牙狼〈GARO〉 大和の輝き   作:ザルバ

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 昼の川神の町。一人の男が街中を徘徊していた。儀流力である。

「昼間とは言えどゲートはあるから気を抜かないように回っているが・・・・・今日は無いな。」

 通常ならば一箇所はあってもおかしくないゲートがここ最近無い日が続いていた。嵐の前の静けさか儀流には不安がよぎる。

「・・・・・・・・考えても仕方ないか。」

 そう思った儀流は一軒の店に入る。

「いらっしゃいませー。あっ!お客さん今日も食べにきてくれたんですね。」

「ああ。」

 その店は仲見世通りにある和菓子屋である。儀流の接客に対処したのは千花であった。

「いつもので。」

「は~い。」

 千花は儀流に注文を受け、店の奥へと行く。

「あれ?師匠じゃないですか!」

「っ!猛竜。」

 猛竜と儀流は出くわした。

「隣いいですか?」

「ああ。」

「じゃあ座らせていただきます。あ、スンマセーン。俺にもこの人と同じのをお願いしまーす。」

「はーい。」

 猛竜は儀流の隣に座る。

「どうでしたか、師匠?」

「ああ。今日も無かった。こうなってくると今後が不安だ。今日はお前とだったか?」

「ええ。なんか嫌な予感しかしませんね。」

「そこだ。嵐の前の静けさとはまさにこの状況のことを示している。いつもどおり油断せずやるぞ。」

「はい!」

 二人が話し終えると千花が抹茶葛餅を盆に載せてもってきた。

「はーい、お待ちどうさま。あら!猛竜も来てたんだ。」

「まあ。」

「知り合いなのか?」

「ええ。同じクラスの女の子です。」

「そうか。弟子が世話になっている。」

 そう言うと儀流はお辞儀をする。」

「い、いえ!そんなこと!それより弟子って?」

「ああ。俺この人からいろいろと武術を教わったんだ。だから俺は弟子。」

「なーる。じゃあ頑張ってね。弟子さん。」

 千花はそう言うと接客に戻っていった。

「学校はどうだ?」

「そーっすね。最近になって魔戒騎士としてでなく生徒って感じがなんとなくですが掴めてきました。」

「そうか。」

「そういや師匠はここによく来るんですか?」

「まあな。疲れたときには甘い物だと言うだろ。」

「確かに。」

 

 夜になり、猛竜と儀流は町を徘徊していた。

「ホント何にも起こんねぇ。逆に怖いわ。」

「俺も同じことを考えていた。」

 二人は並び歩いているととてつもない邪気が感知した。

「っ!おいおい!」

「行くぞ!」

「はい!」

 二人は邪気のする方まで掛け走る。着いたのは人通りの無い道路。家一軒も無かった。

 二人の前にホラー・ライゾンがいた。

「こいつは・・・・」

「厄介だな。猛竜、最初から本気でいくぞ!」

「はい!」

 猛竜は魔戒剣を抜刀、儀流は魔戒斧を手に取ると二人とも同時に足元の空間を斬る。斬られた空間はやがて円を描き二人の鎧を召喚する。

 ライゾンは雄叫びを上げながら二人に接近するが二人は左右に飛ぶとライゾンの腹部に向け緩やかな放物線を描きながらライゾンに接近する。ライゾンの触手が二人を捕らえようとするが漸は左手で触手を掴むと魔戒剣で触手を斬り落とす。戯牙は急停止すると斧の柄を地面に叩きつけ鋭く尖った岩を地面からだし触手の動きを封じると魔戒斧で斬り裂く。ライゾンは悲鳴を上げ儀流の方を向き自身の鋭い牙で戯牙を喰らおうとする。

「させっか!」

 漸が魔戒剣を左手に持ち直し右手をソウルメタルの盾に変形させるとライゾンの頭部を盾で叩く。ライゾンがふらついたところを戯牙は見逃さずライゾンの喉元に回りこむと魔戒斧でライゾンの首を斬る。ホラーの血が流れるが鎧によってその血は弾かれる。

「おおおおおおおおおおおお!」

漸は雄叫びを上げながら跳び、ライゾンの首を斬り落とす。

 そしてライゾンは封印された。二人は鎧を召還した。儀流は魔戒斧の柄を地面に叩きつけると先ほどまでの戦い荒れていた道路は何事も無かったかのように元通りに戻った。

「ホラー・ライゾン・・・・・・こんな場所には滅多に来ないはずだ。」

「退魔の札も川神の町にも張っているのに・・・・・・・まるで効果がありません。」

「それは何時貼ったんだ?」

「え?先週張り替えたばっかりです。」

「そうか。」

「どうかしたんですか?」

「いや、私の思い過ごしかもしれん。」

「そっすか。」

 儀流の頭の中にはある過程があった。

 

 翌日

「・・・・・・・・・やはりか。」

 儀流は退魔の札が張られている場所いた。しかしそこにあったのは鋭い爪で引き裂かれた退魔の札と傷跡だけであった。

 

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