〈総理は、青少年の育成を妨げる有害な図書、及び関係する―――――〉
街中を一人の男が徘徊していると耳に入ってくるニュースに反応した。
「あー、つくづく日本が戦争に負けたんだと思うぜー。」
男はそう呟いて通り過ぎた。
金曜集会が行われている秘密基地ではキャップが主宰になって話が始まっていた。
「今日の金曜集会の議題だが、来週は待ちに待った例の祭りだ!そこで、俺たち風間ファミリーも祭りに参加しようと思う!」
「えー!マジで!」
「そいつは面白そうじゃないか。で?何をやるんだ?」
キャップの言葉に乗り気ではないモロに対しガクトはノリノリであった。
「もちろん、神輿を担ぐ!」
「それはちょっと恥ずかしいけど・・・・・・」
「イヤ―――――!パス!パス!パス!絶対にムリ―――――!」
ワン子が断固反対していた。そんなワン子に百代が絡み付く。
「何を言っているんだワン子。ここは県民として意欲的に参加すべきだろ?」
「そんなこと言ってもアタシあんなの担げないわよ――――。」
「ワン子はウブだねー。その内あの逞しい御神輿が好きで好きでたまらなくなるわよ。」
「ならないわよ!」
京の言葉にもワン子は反応する。そんな中クリスは『神輿』と言う言葉に憧れを抱く。
「日本の祭りと神輿かー。大和丸夢日記で見てみて以来ぜひ一度生で見て見たいと思ったが自分で神輿を担ぐことが出来るのなら願ってもないことだ。賛成するぞ!」
クリスは鼻息を思いっきり噴く。
「まゆっちは?」
キャップがまゆっちに声を掛ける。
「わ、わ、わ、私ですか?御神輿と言うと普通は男性が担ぐものでは?」
「ジャーオラが代わりに担ぐぜ。」
「大和たちは?」
「祭って久しぶりだから参加するのも悪くないかも。」
「だな。ここの祭りってどんな祭りか知らねえし。」
「参加しよう。」
「じゃ、決まりだな!」
「えー、あたしその日仮病で休むー。」
「先に仮病って言ったら休めないんじゃない。」
「え?なんで?」
モロのツッコミにワン子は分からなかった。
「そうと決まれば俺たちの神輿を作るぜ!」
「材料だったら僕の方が。昔の大和を見習って色々ツテがあるから。大丈夫だよ。設計は僕がやるよ。」
「よっし!力仕事は俺様に任しておけ!」
「よーし、みんなー!今年はデカイの一発ぶち上げるぞー!」
『おー!』
「イヤァアアアアアアアアア!」
皆がやる気に満ちている中ワン子だけは悲鳴を上げた。
そして一週間後の秘密基地屋上。
「ホントに完成してる・・・・・」
「こここ、これなんだ大和!」
「いや、俺に言われても。第一こんな祭って知らなかったし・・・・」
「こここここ、これは世に言うアレではないでしょうかアレではないでしょうか!」
「大事なことだから言わなくても一目瞭然だよ。」
クリスとまゆっちは顔を紅くして神輿を見ている。
「自分の知っている神輿ではないぞ!」
そこにあったのは巨大なキノコであった。
―――若宮八幡宮金山神社のかなまら祭り。神奈川県神奈川市で金山比古神と金山比売神を祭し金山神社にて催される世界的に有名な祭である。かなまら様と呼ばれる御神体は金属製の男根で鉱山や火事の神でもあり、精の神でもある。金属工業から子授け、性病、近年はエイズ避けの祭としても国際的に知られている。
「やっぱ男としてはこんくれぇデカイのが欲しいよな。」
「ヤベーよまゆっち!馬並なんてレベルじゃねーよ!」
キャップは御神体を見上げながら言う隣で松風が思っている感情をあらわにした。
「騙されないぞ!礼節を重んじる日本にこのような祭があるわけなど!」
「俺も昨日までそう思ってたよ。でも調べてみたら日本は元々裸におおらかだって。」
「ところでこれは形は誰のがモデル?」
「俺んだ。」
京の問いに答えたのは猛竜であった。
「本当は大和のをモデルにしたかったんだが時間が合わなくてな。」
「誰のをモデルにするか結構モメたんだよなー。」
「ジャンケンで決めたんだが、危うくモロのがモデルになるところだったぜ。」
「そんなの誰だっていいでしょ!」
ワン子がガクトの言葉に激しく反応する。
「でもモロが勝ったら皮被るんだぜ。」
「わー!それは言わないって約束でしょー!」
「わー!聞こえない聞こえない!」
「そんなに悲観するな。俺様がいい医者紹介してやるからよー。」
「いいよー!大体皮被ってるといけないって言うのは整形外科が流行らせた迷信なんだから!」
「なに?それってお菓子屋が流行らせたヴァレンタインのチョコみたいなもんか?」
「女の子の夢と余った皮を一緒にすんなー!」
松風本日盛大にツッコンでおります。
「さあ!こいつを担いで町中を練り歩くぜ!」
「どうしてもあたしも担がなきゃダメ?」
「よっし!ワン子は特別に下で俺たちと担ぐか、御神体と一緒に見越しの上に乗るか選ばせてやる!」
「それやったらネットにワン子と御神体のツーショットが公開される地獄絵図が見えるのは気のせいだろうか?」
キャップの言葉に大和は口を挟む。
「イヤー!ヤメテー!」
祭の神社では女性がキノコ型の飴を舐めていた。その光景にヨンパチは撮影をしまくり、スグリは少しがっかりしていた。
「な、なんか夢のようなコウケ~。」
「これが全て二次元の萌えキャラならどんなに神々しい光景だろうか。」
そんな祭に葵組も着ていた。小雪が何のためらいも無く音を立てながらキノコを舐めていた。その光景を見ている男性たちは股間を押さえる。
「ユキ、少しは人目をはばかった方がいいのではないか?」
「どうして?準も食べる?」
準は小雪の勧めるキノコを見て嫌な汗を掻く。
「いや、遠慮する。若からも言ってやってくれよ。」
「へぇ~。女性型もあったんですね。」
そういいながら冬馬はハートの飴を舐めている。それを見ている女性たちは顔を紅くする。
「若!」
「なんですか?」
「トーマ、それおいしい?」
「美味しいですよ。交換しますか?」
「うん!」
冬的小雪は互いの飴を交換し、舐める。小雪がハートを舐める光景、冬馬がキノコを舐める光景に奇声が上がる。
「若、よくそんなもの喰えるな。」
「僕はどっちも好きですから。」
「全く理解出来ないぜ。」
その時準の後ろを着物姿の女の子が下駄の音を立てて通る。準が後ろを振り向くとそこにはキノコ飴を舐めている光景があった。
「っ!ファッキン!」
準は鼻血を出しながら倒れる。
丁度その頃大和たちも神社に神輿を持って到着していた。
「神輿を担ぐ面賭け行列は一時からだ。それまで皆腹ごしらえしとけ。」
「おう!祭はこれが楽しみだぜ!」
「僕、ペチャーパイがいいなー。」
「へへへ~、モロは貧乳好きなのか?」
「韮饅頭のことだよ。」
モロは顔を紅くしながら指を指す。
一方大和たちと行動を共にしている百代たちはある屋台の前に来ていた。
「かなまら祭と言ったらこれを食べないと始まらないな。さぁ、皆食べろ!私が奢ってやるぞ!」
そう言って百代は四人にキノコ飴を勧めた。
「こ、ここここれは大変なことになってしまいました////」
「うら若き少女が昼間っから持って歩き代物じゃねぇよー!」
「これはキノコ!これはキノコ!これはキノコ!これはキノコ!」
「っ~~~~~!」
流石に顔を紅くしていた。クリスに関しては何も言えない状況である。
「これはよいのか?これはよいのか大和!」
「おうおう、そんなに言うならこれはどうだ?これなら少しは気が紛れるだろ。」
そう言って猛竜は稲荷寿司を出す。
「なるほど!その手があったか!」
皿にキノコ飴と稲荷寿司をセットする。が、その光景は先ほどよりもすごくなっていた。
「よりリアルになったね。」
「前衛芸術っぽいね。」
「からかったな猛竜!からかったな猛竜!」
「あう~、もう限界よ~!」
「情けないぞ、ワン子。」
ワン子は百代に泣きつく。
「そんな気にすんなってワン子。ただの飴なんだし。」
「そんなこといったてっ!」
『っ!』
百代たちが見る方向には大きめのキノコ飴を舐めている大和がいた。
「や、やややや大和!普通に舐めてる?舐めてるの!」
「こここ、これはどういったらいいのやら!!!」
「ヤベーよまゆっち!大和が危ない方向に向かってるよー!」
「あわわわ、すごい光景だよ~!」
「や、大和!なんとも思わないのか!」
「?ただの飴でしょ。」
大和はそういいながらキノコの頭を齧った。その瞬間猛竜の股間に幻痛が走る。
「どうした、猛竜?」
「いや・・・・・・幻痛が・・・・」
「は?」
大和は何を言っているのか分からなかった。
「まあ大和はおいといてワン子、授かり飴も舐められないようでは人としての幸せも授かれないぞ。」
「っ!」
「な。そうだろ大和?」
「ん?あ~確か古来男性は授かり飴の扱い方で女性の魅力を計っていたんだって。で、授かり飴を上手に食べる女性こそが魅力的な女性だというのは現代でもなんら変わることないって調べたらあった。」
『っ!』
その言葉にワン子たちは反応する。
「こ、これを食べるのが・・・・」
「・・・女性として魅力的な?」
「チャンスだぜまゆっちー!ここで頑張って出し抜けば一歩リードだー!」
「こ、こここをたべなぴゃぎゃぎゃギャギャ/////」
「これはキノコ!これはキノコ!これはキノコ!」
「父様、御免なさい。」
まゆっちは舌が回らず、ワン子は自分に暗示を掛け、クリスは空を見上げる。
「よし、ここは私が授かり飴の正しい舐め方を教えてやろう。」
『っ!?』
百代の言葉にワン子たちは反応する。
「まず左手で柄をしっかり握り。」
クリスは顔を紅くしながら柄を持つ。
「最初は軽く、先端に唇でキスをする。」
クリスはプルプル震えながらキスをする。その光景をヨンパチが見る。
「いきなり口に入れるのは素人。まずは先のところを舌先で舐める。」
顔を赤らめながらキノコ飴を舐める女性の姿にヨンパチも反応する。
「そのまま下に下り括れた所を舐める。」
まゆっち舐める。その光景にヨンパチはカメラで撮影するどころではなかった。
「下から上にゆっくりと舐め上げ、先端のふくらみを舌で回す様に舐める。ここで・・・・・・・・始めて口に含む。歯が当たらないように。」
ワン子たちはキノコ飴を口に含む。初めてのものに羞恥を覚えながら意を決して。その光景にスグル以外の男性は反応していた。
「口の奥まで入れる。そっと、喉を突かない様に気をつけろ。」
ヨンパチの息が荒くなり、卓は頬を赤らめる。
「下で擦るように頭を前後させる。手で動かすな。頭でゆっくりと奥まで、長さを使って。」
「ん・・・・んむ!」
その光景を見ていたスグル以外の男性は股間を押さえる。
「スピードアップだ。同時に右手も使って擦れ―――
その矩形を見る目が徐々に集まってゆく。
「そうだ。いいぞ。盛り上がってきたぞ!思いっきりいけ!」
男性たちの息が更に荒くなる。
「そして最後に、思いっきり―――――――齧る!」
百代たちがキノコ飴を齧った瞬間飴の折れる音と同時に男性たちが股間を押さえて倒れる。
「意外と美味しいね、これ。」
「うむ。これはこれで味わい深いな。」
「折ると普通のキャンディーになってしまいますね。」
「ほほう、大量大量!」
「今年はたくさん掛かったな。」
「それで大和、誰が一番上手だった?・・・・・あれ?大和は?」
京は大和を探すが何処にも見当たらない。
「さっき紅い手紙を男の人から渡されてどっか行ったぞ。」
キャップが答える。
『え―――――!!』
「で?今回の仕事は何なんだ?」
「『人界と魔界との狭間にてホラー・レゴンがいたり。早急に倒せ』だって。」
「祭りの日なのに休まれないな。」
「そういうもんだよ。」
ワン子たちは神社の鳥居の前にいた。京だけキノコ飴を舐めていた。
「折角大和のために頑張ったのに。大和がアタシのテクを見ていないなんて。」
「とんだ羞恥プレイでしたね。」
そんな四人に千花が話し掛ける。
「ねぇ、みんな。」
「チカリン!」
「ウチもお店出してるの。売り上げに協力してよ。」
店番を委員長が顔を紅くしてやっていた。流石に恥ずかしいようです。
「なんだこりゃ?小学生バージョンか?」
ガクトが売られている身にキノコ飴を見て思ったままのことを口にする。
「いいじゃない、可愛くて。」
「でもあんまり売れてないみたいだよ。」
「もっと男らしく、ビックでブラックな方が売れるんじゃないか?」
モロがいたいところを突きガクトが助言をする。
「う~ん、私が捏ねた手作りなのがいけないのかな~?」
それを聞いたヨンパチが地下に一万円を差し出しキノコ飴を買う。
「いままですまなかったー。」
「は?」
「これも買ってください。私がコネコネしたお手製ですよ。」
その言葉を聞いて準が委員長に一万円を差し出す。
「ZE・N・BU・KU・DA・SA・I!O・NE・GA・I・SI・MA・SU!」
「それじゃあ、アタイが作った手作り飴もサービスしてあげるわ!」
羽黒が作ったのはブラックビックのキノコ飴である。が、二人は
「それはNo Thank You。」
そんな光景を見ていた不死川が絡んでくる。
「ほほう、それはみすぼらしい授かり飴じゃのう。これでは御利益どころか祟りがありそうじゃ。」
不死川の言葉に千花と委員長は反応する。
「なんですって!」
「おめえだって喰ってるじゃねぇかよ!」
「これは徳島産高級和三盆でこしらえた鼈甲飴に、早朝限定で搾乳した厳選ミルクをたっぷり掛けた不死川家特性の授かり飴じゃ!そのような駄菓子とは魂のステージが違うわ!」
「そんな!一つ一つ心を込めて丹念に作ったんですよ!」
「心を込める?粗末ゆえの最後の砦じゃのう。」
「ヒドイ!よくも―――」
「待てスイーツ!その生意気な女今俺の脳内でスパンキングしながらヒーヒー言わしてやった!それで機嫌直せ!」
助けているつもりが全く助けになってないヨンパチ。流石の千花も引いていた。
「あんた最低。」
「仇討った恩人になんて言い草だ!」
どこに仇を討った行動があるのであろうか?
「このようなものと一喜一憂するとは、男とはまっこと愚かな生き物じゃのう。」
「なに!」
「これがよいのか?」
そう言うと不死皮は特性キノコ飴を舐める。ミルクが掛かっている成果よりアレ度が増していた。
「よいのか?これがよいのか?これが欲情するのか?ほれほれれおれお!」
「く、悔しい~!でも感じちゃう!」
ゴリッ!
「はぅ!」
ヨンパチはまた倒れる。
「愚かよのう。緒戦は山猿。愚かな所業は一朝一夕にも止まざるわ。ほほ、此方上手いこと言ったかのう?」
むしろ冷えたと思います。
「ぐぅ・・・・よくも男の純情踏みにじりやがったな――!」
「やろうというのか?」
「千花ちゃんの飴を馬鹿にしたのは許せません!」
「許しがたいな。」
クリスが出ると風間ファミリーも出てくる。
「俺も気に食わないぜ!」
「おう?ひと暴れするのか?」
百代は戦うことを楽しみにしている。ワン子が不死川にワッペンを投げつける。
「決闘よ!勝負しなさい!」
「よかろう。祭りのよい余興じゃ。受けてたとう。」
そこに何故いるか分からないが鉄心が仕切る。
「川神学園の校則により決闘を認める!今日は祭りにて種目も祭りに準じる。この勝負喧嘩神輿にて勝負をつけるべし!」」
「喧嘩神輿?」
「神輿なら任しとけ!」
「この日のために用意した風間ファミリーの神輿があるぜ!」
キャップは被せていた布を外し神輿を見せる。
「さあどうするの?みこしが無ければ彼方の不戦敗よ!」
ワン子がノリノリである。あの時羞恥は何処にやら。
「その心配はない!」
突如聞こえてきたS組委員長の英雄の声に不死川は反応する。
「喧嘩神輿と言えば漢の勝負!ならば漢の中の漢!この九鬼秀をが出ぬわけにはいくまい!」
何処から聞いていたのか英雄は大きなタンカーを牽引している紫のトラックの上に乗って現れる。
「こんなこともあろうかと、密かに作らせておいた我の神輿。今ここに披露して進ぜよう。もちろんモデルは、我自身である!」
風間ファミリーの倍以上はある神輿が姿を見せる。
「で、デカイ!」
「行け!九鬼従者部隊!」
「はい!英雄様!」
英雄の言葉にあずみは従う。
「女が担いでいるじゃねぇか!男の勝負じゃねぇのか!」
「漢の中の漢は細かいことが気にせぬのだ!」
「こっちも行くぜ!」
「ワン子、誘導だ!」
「了解!」
ワン子は神輿の上に乗る。
「いけー!」
「はい!」
『わ―――――!』
神輿と神輿がぶつかった。本当はしてはいけません。罰当たりですから
魔界と人界の狭間。魔界の先には宙に浮く岩が数多くあった。大和はそこで鞘に収めた魔戒剣を差して待機していた。
「今頃あいつら楽しんでいるのかねぇ?」
「ザルバ、祭りほど喧嘩が多いんだよ。きっとS組と喧嘩しているから。」
「そら大変だな。あいつらも参加すっか?」
「多分ね。・・・・っ!」
その瞬間大和の目が変わった。大和が見る先にはトンボのような羽を生やした竜のホラー・レゴンがいた。大和は鎧を召喚する。
「貴様の陰我、俺が絶ち斬る!」
牙狼は轟天を召喚しレゴンに刃を向けた。
気付けば夕方。大和は神社に向かい歩いていた。
「さっきから神社のほうが騒がしいが何かあったんか?」
「大方予想はつくけどね。」
大和は呆れながら神社の方に向かうとそこにはボロボロになっている英雄と風間ファミリーの神輿があった。
「あっ!大和!」
「おせーぞ大和!」
「どこ行ってた、大和!」
モロが大和に気づくとガクト、キャップも大和に注目する。
「大和―、早く来てー。」
「あと一息だよ、大和!」
「大和、力を貸せ!」
「大和さん、頑張りましょう!」
「一緒に戦おーぜ!」
「さぁ、来い!弟よ!」
百代たちも大和の参加を求めていた。何故か哀空吏と猛竜も神輿を担いでいる。大和は鼻を噴くと参加の意を示す。
「ああ、いいよ!」
大和も神輿を担ぐ。
「さぁ!ラスト一撃だ!これで倒すぜ!」
「へし折ってやるがよい!」
互いの神輿がぶつかり、そして双方同時に折れた。
「ああ!御神体が!」
折れた御神体に目を向けるワン子。それならばとキャップが動く。
「まだだ!こうなったら俺が御神体だー!」
裸になり自らのキノコを曝け出すキャップ。その光景に見ている女性陣の奇声が上がる。
「ならば!我も御神体となろう!」
秀雄も服を脱ぎ自らのキノコを見せつける。そのキノコは太く、逞しく、美しかった。
「な、なんだありゃ!」
「九鬼の御神体は化け物か!」
「あいつ・・・・・あんなもの持ってやがったのか!」
英雄のキノコにキャップは自分のキノコを手で隠してしまう。
「我を崇めよ!」
英雄の一言で決着が着くかと思った時であった。ガクトが大和のキノコを思い出す。
「大和!」
「ん?」
「ちょっとお前の見せろ!」
ガクトが大和のズボンを下ろそうとする。大和は激しく抵抗する。
「ちょっ!おいガクト!止めんか!」
「今日は祭りだ!それにアイツをギャフンと言わせられそうなのはお前しかいねぇ!そらっ!」
「あっ!」
大和のキノコがあらわになった瞬間、百代たちは顔を紅くする。
「おっ!」
「なっ!」
「えっ!」
「んなっ!」
「はっ!」
大和のキノコは英雄のよりも太く、逞しく、そして究極であった。それを見ていた男性陣は口を揃いえて言った。
『ご、ゴールデン!』
大和は顔を紅くする。
「なっ!我よりも・・・・・負けた!」
英雄は地面に手を着く。
「よっしゃ!俺たちの勝ちだ大和!あれ?大和?」
喜ぶガクトを余所に大和はズボンを履くと懐から模造刀を手に取る。
「ガ~~~~~~ク~~~~~~ト~~~~~!自省の句を今のうちにヨンドケ―――――!」
「ちょ、ちょっとまてやまギャ――――――!」
この日、大和は大事なもの(いろんな意味の)を失った。そしてガクトの断末魔の声が川神の町に響き渡った。