「明日泊まりに来ない?」
八幡「…は?」
メールを見終えた彼女から急な申し出が来た
唐突すぎて俺はポカンと口を開け、
間抜けな声を出してしまった
陽乃「母さんが、比企谷君と話がしたいって
そのついでに泊まりにおいでって」
あの人が俺に話?
少し嫌な予感がした。こういう時の俺の予感は嫌ってほど当たる…その俺が危険だと言っている
だけれど、行かなければそれはそれで後悔しそうなきも同時にした
八幡「…分かりました、明日ですね」
陽乃「うん、じゃあまた明日ね〜」
彼女はひらひらお手をこちらに振りながら改札の方へ向かっていった
次の日
今日も今日とて特に何も無く放課後まで時間が過ぎていった。まるで嵐の前の静けさかの如く
放課後になって奉仕部の部室へ向かった
部室につくと いつも通り雪ノ下が
部室の鍵を開け、席に座っていた
雪乃「こんにちは、比企谷君」
ニコッとこちらに可愛らしい笑顔を向けた
八幡「…うす」
席につき、本を取り出したが
何故か集中する事が出来なかった
そんな中いつも通り由比ヶ浜が部室にやってきた
「やっはろー!」とテンション高く挨拶してたが俺たちはいつもの調子で挨拶をした
そして、暫くすると珍しくコンコンとドアのノック音が聞こえてきた
雪乃「どうぞ」
「失礼しまーす」
ドアを開けた先には城廻先輩に機能生徒会室に居た子が立っていた
雪乃「城廻先輩、どのようなご要件で?」
めぐり「えっとね…実は」
そこから城廻先輩が、一緒に居た一色いろはという女の子が生徒会長に無理矢理就任させられそうになっている旨を伝えた
雪乃「そんな事が……」
めぐり「それで、生徒会長に立候補してくれる人を探して欲しいんだけど」
結衣「なるほどー」
バカの由比ヶ浜は気がついてないが今のこの状況はかなり詰んでいる
まず、立候補してくれるやつが居るなら とっくに立候補してるしな
八幡「めぐり先輩、今から探しても間に合わないと思います」
もし、見つかったとしても 今から代表挨拶など考えても間に合わない可能性が高い
来週には生徒会の立候補者が校門や玄関などに立ち宣伝をするのだから
めぐり「えー……あっ!そうだ!!」
何かを閃いたのか 手をポンと叩き
雪ノ下の方に顔を向けた
めぐり「雪ノ下さん!立候補してみない? はるさんの妹さんなら絶対大丈夫だよ!!はるさんが生徒会長の時のイベントは特に盛り上がったし、それにはるさんの指導力に、人の動かし方も上手かったし はるさんの妹なら!」
ドン!!!
そこで、俺の頭が限界に来てしまい、机を思い切り叩いて立ち上がった
八幡「めぐり先輩、いい加減にしてください!今は陽乃さんは関係ないですよね。それに陽乃さんが出来たから雪ノ下なら大丈夫みたいなこじつけも辞めてください。聞いてて不愉快です。雪ノ下は陽乃さんでもないし、陽乃さんのクローンでもない、雪ノ下雪乃なんですから!」
俺は息を切らしながら言い切った
頭に血が上り、途中で何を言っているのか
自分でもよくわからなかった
めぐり「…え、えっと、、ごめんね…今日は帰らせてもらうから 比企谷君も雪ノ下さんも嫌な思いさせてごめんなさい」
頭をぺこりと下げ 一色という女の子を連れ
部室を出ていった
二人がいなくなった後の部室はとても静かで居心地が悪かった。
めぐりside
生徒会室に戻り、椅子に座り
私は机に顔をうつ伏せた
目を閉じるとあの時の怖い表情をし、怒鳴る比企谷君の姿を思い出してしまった
めぐり「うっ…ひっぐ…」
机にうつ伏せたまま少し泣いていると
はるさんが心配してこちらに駆け寄ってきた
陽乃「めぐり、何かあったの?」
後ろから肩の上にそっと手を乗せ
優しい言葉をかけてくれた
めぐり「はるさーん!!」
顔を上げ、はるさんのお腹周りに抱きついた
陽乃「よしよし、どうしたの?」
めぐり「実は…」
さっきあったことを嘘偽りなくはるさんにはなした
するとはるさんは大笑いし始めた
陽乃「あはははは!八幡がそんな事言ったの!?
私も見たかったな〜」
めぐり「もう…からかわないで下さいよ〜ものすごく怖かったんですから…」
あの時の比企谷君の目はとても鋭くて
怒っている事がビシビシ伝わってきた
陽乃「でも今回はめぐりの自業自得かな」
めぐり「それは分かっているんですけどー そりゃはるさんの妹だから期待しちゃうじゃないですかー」
陽乃「それじゃ、雪乃ちゃんが私の妹じゃ無かったら進めなかったの?」
雪ノ下さんがはるさんの妹じゃなかったら…
めぐり「進めてました…雪ノ下さんならしっかりしているし…困ったことがあれば比企谷君も由比ヶ浜さんも居るから」
陽乃「そういうこと…それに八幡は優しいから…我慢して聞いてる雪乃ちゃんの代わりに怒ってあげたんだよ そうして最悪のケースを避けてくれたのよ」
最悪のケース…奉仕部からも見限られ
打つ手がなくなる
それに比べたら比企谷君1人に怒られた方がまだマシだったのかもしれない
私は頭を冷やし
心の中で1度2人に謝罪し
心を入れ替えた