由比ヶ浜さんに誘われ2人で祭りに来た
正直に言うと今日は来たくなかった…
それは姉、雪ノ下陽乃に遭遇する可能性が高いからだ
姉さんは多分雪ノ下家の代表として来ているだろう
私にはそんな事はできない。
社交性もそこまでなく、コミュニケーションを取るのが精一杯の私では
昔、私はそんな姉さんに憧れていた
だけど今は違う。少し前に彼が私に…
お前はお前のままでいい 嘘も虚言も吐かない
雪ノ下雪乃のままで それがお前だろ
あの時位かしら比企谷君を気に仕出したのは
ピンポーン
由比ヶ浜さんが家に来たようだ
雪乃「今開けるわ」
ロビーにあるドアのロックを開ける
結衣「やっはろー!」
雪乃「こんにちは由比ヶ浜さん」
いつもとは違う格好をしている由比ヶ浜さん
を見て少し驚いた
いつもはバカっぽい感じだが浴衣を着た彼女は
物凄く清純な感じがした
髪の毛も簪で留め落ち着きのあるような感じだ
雪乃「由比ヶ浜さん似合ってるわよ」
結衣「ありがとゆきのん!ゆきのんも似合ってるよ」
雪乃「ありがとう」
夕方まで家で時間を潰し
6時前くらいに家を出た
駅に着くと人で溢れかえっていた
どうしてこう人が多いのかしら
周りを見るとどこもリア充ばっかで
そんな中比企谷君らしき人を遠目だが見かけたようなきがした
だが人並みに呑まれ直ぐに見失ってしまった
雪乃「由比ヶ浜さん」
結衣「ゆきのん!あっちにヒッキー居たよ!!」
やっぱり見間違いでは無かったみたい
だけど人混みを嫌う彼がどうして
結衣「よく見えなかったけど隣に誰か居て
手を繋いでるように見えた…」
彼が誰かと手を繋ぐ…あれだけ人を避けていた彼が
雪乃「流石に見間違いじゃないかしら」
信じたくない…彼が誰かのものになるなんて
その場所には私が居たいから
結衣「そ、そうだよねーあははびっくりしたー…」
彼女もきっと比企谷君に想いを寄せていると思う
私も…短い時間だったが彼の優しさに当てられて
彼の魅力に惹かれたのだ
曲がっていながらも強い意志を持ち
言い訳しながらもやる事はちゃんとやり
私達には思いつかない方法で人を助ける
そんな彼が好きだ
そんな彼をもっと知りたい
だけど彼にはライバルが多い
由比ヶ浜さんに私…それに多分姉さんも
そしてこの前の川崎さんの件で多分彼女も…
それに城廻先輩とも仲がいいようだし
雪乃「はぁ…」
つい溜息が出てしまった
彼は本当に凄いと思う
ルックスは普通位で性格もパッと見いい訳でもないのに
こんなにも魅力的なのだから
それに比べわたしは…
結衣「ゆきのんどうしたの?」
雪乃「い、いえ何でもないわ 行きましょ」
結衣「うん!」
それから花火が始まるまで比企谷君を見つける事が出来なかった。
花火が始まり一応姉さんに挨拶しようと思って
来賓席に向かって行った。その時信じられない
光景が目の前にあった。
そう姉さんと比企谷君がキスをしていたのだ
雪乃「う、嘘…どうして…」
私は選ばれなかったのだ
由比ヶ浜さんも今にも泣きそうな顔をしていた
胸が物凄く痛くなってきた
それに耐えられずに頭の中で言い訳を始めた
結衣「あんなヒッキーの顔今まで見た事ないよ…」
今の比企谷君の顔を見ると物凄く幸せそうな
優しい顔をしていた。
私達には見せた事のない表情だ
結衣「ヒッキー幸せそうだね」
雪乃「…そうね」
私の初恋は振られる事もなく終わってしまった