『会場の準備が整いました。選手及びご観覧のみなさんは会場までお越しください。』
「おっ!行こうか、まゆっち。」
「は、はい!」
まゆっちと大和は一緒に会場まで向かう。
「そういうえばまゆっちの持っている刀袋、中に何が入ってんの?」
「えっ!?に、日本刀です。日本政府から許可を貰っているので大丈夫です。」
「なるほど。四天王の一人なのは伊達じゃないようだね。」
「なっ!」
「ちょっと四天王に興味あって調べてたらまゆっちの名前があったからね。皆には黙っておくから。」
大和は右人差し指を口元に立てる。
「あ、ありがとうございます///////」
「ああ。ところで模造刀は持ってないの?」
「い、いえ・・・・・使い慣れているこの方がいいので。」
「俺も模造刀持ってるけどここ川神だし真剣で戦うのはちょっと厳しいよ。」
「そ、そうですね。」
「今度模造刀が売ってある店行く?案内するから。」
「い、いいんですか!?」
「ああ。」
まゆっちは顔を紅くしながら明るくなる。
二人はそうこうしている内に会場にたどり着いた。
「まゆっち、なにこれ?」
「す・・・・・砂山・・・・・ですね。柱の挿さっている。」
みんながその会場に集まると学園長の声が聞こえてきた。
「それはワシが20年かけて考えた競技じゃ。」
『学園長!/じーちゃん!』
「胆力と知力を試す奥深~い協議での・・・・・その名『川神砂城崩』!!」
『かっ、川神砂城崩!?』
「交互に砂山を削り柱を倒したほうが負けという斬新な競技じゃぞい。」
・・・・・・・・
「大げさな名前ついてっけどようはアレだろ?公演の砂場でよくやった。」
「タダの棒倒しだね。」
「20年かけて考えた結果がこれか、じーさん・・・・」
キャップ、京、ガクトの順に痛烈な言葉を投げられる。学園長は全力で否定する。
「たっ・・・・・・タダの棒倒しとは違うぞい!」
大和は余計に盛り上げられた砂山を見て気付く。
「学園長、これってプレイヤーがするんじゃないんだよな。」
「おお気付いたか!その通りじゃ。山を崩すのは各部活の代表者じゃ。抽選で5つ信勝が持ち札としてそれぞれに配られる。持ち札の『削り力』と『精密度』などを計算し山前面の任意の箇所を削らせることができる。」
『数値は久々に登場のボク、クッキーが計算するよ!』
「知力と加減の勝負か。」
「なかなか面白そうですね。」
「じゃっ・・・・じゃろっ!?」
哀空吏と冬間がそう言うと学園長は明るくなる。
「よし。では対戦用に部活札を配るぞい。」
その結果
楠神哀空吏の持ち札
サッカー部 二年・ジトー 削り力80、精密度40、等身15
中国拳法部 三年・烈 90、 75、歴史4000
女子テニス部 二年・鷹嶺 60、 50、ラブプラス
言霊部 三年・京極 5、 90、呪100
骨法部 二年・アンディ 60、 60、ライン稼動2
葵冬馬の持ち札
ラグビー部 二年・昭英 削り力 90、精密度 70、泣き90
野球部 三年・松井 80、 50、背番号55
弓道部 三年・矢場 40、 95、語尾~候
茶道部 二年・茶野 10、 100、モブ度100
帰宅部 一年・黛 50、 50、友達10
「まゆっち選ばれたな。」
「てかなんで余計な数値まで出てんだ?」
「それよりも友達10人か。」
『それでは川神戦役三回戦川神砂城崩・・・・!』
『はじめいっ!』
鉄心の合図と同時に冬馬と哀空吏は握手する。
『実況はおなじみお昼ごはん中の川神百代と。』
『TESSIN☆じゃぞい。』
『コインストの結果、先攻は葵冬馬!黄色い完成が沸き起こる!』
「がんばります。常識で考えれば強力名札は先に使っておくべきで弱い札は細かい調整用に取っておくべきでしょう。では初手は素直にラグビー部で三回。」
「うぉぉぉぉぉぉっ!(×3)」
『おーっと、これは強力!殺人タックルでかなりの砂が吹き飛んだ!』
「きゃー!さすが葵クーン!」
「すごーい!」
『いや、葵は何もしてないぞ!』
百代は冷静にツッコム。
『続いてF組ターン!』
「無難に骨法部のアンディくんで三回。」
「ザンエーケン!ザンエーケン!ザンエーケン!」
『うーん、そこそこ!技名はかっこいいがそこそこ!』
『つまらんのう。』
二巡目に入る。
「野球部三回。」
『二巡目でかなり削れたなー。』
『葵冬馬は見かけによらず大胆じゃの。』
「中国拳法部三回。」
『これはさしもの哀空吏を減らざるを得ないか。中国拳法部裂くん見事な寸勁!』
「私は一向に構わんッッ。」
三巡目に入り冬馬の番。冬馬は矢場に声を掛ける。
「矢場先輩、ひとつお願いが。」
「な・・・何で候。」
「ええ。次の的の狙いをですね―――」
矢場は頬を赤めながら聞く。
「弓道部二回」
『S組の三巡目は弓道部主将矢場弓子。』
矢場は矢を弦に掛けゆっくりと引き、二矢を射る。二矢は柱の根本に当たり柱は傾く。
『見事!二矢を寸分違わず柱の根本へ!飛び道具を生かして頂点の一点を狙い撃ち!やるなユーミン。』
『柱本体に当てたことで倒れやすい状況になりおったのう。』
「注文通りです。ありがとうございます、弓子さん。」
「この程度当然で候。」
冬馬に拍手でお礼を言われている矢場。顔では冷静だが中身は―――――
(やったぁ!冬馬くんに褒められたっ。いいところ見せられて嬉しいなっ!)
意外と乙女である。
「哀空吏、やられたな。」
「ああ。まさかこっちの考えていた策を先に使われるとは思わなかった。ここは弱い札を使う。言霊部を一回。」
『F組最弱カードをここで切った――――!』
「では削らせていたただこう。と、その前に言霊トークは如何かね・・・?」
『あとでな!』
京極は砂山を削るが削っているのはほんの手のひらの量。
『うわぁ!弱い!言霊部京極、肉体労働は甚だ不向き!ほとんど削れていなーい!』
「こりゃ意表を突かれたな。」
「まああの柱の状態ですから仕方ないかもしれません。こちらは堅実にいきましょう。帰宅部で一回お願いします。」
「はははははははいっ!?」
『これはカタい!削り力50の帰宅部を一回使用!』
「いわぁ、やべぇぞまゆっち!みんなの視線が集まってっぞ!」
「まゆっち~。」
まゆっちは声のする方を向くとそこには大和の姿があった。
「落ち着いて頑張れ~。」
手を振りながら応援してくれる大和にまゆっちは耳まで顔を紅くする。
「おい大和、お前って本当に無自覚なのか?」
「はい?」
「ガクト、気持ちは分かるがこいつは生まれつきだ。」
「猛竜、俺はこいつが羨ましいぜ。」
そんなガクトと猛竜のやり取りを無視してまゆっちは松風と会話(?)を進める。
「まゆっち、ここでいいところ見せてあいつの心を鷲掴みだ!」
「そ、それは可能なのですか松風!」
「できるって。まゆっちならやれる!」
腹話術で自分を励ますまゆっちに周囲は不安でいっぱいになる。
「では・・・・・いきます!」
まゆっちは刀袋から日本刀を取り出し構える。
『がんばれまゆっちー・・・・っておや?』
まゆっちを応援しているクッキーは数値の変化に疑問を抱く。
削り力150、精密度150、友達10
『スカウターの故障かな?』
そんなクッキーを余所にまゆっちは抜刀し・・・・・
「はっ!」
一振り。たったの一振りで砂山の半分近くを消失させた。砂山を削った斬撃はまだ海を裂いている。まるでモーセの様に。
「わお・・・・・・」
「・・・・これはこれは・・・・・」
『そ・・・・想定外ッッ!!削り力が並みのはずなのに帰宅部・黛由紀江!まさかの大斬撃!柱はかなり危険域に突入!あとちょっとで倒れそうだっ!』
百代はマイクを切って笑う。
「あっはっはっ!・・・・・・・・・・まゆまゆ、やっぱりやるなぁ。」
百代の顔は一変して獲物に飢えた狩人のような目であった。
「やばくねえか、百代さん。」
「ああ。かなりの目つき、まるでハンターだ。」
「ああ。もし姉さんと決闘で戦うことになったら俺は本気であの人を倒すわ。」
「大和、本気で倒すつもりか?」
「猛竜、俺はやるといったらやるぞ。」
「そうかよ。で、哀空吏、どうするんだ?」
「この状況で抗うのは見苦しい。サッカー部で一回。」
ジトーくんの一撃で柱は倒れた。そして大和が指名された。
「おい大和、負けてしまったな。」
「仕方ないよ。まさかまゆっちがあそこで本気を出すとは思わなかったから。ところで姉さん。」
「なんだ?」
「姉さんは自分の持っている力をどう扱うつもり?」
「ん?闘う以外何に使うのだ?」
「・・・・・・・・・」
「どうかしたか?」
「姉さん、俺さ。」
「ん?」
「もし姉さんが力や強さの意味を本当に履き違えていたら・・・・・・・・倒すつもりだよ。」
「っ!・・・・・・・面白い。ならその日を楽しみにしてるぞ。」
『それでは川神戦役四回戦を始めます。テーマは『スピード』浮橋渡り!海上に浮かべられた足場を掛け渡れ!!もちろん海に落ちたら失格だっ!』
「ここはキャップだな!」
ガクトがキャップに視線を向けるがキャップの右足には包帯が巻かれていた。
「どうしたんだよキャップ!」
「わりぃ。さっきはしゃいでたら砂に足をとられてそのまま捻挫になっちまった。」
「じゃあどうするの?大和を取り戻せなくなるよ!」
「心配すんなモロ。俺が行く。」
モロの肩に猛竜が手を置く。
「大丈夫なの?」
「ああ。要するに海に落ちなかったらいいんだろ?軽く跳べばいけるって。」
『へ?』
「まあ任せろって。」
猛竜は自信満々に言い、準備運動する。
「で。」
「S組からは誰が・・・・?」
京とワン子が心配するがその相手は・・・・・
「S組にして陸上部の斉藤だ。」
モブ感がある男だった。
『俺たちもいるぜ!』
「D組の豊田!」
「E組の荻野!」
「A組の野口!」
更にモブが増える。
「川神戦役もけっこうだが水上体育祭であることも忘れてもらっちゃ困る。」
「敵は一人ではないでござるよ。」
「F組に吠え面かかせてやるぜ。」
この試合、結果が見えている気がする。
「うっっっっっしゃ――――――――――――!」
猛竜は二回足場を蹴ってゴールする。
『F組勝利!なんと足場を二回跳んでゴール!予想外はまだ続く!侮れないぞF組!』
「猛竜、悪いな。」
「礼には及ばねーよ。それより次の勝負負けられないだろ。」
「だな。でも次が何の競技化で変わるぞ。」
『さて、これで残すところあと一戦!勝利の女神はどちらに微笑むか!』
「最終戦はすでに決定しておるぞ。テーマは『精神力』じゃ!」
学園長が会場に出てきて説明する。
「競技はワシが五十年かかって考え出した決闘法!!」
「またか!」
「更に年数増えたぞ!!」
「その前にあんた何歳だ!!!」
「その名も―――
『益荒男決定戦』!!!」
『益荒男決定戦!?』
「益荒男に必用なものは不動の精神力!それを競うのじゃ。」
「おぉ、川神学園ぽいテーマ!」
「どんな種目だ!?」
ワン子とクリスが興味心身になる。
「ククク、ではルールを説明するぞ。まず各クラスから男をひとり選出し貼り付けにする。」
「はりつけ・・・・!」
「なんとい屈辱的なっ!」
「その状態で他クラスの女子の前に連行されるのじゃ。そして・・・・!」
皆が息を呑む。
「女子はあらゆる手段でその男を誘惑する!男はこらえる!股間が反応したら負けじゃ!反応するまでの時間が遅ければ遅いほど高得点。」
・・・・・・・・・やっぱりダメだこのジジィ―――――――――――!!
「哀空吏、どうして股間の反応を試すんだ?」
「大和、お前は知らないでいい。」
「判定装置で反応したと判断されると男の体に電流が流れる仕組みになっておる。こんな風に。」
学園長が視線を向ける先には十字架に貼り付けに去れているS組担任の宇佐美先生が児島先生の水着姿に見とれていた。
「あー児島先生、見すぎがステ・・・・ほあぅっ!」
黒焦げになるほどの電流が流れる。
『危ねえよ!』
「さあ!代表者を選ぶのじゃ!」
F組側。
「で、どうする?」
「まず俺は辞退する。」
哀空吏がそう言うとキャップとゲンさんも同じくという。
「俺もだな。」
「猛竜もか。となると・・・・・・」
有力候補――――――――――――直江大和。
「俺かよ。」
「頼むぜ大和!」
「勝てよ!」
「とりあえず・・・・・・・頑張る。」
S組側
「先に自信をもって言わせていただきます。私は女性に囲まれた瞬間に電流ものですよ。」
「一見さわやかだけど股間が反応しますって言ってるよな、若・・・・・」
「はんのう?」
さわやかに辞退を表明している冬馬に準がツッコミをいれ、『反応』の単語に小雪が疑問を持つ。
「そうじゃ。九鬼英雄なぞよいのではないか?」
「む?」
不死川が英雄を推薦する。
「フハハハ、たしかに我はまごうことなき益荒男よ!」
「その通りです英雄様っ。」
「だが辞退する!はりつけにされるなど恥辱でしかたないわ!」
「その通りです英雄様っ。」
英雄の言葉にあずみは相槌を打つ。君主に忠実なのは結構だ。
「だったら俺にいかせてくれ。」
そう言い出したのはロリコンハゲの準であった。
「井上!」
「俺も水着コンテストの借りを返したいんでな。安心しろ、俺は普通の女にはまず反応しねぇぜ。」
「アホか!そのかわりにそなたはロリには瞬殺ではないか!」
「いや。俺には秘策がある・・・・!」
『秘策?』
「ああ。だからまかせてくれ・・・・!」
『各クラス出そろったようじゃの・・・・・。それでは、益荒男決定戦・・・・はじめいっ!』
学園長の合図と同時に益荒男決定戦が開始される。
F組のヨンパチは委員長を連れて手ごわいS組の準を先に潰そうとする。
「さあ、こいよ。どんな色仕掛けでも俺は屈しないぜ?」
「テメーの弱点は熟知しているんだ。往生しろや。」
ヨンパチは親指を立てると下に向けて下ろす。
「委員長、はいこれキャンディ。この飴をぺろぺろ舐めて。」
「!」
「?」
「野郎・・・・・・まさか、なんておそろしい手を考えやがる!そんな者見せられた日には・・・・!」
「うーん?よくわかりませんけど。じゃあ、なめますね。」
ヨンパチの考えが分からないまま委員長は従う。
「あーん。」
「待ってくれ!それはッ・・・!」
「ん・・・」
(勝った――――!!)
Fクラスの誰もが思った。ロリコンハゲにとってこの行為は最大の弱点である。
「ん~♪はーん☆えへへ、甘いです~~~~☆」
しかしある異変に千花が気付く。
「ちょっとサル!電流が流れないわよ!?」
「バカな!どうなって・・・・ああっ!」
ヨンパチの目に映っているのは目を閉ざしている準の姿があった。
「コイツ・・・・・・!目をつぶっている!」
「ははは、どうだ!俺は確かにロリコンだが見えなければどうということはない!」
「ぐっ!しまった!単純だが恐ろしく効果的だ!」
「そしてこいつは委員長以外まず落ちない!打つ手がねえ!」
「ばーか。」
ガクトとヨンパチがその声の主を向くとそこには猛竜の姿があった。
「こういうのは発想の転換をすればいいんだよ。見てな。委員長、そのまま舐め続けといてくれ。」
「あ、はい。」
猛竜は準の耳元まで近づくと小声で話す。
「おい。」
「ん!なんだ?言霊でも使って俺を落とすのか?」
「いいや、目を瞑ってたら容易いだろ。想像してみろ、一人寂しく風呂に入っていると妹が急に背中を流すと言って風呂に入ろうとする瞬間を!」
「ぬぉおお!」
「さらにそこで『にいさまのここおっきい。』といわれる瞬間を。」
「すばらぎゃああああああああ!」
準の股間が反応し電流が流れる。
「流石だな。目を瞑っているのとそうでないのでは想像力に大きな違いが出るからな。」
哀空吏が褒める。
「まあな。あっちの経験ならこの中だとダントツだぜ。」
『なんだと!』
猛竜の言葉にFクラスの男子(キャップ、大串、ゲンさん以外)は衝撃を受ける。
「お、おい猛竜・・・・・・それって経験済みか?」
「ん?ああ、せがまれることが何回もあったからな。」
『ぐはぁ!』
Fクラスの男子は吐血をして倒れる。
一方大和はというと
「zzzzz・・・・・・」
張り付けれていても寝ていた。大和は今S組の不死川、マルギッテ、あずみの手によって仰向けにされていた。
「こやつ、肝が座っておるな・・・・・」
「だが隙が無い。」
「その気になればこんな拘束なんか壊しちまうな。どうする?」
「どうしようも出来んのじゃ。いくら高貴な此方でも・・・」
「呼んだ?」
『わぁ!』
いきなり起きた大和に驚く三人。大和はあくびを掻く。
「よく寝た。」
「おめぇ、よく寝られたな。」
「夜じゃないからね。で、何この状況!」
「今更気付いても遅いのじゃ。」
「そうかいそうかい。で?」
「・・・・・・・なんだ?」
「いやどうすんの?」
「・・・・・・・お主、この姿を見てなんとも思わんのか?」
「はい?」
大和は疑問符を浮かべる。三人は固まって会談する。
「どうするのじゃ?あやつ一筋縄ではいかんぞ。」
「そうですね。こういうのには一番学園内で疎いです。」
「逆に肉体的行為をしたら反応するんじゃないか?」
「おお、あずみ!なんと良い作戦じゃ!してどのような方法で?」
不死川がそう言うと皆して頭を悩ます。ピュアで強い男をどう落とすか。全く持って策の無い戦法。
「これというのが思いつかん・・・・・・」
「史上最大の敵ですね。」
「難攻不落・・・・・・と言っても過言じゃないな。」
三人が考えている間に他のクラスはリタイアしていた。
『ん?ありゃ。一人だけ残して他はリタイヤしておるわい。終ッ了―――――――!益荒男決定戦F組完勝―っ!!』
『はい!?』
S組の三人はその言葉に驚きを隠せなかった。
「勝ったああああああああああっ!」
「よおおおっしゃああああああああっ!」
F組は歓喜に沸く。
『これにより川神戦役の勝利決定ッ!!』
冬馬はその放送を聞いて英雄に話しかける。
「負けてしまいましたか。もう少し真剣にやるべきでしたか、英雄?」
「言い訳など不要!負けは負けである。クラスとしていずれ借りを返せばよい。」
「(大物ですねぇ・・・・・・・・)」
堂々としている英雄に冬馬感心した。