牙狼〈GARO〉 大和の輝き   作:ザルバ

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 ジメジメとした地下。一人の男が数人のヤクザに拘束されていた。

「おい。頭がお前がウチの島で金をむさぼり取るのがいけないんだよ!」

「ああ。頭があのカメラで見てんだぜ。」

 ヤクザの一人が指差す方向にはカメラが存在した。

「へえ。じゃあ俺の面白い姿でも見るかい?」

『・・・・はぁ?』

 その途端、その男の目が赤く光り、そこにいたヤクザ達の悲鳴が響き渡った。

 

 その光景を見ていたヤクザの頭は銃を手に持ち怯えていた。

「な、なんだったんだ今のは!・・・・ま、まさか!あいつは・・・・・ば・・・・・」

「化け物?」

ヤクザの頭は驚き後ろを振り向くとそこにはモニターに移っていたはずの男がいた。

「ど、どうしてここに!」

「おいおい。それはないでしょ。俺は今、化け物なんだぜ。ここにはすぐに来れんだよ。」

「ば、化け物め!」

 頭は銃のトリガーを引き連続して発砲する。銃弾は男の身体にいくつかの風穴を開ける。が・・・・・

「・・・・・痒い痒い。」

「なっ!」

男に開いた風穴が全て塞がる。頭は銃のトリガーを引くが既に全弾撃ちつくしているため弾は無い。男は頭の首を片手で掴み持ち上げる。

「散々俺の金を巻き上げた報いだ。」

「ま、待て!金ならやるから命だけは!」

「その言葉を俺も言ったよ。でもお前は家族を奪い、病気に掛からせた。そのお返しだ!」

 頭はその男に食われた。

「おい。この後はどうする?」

「そうだな・・・・・・・少し休んでから考えよう。ここは川神だ。いくらでも美味い奴はいるさ。」

 男はそこには見えない誰かと話すとその場から姿を消した。そのヤクザの屋敷の人を全て喰らって。

 

「お前たちに言わなくてもいいことかもしれないが昨日とあるヤクザが壊滅した。夜遅くまで遊ばないように。」

 梅子先生が教卓に立ちそういい終えると教室から出て行く。

「なあ、聞いていいか?ヨンパチ。」

「なんだよ?」

「さっき梅子先生が言っていたヤクザってそんなにすごいところなのか?」

「あ?あ~・・・・まあ評判は良くないぜ。どっちかというとチンピラまで成り下がったって言われているヤクザでやくざってのは名前だけの存在だって話だ。ここいらでも結構勢力を持ってたけどそれが全てなくなるなんて百代さんか四天王が出ないと無理な話だぜ。」

「ふ~ん。ありがとよ。」

 

 その日の放課後の学園の屋上。大和たち三人はそこで会合を開いていた。

「今日は俺が出るぜ。」

 猛竜が自信満々に言い出す。

「猛竜、そうするなら少し頼みがあるんだ。」

「なんだよ大和?」

「今朝梅子先生が話していたこと憶えているか?」

「あ?ああ・・・・それがどうした?」

「たった一日で強大な勢力を誇っていた組織を潰せるとなると・・・・・・・」

「ホラー・・・・か?」

「そうだ哀空吏。そうとしか考えられない。」

「つまり俺にそいつの討伐をしろと?上等だぜ。」

「だが気を抜くなよ。」

「わかってるよ。それより上手くごまかしてくれよ。」

「それは俺ら皆に言えることだぞ。」

 哀空吏の言葉に大和は頷いた。

 

 人気の無い裏路地。そこでチンピラが借金の取立てを行っていた。

「おい!お前早く金返せよ。」

「そんな無茶言わないで下さい。まだ一ヶ月じゃ無いですか。」

「うるせぇ!黙ってさっさと金渡せ!」

 チンピラが胸ぐらを掴みかかろうとした瞬間、その腕が掴まれる。チンピラは腕を取った奴を見るとそこには見知らぬ男がそこにいた。

「おいおい、契約書に従って借用しろよ。」

「うるせぇ!黙ってろテメェ!」

「・・・・・・・」

 男は借用している男の方を向き、「行け。」と言った。借用している男はその場をすぐに立ち去ってゆく。

「おい!まt・・・・離せよごら!」

「・・・・・」

 男はチンピラを壁に投げつける。

「かはっ!」

「出過ぎた真似をするとどうなるか、教えよう。」

 男は右腕を釜のような形に変え、チンピラの足を刺す。

「ぎゃあああああああああああああああ!」

「まだだ。」

 男は左手を広げ、チンピラの方に向けると手の中から数本の大きな釘を連続してチンピラの身体に発射する。

「ぐああああああ・・・・・あ・・・・あ・・あああ・・あ・・あ・あ・・・・!」

「そろそろ美味しくなってきたな。」

 男は口を化け物のように開き、チンピラを頭から喰らった。

 しばらくするとチンピラの衣服も残らずにその場にはホラーしかいなかった。ホラーがその場を去ろうとしたとき、紅いコートを着た金髪の男が前にいた。

「お前、何者だ?」

「な~に。ただの通りすがりだよ。ただ・・・・・」

 猛竜は左手にはめている指輪から魔導火を出し、ホラーの目に移させるとホラーの目に妙が浮かぶ。猛竜は笑う。

「び~んご☆」

「くっ!」

 ホラーは左手をから大きな釘を打ち出そうとするが猛竜は右手のソウルメタルを変化させ、その攻撃を防ぐ。

「なにっ!」

「お~りゃあー!」

 猛竜はソウルメタルの手でホラーを殴ると青龍等の魔戒剣を抜刀しホラーに振り下ろす。ホラーは右手を鎌に変形させその攻撃を受け止めるが、猛竜はソウルメタルの重さを調節して鎌を斬り裂く。

 ホラーは右のアッパースイングを喰らわそうとするが猛竜は後ろにバク転して回避する。

「まさか魔戒騎士に出会うとはな。」

「ほざけ!」

 ホラーは本来の姿を表した。その姿は右腕が鎌、左腕が大きな釘を連続して放つ連射方のボウガンのような腕を持つロボットのようなホラー・バディンである。

 バディンは釘を連射して猛竜に放つが猛竜は右手でその攻撃を凌ぐ。その隙にバディンは猛竜に接近しつつ右側の壁を蹴り、猛竜の左斜め上から鎌を喰らわそうとする。しかし、猛竜は前に前転し回避し、しゃがんだ体制で剣先を地面に向けると足元の時空を裂き、円を描く。円から猛竜の鎧、炎刃騎士・漸の鎧が召喚される。

 漸は右手を通常の状態に戻すと左手でソウルメタルを逆手で持ち、身体を回転させそのままバディンを斬る。

「ぎゅああああああああ!」

 バディンは消滅し、漸は鎧を解く。

「あ~、疲れた。でも・・・・・・やっぱつれえな。んお!」

 猛竜は男が身につけていた腕時計を見つける。

「これが残ってくれてよかったぜ。」

 猛竜はその時計を懐に入れるとその場を去っていった。

 

 皆が眠りに入ろうとしている頃に猛竜は島津寮に戻る。こっそりと中に入ったつもりである本人は自室に戻ると風呂に入ろうと戸を開ける。

「・・・・え?」

「あ・・・・」

 なんの偶然か、裸姿のワン子がそこにいた。

「ゴ,ゴメ「キャアアアアアアアア!」ぬぺら!」

 猛竜はワン子に見事に殴られた。

「あっ!ゴメン!」

「い・・・・・いい・・・・・パンチ・・・・・・・だ。」

 そういい終えると猛竜は気を失った。

 

「ん・・・」 

猛竜は目を覚ますと自室で寝かされていた。

「あれ?」

 猛竜は上半身を起こす。

「俺・・・・・なんでここに?」

 猛竜が発していると扉が開き、ワン子が入って来る。

「大丈夫?猛竜君。」

「ん?えっと俺・・・・・・あ/////」

 猛竜は顔を紅くする。

「すみませんでした!」

 目にも止まらぬ速さで猛竜は土下座をする。

「あ、謝らなくてもいいよ!こっちが男子全員入浴したもんだと思って入っていたのが悪かったんだし。」

「それでもゴメン!」

「ん~・・・・・・じゃあ一つだけ私に言うこと聞いて。」

「な、なんだ?」

「その右手の手袋外して。」

「・・・・・・え?」

「ほら、早く。」

「お、おう・・・・・見ても騒がないでくれよ。それと多分嫌われそうだけど・・・・・・」

「いいから早く!」

「お、おう・・・・」

 猛竜は右手の手袋を外し、ワン子にソウルメタルの手を見せる。

「おお―――!!」

「気持ち悪いだろ。」

「ううん、カッコイイと思うよ。」

「へ?」

「なんだか硬くて強そうな手だから。」

「そ、そうか?」

「皆も見てみなよ。」

「はい?」

 ワン子が扉の方を向くと扉が開き風間ファミリーと黛、クリス、がそこにはいた。

「ど、どういうこと?」

「さっきワン子の裸を見られたから何か猛竜に頼もうと考えたらその手が気になってな。」

 百代が丁寧に説明する。

「すまん、猛竜。」

「俺たちも止めたんだが聞かなくてな。」

 大和と哀空吏が外から謝罪をしている声が聞こえてくる。その後しばらくソウルメタルの腕の質問攻めがあったのは言うまでもない。

 

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