出直して来ていいですか?   作:ブルーな雛菊

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令和!おめでとうございます~
よろしくお願いしますね~!
今回は準備回です~

それとイラストを友人に描いていただきました!

【挿絵表示】


休暇中のルフィーナ(和服仕様)です
(ルナは別ゲームで使ってる自キャラ(オリジナル)だったりしますw


5、

~機械室~

「エマ、聞こえる?」

 

[はいはい、何でしょうか?先輩。]

 

「本来、来るはずだったエージェント第二派と、拠点に持ち込む筈の物資はこの街の付近で待機してるのよね?」

 

[その通りです先輩。コードXXが発動されると情報が入った為、エージェントの増援部隊は郊外で待機しています。]

 

「なら、補給物資の空中投下(サプライドロップ)をお願い出来ないかしら?内容は私の銃の弾薬、カメラ照準に換装したタレットとドローンを各3つとSHDキャッシュ(拡張型ガチェット制御装置)、あと…シグネチャーウエポン(切り札)を。」

 

[ルナちゃん、何を用意しましょうか?50口径対物ライフル(TAC-50C)回転弾倉式40mmグレネードランチャー(M32A1)?それとも炸薬付きクロスボウ?]

 

「いいえ、ペイロードライフル(XM-109)を。」

 

[ほら来た、無茶ぶり!ペイロードライフル(重装弾狙撃銃)何て注文するエージェントは後にも先にもルナちゃん位ですよ。そもそも、今回ラクーンに降下したメンバーのシグネチャーは異常(頭おかしい)ってオペレーター内でもっぱら評判ですよ!]

[ゾンビや化物が犇めく(ひしめく)街なのに日本刀を要求したり、戦車支援戦闘車両(ターミネーター2)を要求したり、35mm2連装高射機関砲 (L-90)を要求したり、大体なんですか!L-90って!テクニカル(武装トラック)で運ぶとしてもバリケードの多いラクーンでは通行出来ませんよ!?]

 

「さぁ?文字通り()()()()んじゃない?」

 

[頭おかしい(頭おかしい!)]

 

「その点は、激しく同意出来ますね。で、ペイロード位なら用意できるでしょ?エマさん。」

 

[まぁ、問題ないです。ガチェットの換装で1時間程頂きます。投下地点は警察署で良いでしょうか?]

 

「(タイラント投下等で)状況が変わるかも知れません。準備ができましたら連絡下さい、その時に投下地点を指定します。それと、もう一つお願いが…」

  ・

  ・

  ・

 

[よくわかったわ!貴女も頭おかしい!]

 

お願いを聞いたエマの感想だ、頭おかしいとは心外だ。

 

[一体何と戦うつもり?第三次大戦でも始めるの?ルナちゃんのお願いでも絶対に無理よ!]

 

「いつも平気でやってる事だろうが!今更御託を並べるな!……やるんだ!貴女がやらないなら私がハックして起動するわ。」

 

[分かりましたよ…やりますよ…貸し1ですよ!]

 

「今度ケーキをたっぷり奢ってあげる!」

[もう子供ではないです!そんなんじゃつられません!]

「なら日本!京都へ4泊5日![一人で行っても楽しくないです。ルナちゃんと一緒なら考えます。]それで決まり!」

 

「それじゃ例の件、よろしくね!」

[頑張ってみます~]

 

無線を終えた…きっと無線の向こう側ではエマちゃんが物資の準備など、慌ただしく指示を飛ばしているのだろう。もっとも、私の方も他人事では無いのだが……

 

 

気を失ったレオンは未だに目覚めない。先程、派手に暴れた事もあり、まだ探索出来ていない場所からゾンビ達が此方に来るかもしれない。となれば、安全な場所までレオンを背負って行くしかないのだが……

 

(装備重量20kg程…更に70kgオーバーの男性を背負って行くのは不可能ね。回復するまで待つべきなのだけど、此処に長居はしたくない。)

 

Gを退けたが、トドメを刺してはいない。回復した怪物が此処まで戻ってくるとも思えないが、安全とも言い切れない。仕方ないとルナは弾の切れた銃と装備を外して、近くにあった空のロッカーに入れて特殊な南京錠で施錠する。

 

(レオンを連れて、ひとまず安全な場所に連れていった後に装備を回収しに戻ろうかな。)

 

レオンを背負い移動を始める…身長差のせいでどう頑張っても、ガリガリとレオンの足が床に擦れてしまうのだが、そこは我慢してもらいたい。背負ったまま何とか上の通路への梯子を登りきり、安全な場所を探しながら先へと進む。床に目をおとすと、B2からの階段で見かけた複数の足跡が先へと続いていた。嫌な予感がする……心の中では気付いているのだが、それを認めたくなくて考えない様にしていた事がある…

作業員詰所だろうか?橋を渡った先にある部屋にたどり着いた。部屋の奥には上への繋がる梯子があり、付近にはB2から続いていた足跡の主であると思われる歩く屍が5人程(たむろ)していた。ルナは、レオンの装備は別として、残弾が多かったので持ってきた唯一の装備、M93Rで屍を無力化する。

 

「……」

予想通りと言うべきか…歩く屍の他に動かない、6体目の完全な死体があることに気づく。噛み千切られ損傷が激しいが、鼻から着弾し後頭部にかけて脳幹を破壊しながら抜けている亡骸は見覚えがある。

 

(私がよく狙う弾道…見覚えのある顔、駐車場で助けられなかった人…エリオット。)

 

自嘲染みた笑いが込み上げてくる。苦労して鍵を探して、たどり着いた先が数日前に既に探索済みの場所だったのだから…今までの努力は何だったのか?という思いと、助けられなかった犠牲者の屍を再度目の当たりにしてどっと疲れが来る様に感じた。

 

「……」

黙々とレオンを担いで梯子を登り駐車場の先、エレベーター前の待合所でレオンを下ろす。一向に起きる気配のないレオンを置いて一旦、自身の装備を回収するために再度地下施設に戻ることにする。

 

待合所から駐車場に戻ると其処には2人の人の姿があった。

 

  ・

  ・

  ・

「あそこよ!」

 

走り出すシェリー、クレアは周囲を警戒しながらその後ろ姿を追う。駐車場の出口は頑丈なシャッターが降りており通行は不可能、近くの端末を調べるとカードキーを差し込む様なスロットがある。

 

「駄目だ、カードキーがいる…誰!」

 

シェリーの方へ振り返った時に、視界に映った人影。既に死んでいる歩く屍ですら存在感はあるのに、視界に映ったそれは直接目視しなければ気づかないほど薄い気配だった。

 

「まって!撃たないで。感染はしてない。」

 

気配の主は両手を上げ、敵意がないことを示しながら此方に近づいてきた。付けっぱなしの車両に照らし出された人物は、この地獄の様な街には似合いそうもない容姿だった。ラクーン市警の制服を着た女性、髪はバサツキ激しい運動をしたのか火照った肌、正直同性の私から見ても妖艶な雰囲気を醸し出している。実際に人を担いで移動するという重労働をしているのだが、クレアは知るよしもない。

 

「ラクーン市警よ、とりあえず銃を下ろしてくれる?」

 

クレアが銃口を彼女から下ろそうとしたときだった。婦警の背後から放たれた銃弾がクレアの足元に着弾する。

 

「いいや、全員そのまま動くな!」

中年太りした男性が、クレアが銃口を向けている婦警を結束バンドで拘束し、シェリーにクレアを拘束して共についてくるように促す。

 

「私に人質となる価値はない。構わず撃って!」

「いいや、善良な警官ごと撃つことなど出来はしないよなぁ?」

 

ネットりと声で挑発する男。確かに男性のいう通りだ、私に人を撃つ覚悟はまだない。クレアは苦虫を噛み潰す様な顔で男性の指示に従う他無かった…

 

  ・

  ・

  ・

長い間探していた署長が、最悪のタイミングで現れたのは大きな誤算だった。既にクレアにホールドアップされた状態、下手に動くと署長よりも敵と誤認したクレアに撃たれかねない。レオンを担いだせいでスタミナを使い果たし尚且つ、拘束なんてされればルナの力は所詮17才の少女の平均よりも上といった程度しかない。抜け出すことは不可能だろう。本来ならこのような状況を防ぐため、常に警戒し、銃術を極め、速度と身のこなしで補う様な立ち回りをするのだが、仲間と分かっているクレアを見かけた為に警戒を解いてしまったのがいけなかった。

(拘束される前に被弾覚悟で署長を潰す)

 

覚悟を決めて身構えるが、駐車してある車のミラー越しに、背後の署長は自分ではなくクレア達に銃口を向けている事に気付き踏みとどまった。

 

[ルナ!構わず署長を排除して!エージェントを失う損失は他では補えない!]

 

無線からエマの叫び声がするが…従う訳にもいかない。結局拘束されてシェリーと共にアイアンズに引きずられながら駐車を後にする。

 

「覚えてろ!下衆野郎!」

クレアの遠吠えを聞きながら、引きずられるルナの頭の中は疑問符だらけだ。

 

(???。……何故、私まで一緒に拉致されてるのだろう?)

 

 




時間系列
エリオットが下水道からゾンビに追われながら駐車に到着。この時下水道への鍵は解除してある。

レオンとルナがGを排除し駐車場奥の待合室に向かう

クレアがシェリーと合流。駐車場へ向かう

装備回収しに戻ろうとするルナとクレア達が遭遇

ついでに着た署長に拘束されルナとシェリーがドナドナされる。

地下を探索するクレア、レオンが目を覚まし駐車場でエイダと遭遇。レオンはそのまま留置場に行ったためクレアと入れ違いになる

となっています


~署長室~
クレアは連れ去られたシェリー達に追い付く為にカードキーを探していた。

「あの下衆野郎、絶対に許さない!」

手がかりになりそうなものを調べてるうちに署長が記した記録書に目が行く。題名は狩猟記録

オジロジカ オス 推定6才
狩猟場所:アークレイ山地
体長:185cm 体重:165kg
剥製の出来は満足のいくものだが、いい加減小物には飽き飽きだ。そろそろ新しい挑戦するべきだろう。

アムールトラ オス 推定4才
狩猟場所:ハバロフスク地方
体長:290cm 体重:240kg
めくるめく体験だった。黄色い脂肪を断ち割って温かな腸が溢れ出した時の興奮といったら!私の体からも獣の香りがする。たまらない

豚 メス 22才
狩猟場所:ラクーンシティー
体長:160cm 体重:50kg
獲物の体は、白く、柔らかで、どこもかしこも甘い。
私のものだ。永遠に。

ここでクレアは一旦、読むのをやめた。豚の平均寿命は25才ほど、体長も平均的と言えば平均的なのだが、体重が豚としては異常に軽すぎると違和感を感じた。最後のページをクレアは開く。

白兎 メス 推定10代後半
発見場所:ラクーンシティー
体長:ーーー 体重:ーーー
その毛並みは艶やかで光に反射するさまは、まるで白銀の様だ。瞳は琥珀とエメラルド。とても美しい。コレクションとして、何としてでもあれが欲しい!あの手の動物は警戒心が強い。慎重に行動せねばならないだろう。


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