運がないというか…)思わず同情してしまう。

 

「…さて、銃の整備でもしますかね~」

耐久性に定評のあるg36だが(排熱問題は除く)整備できるうちにしておきたい。

 

「~~~~♪♪」

聞き覚えのある言葉に適当にメロディーを繋げて、即席の歌を歌いながらルナは銃の分解を始めた。

 

 

~西側オフィス~

スターズオフィスからデザートイーグル、一階ロッカーからM870を二挺入手したレオンは帰り道に西側オフィスに立ち寄った。先輩に言われた通り、自身のデスクを確認してみると机の両端にダイヤル式の南京錠がされており開く事ができない。机の上にはメモ帳が置いてありメッセージが綴られていた。

 

[新人の初仕事]

レオン・S・ケネディ、貴官に重大な任務を与える。その恐るべき内容とはーーーなんと自分の机の鍵を開ける事だ!ヒントは6人の先輩のファーストネームの頭文字だ。順番は机の並びと同じにしてある。鍵は机の左右に一つずつだ。両方ちゃんと外せよな。ま…要するに仲間の名前を覚えることがお前の初仕事って訳だ。成功を祈ってるぜ。スコットの野郎から聞き出すのは、ちょっと骨だろうけどな。

ーーー優しいブラナー先輩より

 

施錠された扉をお構いなしに破壊したルナだが、この机だけは手付かずのままで放置していた。レオンにだけは知ってて貰いたかった。既にルナが介入したことで原作とは違う結果を辿っているが、それでも救えなかった命もある。後にラクーンの犠牲者と名前を忘れられ一括りに言われるだろう故人となった先輩の名前を覚えておいて貰いたかった…そういう思いでルナはレオンを此所に向かわせた。

 

レオンはその意図を汲み取り鍵の解除に取りかかる。机の上に置かれたネームプレートを一つずつ確認していく…

(リタ先輩の机だ…レポートや日記があるけど、見ても問題ないだろうか?)

 

少し躊躇われたが、この街の状況把握と自らを説得して日記のページを開く。書れてる内容は、去年採用された新人としての不安、特殊部隊のジルという職員と仲好くなったという事や、マービンという先輩が厳しいが尊敬できる、新人が入社したら私が先輩になるんだ!などなど…日記を読んだ印象としては人懐っこい犬の様な印象を受けるのだが…どうしても先程出会ったリタ先輩のイメージとは食い違う。

(人は変わる…親しい人を無くしのかもしれない…きかないでおこう)

 

再び鍵解除の為にプレートを探し始めるレオン

(エリオット先輩…銃が好きだったのだろうか?ブローニングハイパーが綺麗に手入れされて机の上に置かれている…でも、この状況で銃を持ち出さないのは…きっとこの人は…)

 

それはルナが暴走する前に、綺麗に磨きあげ彼の机に置いた物だった。レオンはこの銃を手に取ろうとして…やめた。きっとこの銃の引き金は、他のどの銃の引き金よりも重い…そんな気がした。

 

 

 

 




現在の装備
G36(SL9風)    120発
MP7     0発
ガバメント  35発
M93R    60発(ネメシスで20発使用後署内の9mmで補給)
フラググレード 3発
ドローンディフェンダー 1機

盾は歪んだ為、破城槌は扉を開けてしまったので破棄

ガバメントはインフィニティ
トラディショナル・フレームのシングルカラムマガジン総弾数7+1
砂や泥水を掻けても安全に動作するという範囲で精度が出るようにカスタムオーダーしている
ほぼストレートのフレームとスライドにはOld Soldiers Never Dieとだけ刻印が施されている

銃のチョイスは完全に筆者の好みですね(笑
性能とか良いものはゲームでも、実銃でも色々あると思います~
ですが、SL-9!この銃格好いいと思いません?(民間用でセミしかないですが……故にG36を外観だけSL-9風に(笑
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