楽しい時間はさっさと過ぎ去ってしまった。
明日にはもう千葉に帰らなければいけない
そして、明後日にはまた学校に行き
面倒な授業を受け部活に励む
そんな日常が帰ってくる
奉仕部で過ごす時間は好きだが
その前にある6時限ある授業が苦痛だ
特に数学…社会に出て使うかもよくわからない
あの計算式やら
あんなのを覚えるのは苦痛でしかない
え?そんなのどうでもいいから今どこで何をしているのか教えろって?
はいはい、分かりましたよ
今は旅行2日目、観光をし終わりホテルについた所だ
別に今からいやらしいことする訳じゃないぞ?
普通のビジネスホテルだ
まぁ、陽乃と相部屋なんだけどね!!
仕方ないじゃん!予約多すぎて一部屋しか取れなかったんだから
そんな言い訳をしながらも内心ドキドキしている俺であった。
陽乃「ナレーションお疲れ様〜」
八幡「っす」
あれぇ!?なんでバレた!
そんなに俺の心読みやすいの!?
陽乃「うん!だって八幡の事なんでも知ってるからね」
八幡「わー嬉しいなー」
陽乃「もぅそこは感情込めてよ」ウリウリ
ほっぺたをツンツンつついてくる
前から良くしてきたけど、本当にこれやめて欲しい
地味に痛いし…恥ずかしいし
八幡「辞めてください」
陽乃「あれれ、怒っちゃった?」
八幡「」
陽乃「もぉ〜」
八幡「……」フイッ
フイッと顔をそむけた
別に理由なんて無いんだが こうしなければ
いけない気がした
陽乃「ねぇ、八幡」
そういいながら彼女は俺の後ろに回り込み
抱きついてきた。所謂あすなろ抱きというものだ
あれ?これって男からするもんじゃないの?
陽乃「とある1人の少年の話をするね」
そう言い彼女は1人の捻くれたボッチの話をし始めた
陽乃「その子のね1番好きなところはね〜
やっぱり、私の事をちゃんと雪ノ下陽乃として
見てくれる所なんだよね〜」
やっと話が終わった
自分の事を語られるのって
こんなにも恥ずかしいんだ…
耳の先っぽまで赤くなり、顔を俯かせていた
陽乃「私が大好きで優しい八幡はこんな事で怒ったりしないよ?」ニコッ
抱きつかれているため顔は見えないが
物凄くいい笑顔をしているのだと思った
八幡「参りました」
陽乃「よろしい、それじゃ一緒に寝よっか」
腕を離し布団をたくし上げて中に入っていく
地面に足をつき陽乃さんが寝る予定だった
ベッドに向かおうとすると手を掴まれた
八幡「あの、離してください」
陽乃「一緒に寝るの」
八幡「拒否権は?」
陽乃「あると思う?」ニコッ
八幡「襲われても知りませんよ?」
陽乃「八幡ならいーよ」
こういう発言する当たり相当信用されてんな
陽乃「だって、そんな度胸ないでしょ?」
悪い方に信用されてた…
確かにヘタレだけど、俺だって男なんだ!
グイッ
陽乃「キャッ!?何するの!」
腕を掴み押し倒した
八幡「俺なら、いいんですよね?」
耳元でそう囁きそして
悪い笑みを浮かべた
陽乃「えっ!?」
八幡「大好きだ、陽乃…」
そう言い陽乃の唇に顔を近づけていった
陽乃「ちょ!ちょっと待って!」
ドン
陽乃「あっ!」
両手で跳ね除けられベッドから落ちてしまった
八幡「ってて…」
少し悪ふざけし過ぎたか…バチが当たったな
陽乃「ご、ごめん 大丈夫?」ウルウル
うゎ涙目になってるよ…反省しなきゃな
八幡「こっちこそ、すみません…調子に乗りました」
頭をぺこりと下げた
陽乃「ううん、いいの…八幡も男の子だもんね…私から誘っておいてごめんね?」
八幡「謝らなくてもいいんですよ…それに清いお付き合いをするって決めたじゃないですか」
陽乃「うん」
そうして、彼女は自分の布団に戻って行った
八幡「そんな、しょぼくれないで下さいよ」ナデナデ
横になっている陽乃の頭を優しく撫でる
髪の毛がツヤツヤで物凄く肌触りがいい
陽乃「だ、だって…もし八幡に嫌われたら」
普段はあれだけ引っ掻き回したりして
何か言ってもあっけからんとした様子なのに
今みたいな事があると小心者のように蹲ってしまう
まぁ、そこが可愛いんだけどね
八幡「そんな事で嫌うくらいなら、はなから付き合ってませんよ」
八幡「それに、貴方が思っている以上に俺…陽乃さんの事が大好きですから」
本当に俺らしくない…だけどそのギャップが
陽乃さんにはよく効く
こんな事を言っているとそう意識してと
思われるかもしれないが 俺もいっぱいいっぱいだ
恥ずかしくて今にも悶えそうな程に
だけれど大好きな陽乃の為に…
陽乃「(こんな時だけ)………バカ」ボソッ
八幡「何か言いましたか?」
陽乃「何でもないです!私も比企谷君の事が大好きだから!!」
耳を真っ赤にしやがら彼女は布団の中に顔まで潜り込ませた