牙狼〈GARO〉 大和の輝き   作:ザルバ

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 夏休みのある日、百代は川神院に着くとワン子がで迎えてくれた。

「お姉様~~~~!」

「っ!」

「お帰りなさいっ!おつかれさまっ!」

「ただいまワン子って・・・・・どうした?みんな揃って。」

 百代の前には風間ファミリーと大和たちがいた。

「献上品でおかしいっぱいもらったからおすそ分けしようと思って。」

 ワン子が丁寧に説明する。

「ねえねえお姉様!バイトの絵のモデルやったんでしょ?」

「まぁな。」

「アタシも見たかったわー。」

「モモ先輩はスタイルがいいから描き甲斐があるだろうな。」

「そうだね。」

 クリスの言葉に京が相槌を打つ。

「何もしないでじっとしているとか結構しんどいんだぞ。」

「借金返すのには仕方ないでしょ。」

「ヴッ!」

 大和に言われると百代は嫌な顔をする。

「っ!」

 百代は何を思いついたのか大和の首に手を回す。

「おい大和ぉ。」

「何?」

「お前も見たかったか?私のヌ・-・ド」

『なにいいいっ!?』

 百代の言葉にモロとガクトが反応する。

「んなわけないでしょ。モロもガクトも真に受け・・・・・」

『?』

 急に黙った大和に哀空吏と猛竜以外は疑問符を浮かべる。だがそのすぐあとに百代は何故そうなったのかすぐに分かった。

 大和は百代の腕から抜けると百代を守るように右、左と拳を突く。大和が拳を突くと同時に二人のマスクとジョッキをした二人の男が倒される。

「どうやらお客さんのようだね。」

(私よりも早くに気配を察知していた・・・・・・・・・大和、お前は一体!?)

 二人の男は目標を大和に変更し大和に襲い掛かってくる。

「あんま人とは戦いたくないけど・・・・・やるっきゃない!」

 大和は構える。二人の男は大和を挟み込むように拳を突いてくるが大和は身体を後ろに反らし回避、同時に二人の男の腕を両手で掴み、跳び、空中でバク転し着地すると二人の男は地面に叩きつけられる。

「大和!」

 ワン子が大和に助太刀をしようとするがそれを哀空吏が手をワン子の前に出し止める。

「っ!?」

「落ち着け。今は邪魔にしかならない。それと大和の動きをよく見ておけ。」

 哀空吏にそういわれるとワン子は素直に従った。

 男達は立ち上がると一方は大和に向かい走り跳び蹴りをしてくる。大和はそれを跳び下痢で相殺し、男を弾き飛ばす。しかしそこをもう一人の男が姿勢を低く保ちながら大和に接近しアッパーを喰らわそうとする大和は右腕を振り反転、そして両手を重ねその拳を受け止めると同時に上に跳び距離を取る。

男は大和に近づき右正拳突きを喰らわそうとするが大和は身体を横にすると左、右、左と攻撃を受け止めた後に相手の喉を攻撃し、右拳で溝打ちを叩き込む。男は腹を抱えたまま倒れる。

しかしその男の後ろから大和の背ほどの高さを跳び、踵落としを喰らわせようとしてくる。大和は左手で振り下ろされる脚を逆手で掴むとそのまま棒を振るかのように腕を振る。男は反撃もする暇も無くそのまま顔面から落とされそうになる。大和は片腕で男の身体を反転させ背中から落とす。男は背中からの痛みで起き上がれなくなった。

「Hey・・・・・even if you can speak English , I may not talk, but I talk in English. You’re storong. (おい・・・あなたが英語を話せようが話せまいが俺は英語で話させてもらうよ。あなたたちは強い。)But ・・・・, movement includes waste.(だが・・・・動きに無駄がある。)The combination is good, but attacks it by the system which how to attack becomes in favor of a partner. (コンビネーションはいいが攻め方が相手にとって有利になってしまう体制になってしまう体制で攻めてきてる。)I ascertain the method that the other party can’t prevent on at instant and should developed eyes to attack it.(相手が一瞬で防げない方法を一瞬で見極め、攻めるように目を養ったほうがいいよ。) How to attack according to the training can be caught by a partner in a habit immediately.(訓練どおりの攻め方は相手にすぐクセをつかまれるからね。)」

 そう言うと大和は男に手を差し伸べた。男は大和の手を取り、立ち上がる。

「おうおう、すごいなおい。」

『!!』

 声のするほうを皆が向くとそこには驚くべき人物がいた鉄心と共にいた。

「あらま。総理大臣が何でここに?」

 大和は間抜けなリアクションをする。

「おいおい、このガキ反応薄いな。」

「まあ大和じゃから仕方ないのう。しかし大和よ、百代の相手を取ってやるな。ほれ、ああなっとる。」

「ん?」

 鉄心が指差す方を見ると百代は頬を膨らまし、いかにも不満といわんばかりの表情を出していた。

「あらま。こら大変。」

「おいおい、大和、驚かないのか!」

 猛竜が大声を上げて大和に話し掛ける。

「ああ、このこと?前に符礼法師と一緒にここに来たときに見た人だったから普通にここに来るのは予想できたよ。」

「このガキ結構頭切れるな。おい、名前なんていうんだ?」

「大和、直江大和です。」

「大和ねぇ・・・・・まぁ、よろしくな。」

「はい。」

 大和はお辞儀をする。

「しかし川神さん、どうしてこんなことを?何かの抜き打つテスト?」

「まぁそんな感じじゃ。師範代クラスの実力はあると見込んでいるがまだまだ鍛える余地がある。大統領に師範代クラスの才能があるからいつでもあずかると報告せい。ところで大和よ・・・・」

「ん?」

「お主、さっき符礼法師と言ったがあやつに会ったのか?」

「はい。」

「そうか。で、あいつは元気にしとったか?」

 鉄心がその言葉を言った瞬間急に大和たちは静まり返った。

「どうしたんだよ哀空吏も猛竜も黙っちまって・・・・・知ってんのか?」

「・・・・ああ。」

「・・・・符礼法師は俺たちの恩人だ。だが・・・・・・」

 大和は重い口を開いた。

「・・・・死にました。」

『っ!?』

 その言葉を聞いて皆は驚愕する。

「それはスマン事を聞いたのう・・・・・・・」

「いえ、気にしないで下さい。」

「まあ、暗い話はここまでにして総理、今度は私が戦うから―――――――――もっと強いのを連れて来い。」

 その表情を見た瞬間総理は一瞬恐怖した。表面で話笑っているが心中は戦いに飢えている獣。今の彼女は誰にも抑えられないほどにまでなっていた。

 そんなことに気付かずキャップは百代には早くお菓子をくれるように促す。百代は溜息をつきながらその言葉に従った。

「おいおいじーさん、百代ちゃんマズイだろう。危険だぜ。ありゃ戦闘に魅入られすぎだ。人としてのバランスが崩れかかってるぜ。」

「じゃよNE-?」

「ファンキーに言ってる場合じゃないぜ。」

「てか姉さんの場合金銭感覚から崩壊していますよ。」

 大和も二人の会話に入る。

「百代は戦いは最強じゃがそれ以外が・・・・・・」

「スタイルは?」

「あ、そこもいいのう。それ以外はダメじゃな。」

「まあモモヨちゃんも恋をしたら変わるかもしれないぞ。」

『恋!?』

 総理のその言葉を聞いて鉄心は吹いた。

「ぶっふー!!!モモが・・・・モモが恋ッ!」

「じーさん、孫に失礼すぎねぇか。」

「てか百代姉さんに惚れる人は多くても百代姉さんが惚れる人ってこの地球に存在するのかがそもそも疑問なんですが。」

「まぁそれもあるな。」

 

 夜になり、今日は巡回で無い大和は一人屋上で月を見ながら黄昏ていた。そこへ京が屋根の淵から顔を出し話し掛けてくる。

「大和・・・・」

「ん!京・・・・・どうしてここに?」

「大和と話したくて。あと大和が好き。」

「俺も好きだよ。」

「むー・・・・そういう意味の好きじゃないのに?」

 京の行ったことに大和は首を傾げた。

「でも大和だから仕方ないね。」

 京はため息を吐く。すると大和の部屋から声が聞こえてきた。

「大和、入るぞって・・・・・京、何をしてるんだ?」

 クリスの声が聞こえた大和は顔を見せる。

「おお、クリス。」

「大和、何をしているのだ?」

「月を見てた。三人で一緒に見るか?」

 大和の言葉に二人は返事をするがどこか不満そうな顔をしていた。」

(せっかく大和と二人っきりになれると思ったのに・・・・・)

(大和は優しいはいいのだがもう少し節度というものを・・・・・・いや、ダメか。)

 二人はどうしようもないと諦めた。

 大和を挟むようにクリは右、京は左に座った。

「う~ん・・・・・」

「どうしたの、大和?」

「ああ、百代姉さんのことでちょっと。」

「モモ先輩のことか?何を悩んでいるんだ?」

「境界線を越えないか心配でね。」

『境界線?』

 大和の言葉に二人は間抜けな声を上げる。

「そ。姉さんは戦いを楽しんでいる。もちろんそれがいけないわけじゃない。古代ローマでは剣闘士同士の戦いは今で言う娯楽だった。だが百代姉さんの今の状態はそれを凌駕する勢いだ。もし、このまま戦いのみに生きる道を選んだら・・・・・」

『え、選んだら・・・・・・・』

「命を落とすか・・・・・・大事な人を亡くす。」

『っ!?』

 二人は大和の言葉に驚愕する。軽率で無い大和の発言は二人の心に響いた。二人には大和がまるで経験したかのように話しているようであった。

「大和、そうならないようにする方法は・・・・・・・あるの?」

「一応。でも自身は無い。」

「どんな方法なのだ?」

「簡単に言えば百代姉さんを倒すことだ。言っている意味がわからないだろうけど百代姉さんは戦いを快楽としている。一種の麻薬だ。その効果を切らすには中絶、つまり百代姉さんにとっては負けることで自身の考えや行いを改めさせるんだ。最も、簡単には成功しないだろうけどね。」

「どうして大和はそんなにモモ先輩を気に掛けるのだ?」

「ん!んー・・・・・・・なんとなくかな。」

「どういうこと、大和?」

「なんかさ、百代姉さんって昔っから危ない方向に走っているんだよね。そんな姉さんを救ってあげたいのかもしれない。まあ俺自身、よくわかんないんだけどね。」

 大和は右手の人差し指で頬を描きながら言った。そんな大和の表情を見て少し頬を赤めると同時に百代への嫉妬心を抱いてしまった。

 

 翌日の朝、大和たちと風間ファミリーは一緒に登校していると川辺に人だかりが出来ていた。キャップはその人だかりを見るなり面白そうと言って掛け走る。大和たちもキャップに着いて行くと百代の姿があった。

「おお、大和たちか。」

「おはよう姉さん。今日も挑戦者?」

「ああ。ほれ。」

 百代が指差す方には見て目がアレな人たちがいた。

『アンドレイ!』『バイソン!』『ヤムハン!』『ヴェガ!』

「各国自称格闘王の皆さんだ。」

「うわー、こら大勢いることで。」

「一回やっつけたんだが徒党を組んできた。」

『女一人に瞬殺されて国に帰れないネー!』『組織のものに示しがつかねわぁ!』

「だそうだ。」

「姉さんの暇つぶし程度の相手と見る。」

「だろ。じゃあ始めるか。」

 百代は挑戦者達と戦い始めた。挑戦者たちは百代に挑むがことごとくやられてゆく。

 戦っている百代の姿か可憐で活活き活きとしていた。そんな百代を見て大和は不安で仕方が無かった。

 いつかホラーになってしまうのではないか。

 いつか陰我を作り出してしまわないか。

 いつか大事な人を亡くしてしまうのではないかと。

「よーし終了!」

 百代が挑戦者全てを倒し終える合図を言った。

「今日は丸めてぽよぽよ風に積んでみたぞ!」

 映像が優しくしてあるが見た目は結構グロテスクである。

「ん!どうした大和?」

「・・・・・・・なーんか、早く姉さんと戦いたいなーって思ってきた。」

『っ!』

 大和の言葉に皆が反応した。

「ほう・・・・・・ではここでするか?」

「んにゃ。それはまだ早いよ。でも、その時を楽しみにしてて。」

「ああ。その時まで勝負はお預けだ。何度も同じ事を聞いたがやはりお前と戦うのは楽しみで仕方ないな。」

 大和はその日がすぐ来ると想った。

 すぐ近くにいる人物によって引き起こされるのだと。

 

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